久保、鮮やかＦＫ弾＝欧州サッカー

　マジョルカの久保が鮮やかにゴールネットを揺らした。前半３２分にペナルティーエリア手前、右寄りの好位置で得た直接ＦＫ。左足で放ったキックは壁をつくった相手選手の頭上をすり抜け、鋭く曲がってゴール右に吸い込まれた。 　スペイン移籍後、直接ＦＫでのゴールはなし。それでも味方がファウルを受けるとすぐにボールを手に持ち、キッカーを譲らない意思を示した。「自分が蹴ると決めていた。自信があった」。試合後、クラブ公式ユーチューブのインタビューで力強く言い切った。 　このゴールが先制点となり、チームは１０季ぶりに準々決勝へ駒を進めた。過去にマジョルカが国王杯を制したのは２００２～０３年シーズンの１度だけだが、「夢見ることは無料。この言葉が大好きなんだ」とタイトルへ思いをはせた。（バルセロナ時事）【時事通信社】