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ゲノム編集ふぐ、食卓に=成長1.9倍、試験販売好評―大学発ベンチャー「安全性の理解第一」


 ゲノム編集技術を使った食品が各家庭の食卓に並ぶ時代が近づいている。大学発ベンチャーが成長速度を1.9倍にしたトラフグを「22世紀ふぐ」と名付け、試験販売したところ「ぷりぷりした食感」と好評だ。食料安全保障の観点からも注目されるが、安全性を懸念する消費者も多く、ベンチャー担当者は「まずは理解を得ることが大事だ」と強調する。  22世紀ふぐは、京都大と近畿大発の「リージョナルフィッシュ」(京都市)が手掛けた。同社経営企画部マネジャー塩見泰央さんによると、約4億個あるDNAのうち、食欲を調整する「レプチン受容体」遺伝子4個を取り除くことで成長速度は平均1.9倍、最大2.4倍になったという。  塩見さんは「従来の品種改良法は優れた形質の魚を掛け合わせ、数十年かかっていたのが、ゲノム編集は狙った所を切るので数年で成果が得られる」と説明する。遺伝子組み換えと異なり、自然界でも起こり得ることから国への届け出で販売できる。  届け出は10月末に受理されたが、塩見さんは「ゲノム編集は怖いというイメージが持たれている」と明かす。食品表示義務がないことも警戒感の一因になっているとみられる。このため、試験的に11月末に290食を販売し、その後に最大月2000食のインターネット販売を始めた。ゲノム編集食品に関する情報を公開しているが、評判は上々。塩見さんは「しっかり説明し、理解を広めないといけない」と語り、時期を見て市場への流通も検討するという。  将来の食料安全保障も見据える。国連食糧農業機関によると、世界人口が100億人に達すると見込まれる30年後、深刻なたんぱく質不足に陥ると推計されている。  同社が研究を進めるのは、バナメイエビなど約20品種に及ぶ。塩見さんは「水産物は畜産物などと比べて品種改良の歴史が浅く、可能性が大きい。肉よりも少ない飼料でたんぱく質を作ることができる」と明かす。22世紀ふぐの場合、餌の量が体重増に影響したかを示す飼料利用効率は4割向上した。塩見さんは「自信を持って取り組んでいるので多くの人に関心を持ってほしい」と話す。(了) 【時事通信社】 〔写真説明〕トラフグの比較(上がゲノム編集したもの、下が通常のもの)(リージョナルフィッシュ提供) 〔写真説明〕トラフグの切り身の比較(リージョナルフィッシュ提供)
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