オミクロン新規２人、米軍由来か＝基地内感染１５８人に拡大―沖縄

　沖縄県は１８日、新型コロナウイルスの変異株「オミクロン株」の感染者２人を新たに県内で確認したと発表した。米軍キャンプ・ハンセン（金武町など）の従業員らで、１７日に確認された同基地の日本人従業員と合わせ、米軍由来とみられる同株感染者は３人となった。 　同基地内では、異動で米本国から到着した部隊を中心に拡大したコロナ感染者が４日間で１５８人発生している。米軍は集団感染について、オミクロン株か確認する全遺伝情報（ゲノム）解析を行う姿勢を示していない。 　新たに感染が分かったのは、同基地の米軍属で米国籍の５０代女性と、同基地従業員の６０代日本人男性で、いずれも基地外に居住。１７日に県内初の同株感染が確認された基地従業員との接触は未確認だが、業務で米兵と接していた。　 　県は約６０人に上る２人の濃厚接触者と、同基地従業員ら６５６人のＰＣＲ検査を急ぐ。また、１７日に確認された従業員の濃厚接触者１人も変異株感染の疑いが判明した。 　県は変異株の市中感染について「検査結果を待つ」として言明しなかったが、今後、県内で拡大する可能性がある。基地内の集団感染について、県は「（ゲノム解析の意向を示さない）米軍の姿勢が変わらない限り、変異株かどうか分からない」としている。（了）【時事通信社】