訴訟終結で財務省に抗議＝赤木さん妻「これからも闘う」

　学校法人森友学園への国有地売却をめぐる財務省の公文書改ざん問題で、自殺した同省近畿財務局職員赤木俊夫さん＝当時（５４）＝の妻、雅子さん（５０）が１７日に同省を訪れ、真相解明のために起こした損害賠償請求訴訟で国側が突然請求を認諾し、終結させたことに強く抗議した。 　雅子さんは財務省訪問後、報道陣に対して「これからも闘っていく」と決意を語った。 　財務省に対しては抗議文を提出。文中で「国の認諾は不意打ちで、あまりにひどい」と強調した上で、「裁判が進むと事実が明らかになっていくので、真相を隠すため認諾したのでしょう」と批判した。「夫が国に殺されたと思っている。認諾によって夫はまた殺された」とも訴えた。 　雅子さんや代理人弁護士によると、応対したのは財務省の職員３人。「対応はこれから検討するが、一般論として回答があるか分からない」などと述べたという。雅子さんは「必ず返事をくださいと繰り返し伝えた。夫が亡くなった原因の改ざんを誰が指示したのか知りたい」と話した。　（了） 【時事通信社】 〔写真説明〕財務省に抗議文を出した後、取材に応じる赤木雅子さん（中央）＝１７日午後、東京・霞が関 〔写真説明〕赤木雅子さんが財務省に提出した手書きの抗議文（雅子さん提供）