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チーズ王国フランスに焦り、カマンベール脅かすモッツァレラ人気


【サンイレールドブリウーズAFP=時事】美食の国フランスを象徴する北西部ノルマンディー地方の特産のチーズ、カマンベール。その地位がイタリア産のモッツァレラに脅かされている。(写真は資料写真) カマンベールとモッツァレラ。厳密にはライバルとは言えない。独特の香りで知られるカマンベールは単体で食べられるが、モッツァレラは主にサラダやピザ、パスタの材料として使われる。 しかし、フランス国内でカマンベールの人気が衰えているのは確かだ。それはチーズの好みや伝統が変化していることを如実に示している。 「カマンベールは古くさくて一段下とみなされており、苦戦している。それに対しモッツァレラは若者の間ではやっている」と、首都パリのおしゃれな一角にあるスタイリッシュなチーズバー「ラ・クレムリ・デュ17」のオーナー、マイク・ビジャ氏は言う。 店ではワインと共に、生乳から作った伝統的なカマンベールを提供しているが、かつては異端と呼ばれたイタリア産水牛の乳を使ったマイルドな種類も用意している。 仏農業・食料省によると、カマンベールの販売量は2020年までの5年間で11%減少し、年間4万8000トンに落ち込んだ。国産のチーズ主要5種のうち販売量が減ったのはカマンベールだけだった。 一方、同じ期間のモッツァレラの販売は62%と大幅に伸び、年3万8000トン近くにまで拡大した。 調査会社ニールセンは最新の調査報告で「モッツァレラの販売量は近いうちにカマンベールを抜くだろう」と予想している。 カマンベール需要の落ち込みは、食後にチーズを食べる習慣が、今ではディナーパーティーや祝い事などでしか見られなくなったことが大きな要因となっている。■「工業化されつまらなくなった」 サンイレールドブリウーズ村でチーズ専門店「フロマジュリー・ジロー」を家族で営むエミリー・フレシャールさんは「両親は昼食、夕食ごとに食後にカマンベールを食べていた」と話す。同店はフランス最大の独立系生乳カマンベール製造店だ。 「私自身は客を招いた時ぐらいしか食後にチーズは食べない」と語った。店の工房では、1日5回、正確に間隔を空けて型詰め作業が行われていた。 カマンベール人気の落ち込みは、買い物習慣の変化も一因となっている。店でじっくり熟成させる昔風の街のチーズ専門店はほとんど過去のものとなった。農業・食料省によると、専門店やマルシェでチーズを買う人は全体の3%にすぎない。今ではスーパーマーケットで大量生産された製品を買う人がほとんどだ。 小家族化も進んでおり、一度切ると冷蔵庫に入れてもすぐに熟成が進んでしまうカマンベールを丸ごと買おうとする人は少なくなった。 カマンベールは原料により2種類に分けられる。 現在では酪農製品大手ラクタリスなどが製造する、低温殺菌牛乳を使ったカマンベールが主流となっている。 フランスで最初に大量生産され、広く普及したチーズの一つで、ワイン、パン、チーズから成る食の「三位一体」に欠かせないものとなった。 しかし、風味が強くなく、粉っぽかったり、どろっとしたりする質感もあって、次第に消費者に敬遠されるようになった。 中部トゥールの「欧州食の歴史・文化機構(IEHCA)」の研究者ロイク・ビエナシス氏は「ある意味、カマンベールはバゲットのようなものだ。バゲットは20世紀後半に高度に工業化されてつまらなくなり、味も落ちた」と指摘する。 対照的に、専門店のフロマジュリー・ジローで作られる風味の良い生乳カマンベールは人気だ。厳格なカマンベール・ド・ノルマンディー原産地保護名称(Camembert de Normandie AOP)に従い作られている他の約10種のブランドもよく売れる。 AOPカマンベールは、牧草肥育したノルマン種の乳を使うことが求められる。現在、カマンベール市場全体の10%にも満たないが、需要は急速に拡大している。2020年の販売数は2400万個以上で、過去6年で20%増えた。 ジローは2500万ユーロ(約33億円)を投じて設備を更新し、現代の小家族向けに小さいサイズのカマンベールを販売している。【翻訳編集AFPBBNews】〔AFP=時事〕(2021/11/04-12:58)
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