巨人、丸の一打でトンネル脱出＝プロ野球

　巨人は丸の一打でトンネルから抜け出した。２点を追う六回無死満塁から速球を捉え、左前へ同点打。「前に飛ばせば最悪１点。自分で自分を苦しくしないよう考えた」。チームにとって２４イニングぶりの得点が勝ち越しへの勢いとなり、連敗は５で止まった。 　打線が湿った９月は、丸の打率も１割５分７厘。不調に苦しんだ中、「難しく考えずに取り組もう」と割り切った。打撃練習でトスを上げてくれる原監督から助言ももらい、徐々に上向いた。 　残り１７試合となり、首位ヤクルトとは５ゲーム差。辛うじて逆転優勝の可能性が残っており、丸は「残り全て勝つくらいの気持ちで頑張りたい」。３連覇の望みが絶たれるまで、一戦必勝の構えは変わらない。　【時事通信社】 〔写真説明〕６回、同点の２点適時打を放つ巨人の丸＝１日、東京ドーム