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タリバン承認へ「孤軍奮闘」=「育ての親」、国際社会に支援訴え―パキスタン


 アフガニスタンを掌握したイスラム主義組織タリバンに対し、パキスタンが率先して「支援の輪」を広げようとしている。民主政権を武力で崩壊させ、恐怖政治を再び導入しかねないタリバンの暫定政権承認に国際社会が二の足を踏む中、「タリバンの育ての親」と言われる隣国が「孤軍奮闘」している形だ。  パキスタンは、宿敵インドへの対抗心から「後背地」アフガンに自国に都合の良い政権を樹立することを死活的な戦略としてきた。タリバンの黎明(れいめい)期から支援を続けているとされ、1996~2001年の旧政権もサウジアラビアなどと共に承認。今年8月にタリバンが復権を果たしたことを受け、再承認へ準備を進めている段階とみられる。  ただ、今回は欧米諸国がタリバンに対し、女性や少数派を含む「包括的政権」を要求。恐怖支配のイメージを払拭(ふっしょく)し、国際社会の承認につなげたいタリバンは難しい判断を迫られており、後ろ盾のパキスタンも簡単には承認に踏み切れない状況だ。  パキスタン紙ドーンによれば、カーン首相は24日、国連総会に宛てたビデオ演説で「進む道は一つしかない。現在の(タリバン)政権を強化し、安定化させることだ」と強調。違う道を選べば、アフガンが再びテロの温床になると警告した。  欧米諸国はタリバンへの関与や人道支援に前向きな姿勢を示す一方、正統な国家としての承認には慎重だ。カーン氏は「もし世界が彼らに行動を促す刺激を与えれば、20年を費やした外国軍の駐留も無駄にはならない」と述べ、タリバン支援の重要性を訴えた。  本音では早期に承認したいと思われるが、パキスタンは国際社会の動向を注視。クレシ外相は先週、「現段階ではどの国も承認を急いでいない」としつつ、タリバンが承認を望むならば「国際社会の意見により耳を傾ける必要がある」と異例の注文を付けた。 【時事通信社】 〔写真説明〕国連総会に宛てたパキスタンのカーン首相によるビデオ演説=24日、ニューヨーク(AFP時事)
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