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東日本大震災から7年半、福島の畜産農家の想いに迫るムービーが公開



東日本大震災がもたらした福島第一原発事故。この事故により、全村避難を余儀なくされた村も少なくありません。その一つが、福島県にある「飯舘村(いいたてむら)」です。ここでは風評被害や汚染への懸念もあり、多くの畜産農家が廃業してしまいました。しかし、震災から約7年半が経った今、地元住民たちは復興に向けてあゆみ始めています。

“幻の牛”「飯舘牛」の復活に向けて
震災によって“幻の牛”となってしまった「飯舘牛」の復活を目指すべく立ちあがったのは、畜産農家の山田猛史(やまだたけし)さん。

2017年3月に避難指示が解除されて以降、山田さんは飯舘村での畜産の安全性を検証すべく、県や専門機関と共同で牛の放牧実証試験を実施しています。2018年に入ってからは、原発事故後初となる牧草地での放牧試験も実施。牧草・土壌・牛の血液の放射性セシウム濃度などを毎月県が調査しています。

これまでの放牧実証試験の結果によれば、牛を安全に飼育できることは既に検証済みとのこと。村内では地道な努力を重ねる山田さんに刺激を受け、カスミソウなどの花きを中心に営農を再開する農家の姿もあるようです。飯舘村の人たちは、努力や葛藤、様々な想いの中で、未来に向けて少しずつ前進し続けています。

「牛の力を借りながら農地を守る」畜産農家の復興への想い
福島県は、そんな畜産農家の山田さんの“今”を追ったWeb限定ムービー「飯舘の牛と生きる。」を2018年10月31日(水)より、福島県公式YouTubeチャンネルにて公開しました。

本動画では、復興のシンボルともなる「飯舘牛」の復活にかける山田さんの想いと、彼らが前に進む姿が描かれています。

動画内で、「避難する時から『帰ってくる』という考えで避難していた」と話す山田さん。「みんなが帰ってくるまでは、牛の力を借りながら農地を守っていかないと」と語りました。牛が牧草を食べることで農地を省力的に管理でき、荒廃を防げるのだそうです。

困難を乗り越え、前進する姿に胸を打たれるショートムービー、ぜひチェックしてみてはいかがでしょうか。


【参考】
※Web限定ムービー「飯舘の牛と生きる。」
https://www.youtube.com/watch?v=TtqkgZfhKNU


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