毎年美しい品種が開発されているアジサイは、花の色・形のバリエーションが豊富で個性豊かです。それぞれ雰囲気が違うため、贈り物として渡しやすい植物です。またアジサイの鉢植えなら観葉植物のように室内で育てることもでき、管理が大変と感じたら庭で育てることもできます。
この記事では、母の日や誕生日プレゼントにおすすめのアジサイを15種類紹介します。
花屋でバイヤーとアドバイザーをしていた筆者が選んだので、劇選して選んだ品種なので、アジサイ選びに迷ってしまった方は、ぜひこの記事を参考にしてみてください！
アジサイとはどんな植物？
梅雨の時期に風物詩としてよく思い浮かび上がる「アジサイ」。日本を代表とする庭木であり、オランダやカナダなど世界でも愛される植物でもあります。筆者が住んでいるカナダでも、造園工事でよく使われ、ガーデニングでは欠かせない存在でもあります。
「手毬咲きのアジサイ」が一般的なアジサイとして定着していますが、もともとは「ガクアジサイ」の園芸品種で、自然界には存在しません。手毬咲きのアジサイは「ホンアジサイ」と呼び分けられ、これがヨーロッパに渡って品種改良されたものを「セイヨウアジサイ」と呼びます。
現在日本では、毎年のように新しい品種が誕生し、母の日ではカーネーションと同じくらい人気の花 です。
また、アジサイの花のように見える部分は、「ガク（萼）」とよばれる葉の一部です。本当の花は中心にあり、小さな花が集まって咲きます。
アジサイのガクは、花のように美しくて虫を誘引するため「装飾花（そうしょくか）」と呼ばれています。
アジサイの魅力
土の酸性度で装飾花が青と赤に色が変化するアジサイ。さまざまな色に変化することから「七変化」の別名をもち、同じ品種でも色のバリエーションが豊富です。育てる環境によって色の変化を楽しめるのは、アジサイの最大の魅力といえます。
母の日や誕生日では、 相手の方の雰囲気やイメージにあわせて贈り物としてプレゼントできる のでおすすめです。
アジサイの色の変化
そもそもアジサイの元の色は、ピンクよりの赤系です。
アジサイの装飾花には「アントシアニン」という物質が含まれ、土中に溶け込んだアルミニウムと結合することで青系に変色します。
そのため、アルミニウムがよく溶け込んでいる酸性の土だと青系に、アルミニウムが溶けにくいアルカリ性の土だと赤系に変色する特徴があります。
アジサイの種類｜母の日や誕生日におすすめの品種15選
ここでは、母の日や誕生日におすすめのアジサイを15種類紹介します！
アジサイ・響（ひびき）
細い小さな水色と白の花びらが無数に重なり、八重咲きで装飾花を咲かせるアジサイ・響。繊細な印象でありながら、ボリューム感のあるたたずまいです。
アジサイ・竜宮（リュウグウ）
淡いピンク色と白のツートンカラーのアジサイ・竜宮は、八重咲きの装飾花が集まって、小さくこんもりと咲きます。かわいらしい印象があり、温かみを感じるプレゼントになります。
アジサイ・ポージーブーケ・エリーブルー
透き通るような白さで、淡いブルーのグラデーションが入るアジサイ・ポージーブーケ・エリーブルー。白さが残る花びらが美しく、見る人を魅了させます。
アジサイ・キャンディーリップス
黄緑と赤のコンビネーションカラーが美しいアジサイ・キャンディーリップス。咲き始めは薄いピンクと緑ですが、時間が経つとビビット色に変化し、個性を感じる色合いになります。
アジサイ・マジカルラプソディ
鮮やかな緑の花びらが美しいアジサイ・マジカルラプソディは、希少性のあるアジサイです。咲き始めは薄い黄緑色ですが、徐々に濃い緑へと変色し、存在感を強くさせます。
アジサイ・ディープパープル
青黒い大きな花びらが美しいアジサイ・ディープパープル。大人の雰囲気をただわせるような魅惑さがあり、上品なプレゼントになります。
アジサイ・アデュラブルー
1つひとつの装飾花が大輪でゴージャスな雰囲気があるアジサイ・アデュラブルー。花弁の縁（ふち）が紫色で中心に向かうほど青紫のグラデーションがかかります。
アジサイ・クレイジーテンシア
フリルのついた大輪の水色の装飾花が咲くアジサイ・クレイジーテンシア。花びらがぎゅっと密集してボリューム感がありますが、鉢全体でみるとコンパクトなアジサイです。
アジサイ・カーリースパークル
アジサイ・カーリースパークルは、花びらの縁が強く波打ち、フリル咲きに咲くセイヨウアジサイです。咲き始めは青ですが、徐々に緑へと変色します。
アジサイ・フランシー
花びらが細く、先端がしゅっと尖り、風車のような装飾花を咲かせるアジサイ・フランシーは、日本のガクアジサイを改良した品種です。青や赤とありますが、どれも色が濃く上品さを感じます。
アジサイ・ひな祭り
名前からかわいさがうかがえるアジサイ・ひな祭りは、白い花びらに濃いピンク色が縁取られたガクアジサイ。中心の本当の花を、覆い被すほどの大きな装飾花が特徴的です。
アジサイ・万華鏡
ひし型の花びらの中心部が淡い青や紫色で、縁が白色のアジサイ・万華鏡。きらびやかなグラデーションが美しく、和風の雰囲気があるたたずまいです。その美しさかた園芸界では、2012年に賞を受賞しています。
アジサイ・銀河（ぎんが）
青空のようなさわやかな色合いが美しいアジサイ・銀河。鮮やかな大きな緑の葉と、水色の装飾花が相まった姿が魅力的なので、贈り物としてもらった方も、きっと喜んでもらえます。
アジサイ・月虹（げっこう）
軽くウェーブがかった装飾花が個性的なアジサイ・月虹。装飾花が咲き始めたころ、青・白、もしくは赤・白の花びらに鮮やかな黄緑が色付き、トリカラーのグラデーションを楽しめます。
アジサイ・白寿紅（はくじゅこう）
白い大きな花びらに、淡い赤い水彩絵の具でまだら色付けれたかのような装飾花を咲かせるアジサイ・白寿紅。一般的なアジサイとは違い、土の酸性度に関係なく赤色に色づき、世界初といわれています。
アジサイは贈り物におすすめ
毎年新しい品種が誕生している現在のアジサイは、従来のものよりも装飾花の色・形のバリエーションが豊富で、個性豊かです。種類がたくさんあるので、母の日や誕生日プレゼントにおすすめで、相手の方のイメージや雰囲気にあわせ選べます。
ぜひアジサイを大切な方に、贈り物としてプレゼントしてみてください！
柴﨑光一
余暇プランナー
建築・インテリア学科卒の元造園士・花屋のバイヤー。 東京で建築の仕事をした後、カナダのトロントで造園士を、その後カナダの最東端にあるハリファックスの大自然で植物と戯れながら、植物・庭のWebコンテンツクリエイターを開始。 建築・造園・花屋の経験に加え、趣味の植物・コケの収集、アート作りを生かして、 みなさんに植物やガーデニングの魅力をお届けします！
