ヨーロッパのビジネスの中心であるパリ。
 
パリはチョコレートで有名なサロンドュショコラ、1973年に始まったモード界のパリ・ファッションウィークなどなど、食やファッション、デザインやアートなどの最新流行を求めて世界からバイヤーが集まる街です。
私の担っているコーディネーターという職種は、大きな展示会のアテンドをしたり、クライアントの希望する展覧会を開催したり、テレビの番組制作のお手伝いや雑誌の取材をしたりします。最近では日本文化の素晴らしさを海外に向けて発信したい、というようなご依頼を頂くことが増えています。美しい日本文化をフランスの方々へ伝える事のお手伝いは、大変有り難きお役目だなと思う今日この頃です。
 
今回パリを案内したお客さまは、パリで日本文化を紹介する展覧会の開催を希望していて、そのギャラリーリサーチと併せてフランス製の手芸店にも訪れたい、という要望がありました。
生地やリボンなどの手芸用品を探しに行くことは、ファッション業界出身である私の専門カテゴリーなので、自分も一緒にのめり込んでしまう何とも愉しいご依頼です。毎度のことながら新たな出会いは学ぶ事が多く、遠く離れた日本から有り難きご縁であると嬉しく思います。
では、手芸用品探しに出かけます!
 
リボン探しって何かしら?ということで、アンティークリボンの世界をお見せしたいと思います。
 
 
第一次世界大戦前から1940年頃までに盛んに作製されていたフランス紡績産業。
その歴史はフランスの中心部にある街から発展していきました。ロワール地方は貴族たちが領土を奪い合い、こぞってお城を築き上げ、富と強さを見せつけたという歴史のある土地です。この紡績産業も富豪の王様のお抱え職人から始まり終始仕え、後世には紡績産業にまで発展していった、という歴史があります。王様のお膝元が栄えるという仕組みは、かつて城下町が栄えた江戸時代と同じ境遇がフランスの田舎町にもあったのですね。
 
上の写真は赤がアクセントになっている可愛らしい配色のタッセルです。現在ではあまり見ない色の組み合わせに感動します。タッセルの下にある刺繍リボンテープもとっても綺麗。リネンやビスコースを混ぜて糸を依ることにより、より織り地に光沢が現れ、絹を使わずとも仕上がりをリッチに魅せてるテクニックが施されているのです。
そんなアンティークのテープが数え切れないほど店内に。もうドキドキが止まりません。この色は何で染めてるのかな? 全て化学薬品ではなく、天然の顔料から染めているそうです。なので当時の色が見事に色褪せない、との事。素晴らしい技術の研究の証ですね。新しいものでも1940年代のコレクションで、全てアンティークものばかりだそうです。
 
 
こちらはグログランテープの山です。私はこのフレンチグログランテープが大好きです。自分が15年ほど前に買ったストローハットにこの中から気分に合った色を選び、着せ替えをしています。なんとも楽しい瞬間。今年の夏は何色にしようかな、と今から考えてしまいました。
 
 
色々見ながら、しっかり仕事もしています。こういうリボンを何に使うかというと、和装のアイテムに使うのですね。アンティークリボン達はまさか、自分が和装と出会うとは思っていなかったでしょうね!何だか運命的な出会いの実現に、こちらまでワクワクします。なんでもヒラメキとアイディアですね!
 
 
アンティークのフェルトで作られたハット。アンティークフェルトを現代の作家さんが再生させ、コンテンポラリーなデザインのハットを作っているようです。この作家さん、日本人の方なんですって。プリーツ技術を使った折りたためるハット。まるで和傘のようなアイディアで、日本人アーティストの和風なアイディアソースと仕事の器用さに感動しました。
 
 
街を歩いている間にこんな風景にも出会えます。この時はサンジェルマン地区のインスタレーションがありました。年に数回飾られるのですが、巨大ランプシェードが道の上に出現。夜にはランプが灯されます。
 
 
そしてこの日は5年ぶりの大雪に見舞われ、お客さまも感動の雪景色。滅多に見られない景色です。
 
 
なんとも美しい雪景色のパリをご堪能いただきました。私もとても楽しく、日本の原点を学んだ数日間になりました。
 
 
 
文・福島 明子(パリ在住コーディネーター)

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記事名:「パリでの仕事あれこれ 。アンティークリボン店へご案内!