つい一ヶ月前まで半袖で過ごしていたのに、チェコの季節は秋をさっさと終えて一気に冬へ向かおうとしているらしい。

昨冬の終わりに京都から中欧チェコへ越して来たわたしは、初めて体験する秋の短さに焦りながらも紅葉を楽しむのに忙しい。

 



昨年、日本で出会ったチェコ人の彼と結婚することになり、まず最初に決めるべき問題は「さてどちらの国に住もう?」ということだった。その頃のわたしは、日本がどれほど美しく住みやすい国かを誇りに思っていた一方、夫になる人の国の文化・言葉を学ぶにはこのチャンスしかないと思った。そして、人生リスタートするつもりでほとんど未知の国、チェコへ移住。

 

 “ほとんど” と言ったのは、夫と知り合う以前にも、チェコには一度旅行で訪れたことがあったからだ。

首都プラハは、街の中心に高層ビルの代わりにゴシック建築が立ち並ぶ、中世をモチーフにしたテーマパークかのような完璧さ。その街並みに心から感動したものの、住むには少々ハードルが高い国ではないかと思った。
なぜならここは元共産主義国。民主化から30年経とうとする今も、やはりまだ共産主義の名残を感じることはある。かなりある。

 

旅人として訪れた時は、そんなことも新鮮で、朽ち果てたまま放置されている建物をクールだと写真に収めたり、ウェイトレスの無愛想さに驚いたり。

しかし、住むとなるとそれらを楽しめるのか?!


 

現在、移住から8ヶ月と少し経って。結論から言うと、今でも結構面白い。

 

正直、この国に対して抱いていたイメージカラーは  “灰色” だった。厳しい冬の寒さや、日本人ほどニコニコしていない人々の表情のせいだろう。

 

ところが、実際暮らしてみると、この国はめちゃくちゃカラフルである。

 

チェコのことを少し知っている人なら、チェコの優れたアニメ作品や絵本が日本でも人気があることを知っているかもしれない。しかし、アート周辺だけではない。普段の暮らしもなかなかのカラフルっぷりだ。建物、ファッション、雑貨、食べ物、草花 etc...。

 

選ぶ色も日本人にはない色彩感覚で、目を引くものが多い。

 

これは、あくまで個人的な想像だが、共産主義の制約された生活の中で、色くらい自由に選んで暮らしに彩を添えたい、という気持ちがあったのでは、と思っている。




わたしがいま暮らしているのは、先に触れた華やかな首都プラハではなく、そこから250kmほど離れた人口1万人の小さな街。観光客を見かけることも滅多にない。

 

日本の皆さんの目に触れる機会があまり無さそうな、チェコの田舎暮らしで見つけた、気になるモノ・コトをこれから写真と一緒に紹介していきたいと思います。

 

文・Noriko Naniwa

ブログ:http://www.howtobeczech.com

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記事名:「カラフルな街並みが心と生活をはずませる。〜プロローグ〜【いろどりのチェコ vol.1】