妊娠前、お医者さんに「あなたは乳腺が多いからおっぱい沢山出るわよ」と言われていた私。当然のように母乳で育てていくと考えていました。しかし、母乳育児はそんなに簡単なものじゃなかった…。現実では、妊娠前に予想もしていなかった問題が待ち受けていました。
退院後すぐ2度の高熱からおっぱいマッサージへ
産後の入院中は母乳だけでは十分に体重が増えず、ミルクを足していました。そんな私は退院後すぐにトラブルに見舞われます。
退院後すぐの授乳スタイル
退院後すぐのとき、授乳は左右15分ずつ(病院で指導された方法)でした。
それ以上泣いたりして欲しがるときには、搾乳した分orミルクをあげます。それでもさらに欲しがれば再びミルクをあげるといったスタイルでした。
私のおっぱいのあげ方は下手だった!
そんな中、退院してすぐに2回高熱を出してダウン。
姉が同じ経験していたのですぐに乳腺炎を疑い、おっぱいを飲んでもらって熱は下がりました。そして2回目の発熱後に桶谷式のおっぱいマッサージに行きました。
そこではじめて授乳が下手だと指摘され衝撃を受けます。
赤ちゃんの飲み方が浅飲みだったのです。これは病院では「上手です!」と褒められていたのでとにかく驚きでした。
そのためまず、赤ちゃんにできるだけ深くくわえさせることを指導されました。
生後3週目…おっぱいはズキズキ・ヒリヒリ
このとき日によってミルクを足す量は変わり、1回だけのときもあれば多くて日に4回ミルクを足していました。
毎回の授乳が憂鬱な日々
正しいおっぱいのあげ方を知っても、その日から正しくできるわけではありません。
それどころか、正しくないあげ方が続いているせいで、おっぱいはズキズキ、乳首はヒリヒリと痛みは増す一方…。授乳時以外も常に痛い状態です。
このとき、1日に何度もある授乳が憂鬱で仕方がありませんでした。
それでも頻繁におっぱいを欲しがる娘。口をパクパクさせて吸おうとします。そのたびに、「大きな口~あ~ん!」と言いながら必死に授乳をしていました。
痛みから、おっぱいを休めるためにミルクをあげることも何度かありました。しかしそのときは自分の都合でミルクをあげていることに、罪悪感でいっぱいに…。
授乳でも、ミルクでも、精神的に落ち込んでいく一方でした。
はじめての「おっぱいが出てきた感覚」に感動!
一方で嬉しかったのが、はじめておっぱいが出てくる感覚を感じられたことです。
授乳中に「ぎゅー」っと母乳が湧いて来るのを感じました。このとき「あ、ちゃんと出る、ちゃんと吸ってるんだ…」とジーンときました。
生後1ヶ月…乳首はヒリヒリでも心に余裕も
生後1ヶ月のときには、おっぱいの痛みはMAXの時よりもマシになりました。それでもやはり授乳の前には「せーのっ」と気合を入れないと、痛みに負けそうになっていました。
ミルクはどうしても自分がおっぱいを頑張れないときに、授乳後にあげるスタイルになっていました。
ただ、この時には少し心に余裕も。
相変わらず浅飲みに変わりはないのですが、ときどき、うまくくわえられた!というときが出てきたのです。
さらに、今まで授乳前にはパクパクと口を動かしていた娘が口をあけて待つこともできるようになってきました。
こうした進歩から「成長とともに口も大きくなっていくんだから大丈夫」と考えられる心の余裕が出てきました。
1ヶ月半…意地が続いてミルク卒業
生後1ヶ月半くらいのとき、意地になってミルクを足さないことが増えてきました。
「欲しがれば欲しがるだけ頑張ってあげるぞ!」と思えるくらいに痛みが落ち着いてきたためです。
その意地が2日、3日と続き…、気づいたら母乳だけの日が続いていました。振り返ってみると「あれ、最近ミルクあげてないな」といった具合でした。
その後、多少おっぱいが詰まったりすることがあったものの、大きなトラブルなく過ごせています。
授乳は2人で成り立っているもの
母乳が出るからと言って母乳育児が最初からできるわけではありません。
授乳は赤ちゃんとママの2人で成り立つもので、どちらも上手にならなければ母乳育児は成立しないと感じました。
1ヶ月半の間、娘は驚くスピードで成長し、私も必死になっておっぱいをあげていました。頑張ってくれた娘にも感謝です。