「幸せな結婚に必要な条件とは？」――結婚に関心のある人なら誰もが一度は考えたことがある疑問ではないでしょうか。
バージニア大学が行った大規模な結婚調査 (1)から、幸せな結婚のための条件が浮かび上がってきました。
これは、18～34才のアメリカ人1,000人を対象に、5年間の追跡調査を行ったもの。結果、そのうち418人が結婚し、それぞれのデータを洗いなおしたところ「幸せな結婚のための4つの条件」が分かりました。以下の条件を満たした人は、より結婚後に「幸せだ」と感じていたといいます。
条件１・結婚前の体験人数が少ない
なんでも、結婚前の経験人数が多くなるほど、結婚生活は不幸せになる傾向が強く出ました。
研究者によると、
実際に重要なのは、結婚前に何をしていたかだ。特に、結婚前の恋愛体験の数は、その後の幸福な結婚生活に大きく関係している。
データよれば、結婚前の経験人数は５人が平均でしたが、経験人数が１人だった人ほど結婚後の生活は幸福だったとか。これは、経験人数が多くなることで、「やっぱり過去のあの人のほうが良かったな…」などと思ってしまう確率が高くなるのが原因だといいます。
とはいえ、既に経験人数が多い方だと思う人は、過去の人と比べないことが大切です。
条件２・結婚式の招待者数が多い
また、結婚式に呼ぶゲストの数が多いほうが、結婚生活が幸福になる可能性が高いという興味深い結果も。具体的には、ゲストが150人以上の場合は47％が「結婚生活は良好」と答えたのに対し、ゲストが149人以下の場合は37％、ゲストが50人以下の場合は31％まで下がりました。（アメリカのデータなのでご参考まで）
研究者によると、
おそらく、友人や家族のネットワークが大きいカップルほど、結婚生活が危なくなったときに、より多くの助けや励ましを受けることができるからだろう。
とのこと。これは納得感がありますね。ただし、あくまでも多くの人を招待すること自体ではなく、たくさんの人との関係性があることが重要といえるでしょう。
日本人の幸せを研究した前野隆司先生による幸せの4因子においても、多様な人と沢山つながることが幸せのポイントと伝えています。
条件３・同棲の前に結婚を決めておく
データによれば、一緒に住む前に結婚を決めておくのが正解らしい。といっても、同棲がいけないという話ではなく、事前に「これは結婚への第一歩だ」と決めておくならOK。逆に、なんとなく「お試しで一緒に住んでみようか」ぐらいの気持ちだと、結婚生活に悪影響をおよぼす傾向が強いようです。
これは、事前に決意を固めることで、一緒に暮らすことに対してきっちり話し合うようになる可能性が高まるからだといえます。
条件４・子どもは結婚後につくる
全体的なデータを見ると、子どもを結婚後に作ったカップルのほうが、その後の生活が上手くいく確率が高かったとのことです。
研究者によると、
子どもが結婚生活に与える影響についてはメリットとデメリットがあるが、結婚前に子どもを作ることが、その後の生活に大きなストレスを与えるのは間違いない。
とのこと。具体的には、結婚後に子どもを作ったほうが44％ほど幸せ度は高まります。結婚後の方が、落ち着いて子どもを迎える環境を整えることができそうですよね。
まとめ
以上が、バージニア大学による「幸せな結婚のための４条件」でした。すべて結婚前の条件ばかりなのですが、既に結婚している人へのアドバイスも書かれています。
幸せな結婚生活を送るには、まずはパートナーと過去の経験について話し合い、そこから何を学んだかを議論してみることをオススメする。また、本やカウンセリングなど、何でもいいから他者からのアドバイスを受けてみよう。それだけでも結婚の幸せ度は上がる。
とのこと。ぜひご参考にしてみてくださいね。
Photo:Bacio By gminguzzi
Licensed material used with permission by PaleolithicMan
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