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ダウンウエアの良し悪しは、どう見分ければいい?【ダウンウエアの基礎知識#2】



ダウンジャケットに使われるダウンは、実は種類や性能がさまざま。その違いはどうやって見分ければいいのか。ダウンの表示でよく見かけるフィルパワーって何? ダウンとフェザーの違いって? この冬のダウン選びに役立つダウンの種類や性能の見分け方をチェックしよう。


※【ダウンウエアの基礎知識】、前回の記事はこちら


ダックかグースか。


ダウンは「水鳥の羽毛」のことだが、一言で水鳥と言っても、大きく分けてダック(アヒル)とグース(ガチョウ)がある。


画像提供:NANGA

一般的に品質が高くて高価なのはグース。グースの方がダックより体型が大きいため、採れるダウンも大きく、より空気を含むので保温力が高いのだ。ただし、グースは成長しきる前に羽毛をとることも多いので、ダウンの大きさは成長したダックと変わらないときもある。


ダウンとフェザーの違いって?


違いは、生えている場所と形。


ダウンジャケットに付いているラベルを見ると「80:20」「90% 10%」などと表示されていることがある。この数字が表しているのは、ダウンとフェザーの比率。



ダウンもフェザーもともに水鳥の羽だが、とれる場所と形が違う。ダウンは胸あたりのふわふわしたタンポポの綿毛のような芯のない部分で、1匹からわずかしか採取できない。フェザーは体を覆う羽で真ん中に芯があっていわゆる”羽根”の形をしている。


ダウンの比率が高いほど暖かい。


ダウンとフェザーを比べると、ダウンの方が保温性が高く、軽い。なので中綿に占めるダウンの比率が高い方がより保温性が高くなる。フェザーはダウンに一定量混ぜることによって、ダウンが1ヶ所に集まらないような働きをしている。


フィルパワーって何のこと?


ダウンの「かさ高さ」の指標。


画像提供:NANGA

ダウンの性能を示す数値として目にすることがあるのがフィルパワー(FP)。フィルパワーは同じ重さ(1オンス=28.4g)のダウンが、どれだけ膨らむかを示す数値。650FPであれば1オンスのダウンが650立方インチに膨らむことを意味している。


高級ダウンの目安は650FP以上



ダウンジャケットはダウンが空気を含むことで空気の層で断熱しているので、ダウンがより大きく膨らんで、空気の層が厚くなるほど保温力が高いことになる。大まかな目安としては650FP以上のものが高級ダウン。


こちらは、1000FPというハイロフトダウンを封入したMarmotのハイエンドモデル。極地対応の防寒性を誇りながら、ダウン総重量はわずか150g!※写真のモデルは、現在販売中のものとは異なります。現行モデルはこちらでチェック!

フィルパワーの値が大きいほど、同じ保温力を得るために使うダウンの量が少なくて済むので、軽量コンパクトになり、アルパイン登山向けのダウンジャケットともなると900FPの最高級品ダウンが使われることもある。


生地や縫製で差別化も。


ダックとグースの違い、ダウンとフェザーの違い、フィルパワー、この3つのポイントをおさえておけばダウンの見分けはバッチリ。ただ多くのアウトドアメーカーは最高品質のダウンを投入していて、ダウンの量や撥水性能、さらに生地や縫製の技術で差別化している場合も多いので、ダウンを選ぶ際には併せてチェックするのがおすすめだ。


次回はダウンのお手入れ方法を紹介!


ところで、ダウンジャケットの洗濯はどうしているだろうか? 実はダウンは自宅でも洗えるという。次回は、気になるダウンジャケットのお手入れ方法を紹介する。


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