グレープフルーツと薬を一緒に摂るとNGな理由

グレープフルーツと薬を一緒に摂るのはよくない…とはよく聞く話。なぜいろいろな食べ物や果物があるなかで、グレープフルーツだけ薬と一緒に摂るのがNGなのでしょうか？　なんとグレープフルーツは薬の効きを悪くするどころか、薬を想定以上に吸収させてしまう働きがあるのでした。

グレープフルーツで薬が効きすぎ

薬は基本的に、服用すると腸で吸収されたのちに血液中に入って全身に運ばれて効果を発揮します。しかし、腸の壁には薬を分解する酵素が存在。この酵素によって、薬の一定の量は分解されてしまうのです。

このため、薬の分量というのはあらかじめ酵素によって分解される量を計算した上で決められています。しかし、グレープフルーツには薬を分解する酵素を邪魔する働きがあるのです。

その結果、グレープフルーツと薬を一緒に摂ると想定した以上の薬が吸収されてしまうことになります。グレープフルーツと薬を一緒に摂ると、じつは効きすぎてしまうのでした。

しかも、薬を一緒に摂るとNGなのは柑橘系全般ではなく、グレープフルーツに限った話。これはグレープフルーツの「フラノマクリン」という成分に、酵素を邪魔する働きがあるからです。

とはいえ、すべての薬がグレープフルーツと一緒に摂るのがNGというわけではありません。影響を受けてしまう薬としては、高血圧の薬、不整脈の薬、高脂血症の薬、睡眠導入剤などの一部です。

このため、薬を飲むときには注意書きをよく読むことが重要。そこにグレープフルーツと薬を一緒に服用しないという記載があれば、それは効きすぎてしまうことを意味しているのでした。

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