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国連「DV被害は陰のパンデミック」ステイホームウィークだからこそ心配な家庭内での暴力




 



「ゴールデンではなく、ステイホームウィーク」と銘打たれた長期休暇が始まります。先日、私が「中居正広のニュースな会」に出演した際には「今は、離れていることが一番の思いやりになる」とお話しさせて頂きました。ふるさとや行楽地から、そして会いたい人からも「離れている」ことを選んだ皆さんの日常が、一日も早く戻ることを心から祈ります。





そして今日は「ステイホームウィークだからこそ心配な子どもたち」の存在のことを一緒に考えて頂ければと思います。



 



 



■「シャドー パンデミック(陰のパンデミック)」と国連も警鐘



 



ずっと家にこもっている。仕事が失われ、収入が落ち込む。誰もがストレスを抱えた日常を過ごしているこの時期。多くの方は、それでも理性のバランスで折り合いをつけているのですが、それがままならず、「家庭内での暴力」が増加してしまう傾向は、残念ながら世界各地で報告されています。





休校中は「学校にいる大人が虐待を発見する」機会が奪われているため、深刻化しやすいのです。イギリスやフランスではロックダウン以降、虐待電話相談が急増し、中南米ではDV殺人事件も相次ぎ報じられました。国連は「DV被害はシャドー パンデミック(陰のパンデミック)」だと警鐘を鳴らしています。



 



新型コロナウイルスの感染を防げたとしても、虐待で命が奪われたのでは意味がありません。虐待を防ぐ対策は、一般の私たちにもできることが、実はたくさんあります。



 



 



■“地域の大人”としてのアンテナ



 



その一つは、「自分の町から虐待は発生させない」と意識して、アンテナを張って頂くことです。皆さんが自宅で過ごす時や、ゴミ出し等に出かける時、子どもが泣き叫ぶ声や、不審な物音が聞こえることはありませんか。あるいは、近所のスーパーに出かけた時。明らかに服装に異変のある子どもや、ひどく落ち込んだ様子の少年少女を見かけることはありませんか。もしくは、あなたが「子ども食堂」や「子ども110番の家」など、地域で子育て支援に関わっている場合、そうしたつながりの輪から、最近、離れてしまっているご家庭はありませんか。



 



こうした、「地域で子どもを育てる一員としての大人」の意識が、今のような非常時には命を救うことにもつながります。異変を感じたら、全国共通のダイヤル「189(いちはやく)無料・24時間対応」に一報ください。虐待はDVと一体で発生することも多くあります。DV被害の相談は、「0120-279-889(つなぐ はやく)24時間対応」で受け付けていて、緊急の宿泊提供も行っています。



 



「自分が虐待してしまいそう」といった相談も、「189(いちはやく)」では受け付けています。子育て全般の悩みは、「0570-783-189(なやみ・いちはやく)有料・24時間対応」で相談できます。カッとなって子どもに手をあげてしまいそうになった時は、どうかその手で、携帯電話をつかんでください。



 



 



■オンライン学習がもつ、“安全確認”としての機能



 



休校中は、特に学校の“福祉的な役割”も重要です。プリント配布などを通じて家庭と連絡を取るだけでなく、例えば「オンライン学習」を行う学校では、テレビ会議のシステムを使って、朝礼や授業を行い、参加した子どもたちの顔を一人ひとり見ながら声をかけ、その表情を確認しているところもあります。



 



文科省はICT教材学習を進めていますが、現状では、デジタル教材を使う自治体は、全体の3割程度、教師との双方向のオンライン指導を行っているのは、わずか5%しかないという調査結果もあります。学習のためだけでない、安全確認の意義も含め、その数を増やしてほしいと思います。



 



 



■リスク家庭には、緊急の安全確認が必要



 



このほか、「もともと虐待リスクのある家庭」として児童相談所が把握し、在宅で指導している家庭があります。去年、国が緊急点検した際には、およそ3万7千人の子どもが、その対象となりました。こうした全国の「リスクある子どもたち」に、改めて緊急の安全確認が必要です。また、外出自粛が始まる以前に、「学校を長期欠席していた子どもたち」を、地域ごとに把握し、安全を確認することも急がれます。その際は、電話だけでなく、感染防止に配慮した距離をとった上で「目視や面会での確認」を基本として欲しいと思います。



 



感染防止のためにも、子どもたちの健やかな育ちのためにも、それぞれの家庭が「安全な基地」であるよう支える努力が、すべての大人に求められているのではないでしょうか。


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