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無意識にやってるかも…フット・岩尾の「沢尻の尿という事で緊張したんちゃう」発言から考える"下ネタの危険性"




 



ネット版のスポーツ報知によると、11月21日に放送された『バイキング』(フジテレビ系)が、麻薬取締法違反の疑いで逮捕された女優・沢尻エリカ容疑者(33)の尿検査が「陰性」だったことを報道。そこで、お笑いコンビ『フットボールアワー』の岩尾望(43)は「鑑定で出てるわけですし。でも、本人は10年くらいずっと薬物をやっているという供述がある。でも、尿鑑定はシロだった」と前置きし、



 




「推測ですけど、鑑定する人が沢尻の尿という事で緊張したんちゃうかな。普段の尿と対峙する時と、これ沢尻の尿やと思ったら…」




 



……とコメント。その大胆すぎる「推測」がネット上でプチ炎上状態に。



 




「まじでしょーもない。沢尻の尿で興奮とかいう発想がキモイ。発言のレベル低すぎやろ」

 

「TVで言うか?」

 

「鑑定している人に失礼」




 



……ほか、非難の声が殺到している……らしい。



 



原則として私は、テレビのニュース番組や情報バラエティ番組におけるコメンテーターもしくはMCの“失言”には「“プロ”として出演しているとはいえ生放送なんだから、つい口を滑らせてしまうことだってある」……と、わりに寛容なタチなんだが、今回のフット岩尾の「沢尻の尿という事で緊張したんちゃうかな」発言にかぎっては……さすがに「アウト」のジャッジを下さざるを得ない。その根拠は、ザッと挙げると以下のとおりである。





 

・  一人の大物タレントが麻薬取締法違反の疑いで逮捕されたことに関する論議は、一般的にジョークで流せる案件ではない

 

・  百歩譲って「ジョーク」が許される状況だったとしても、そのネタ本来がちっとも面白くなかった

 

・  そもそも真っ昼間の番組に「下ネタ」自体が相応しくない

 

・  千歩譲って「下ネタ」が許される状況だったとしても、「尿」はあまりにマニアックすぎ

 

・  フット岩尾のしゃべり口調がソッチ系の性的嗜好者の(勝手な)イメージと妙にマッチする



 



ひと言でまとめてしまえば、「場の空気が読めなかった」ってことになるのだけれど、ここまでのフット岩尾が犯した挽回困難なポカを“対岸の火事”と笑ったり、むやみな攻撃を仕掛けているアナタは本当に大丈夫なのか?事の重大さこそ違えど、女子が入り混じった飲みの席とかで安直な下ネタを行使して、周囲の空気を凍てつかせるおっさん(時にはヤングマン)……みたいな光景はしょっちゅう見かける、もはやお約束のようなものではないか。申すまでもなく、下ネタは相手と場所を選ぶ。つまり、相当に高度な判断能力、自己を客観的に評価する「メタ認知」が重要なのだ。



 



下ネタを発言するときに、一番気をつけなければならないことは「この話を聞いた人はどう感じるのか?」といった発想を常に持つこと。思いつくまま節操なく口に出すのは、まったくもって論外!好感度の上がる下ネタというのは、「メタ認知」を意識して、



 



「まるで高等な専門数式を、馴染み深いシモにまつわる例え話を交えながら、やさしく解説している」



 



……かのごとく、理性的に振る舞いながら語るものである。



 



もちろんのこと、そんな超人的なセンスをもって下ネタを語れる人間なんて、そうザラにはいない。もしかすると、私を含めて日本では1万人くらいしか実在しないかもしれない。なので、私としては、両刃の剣ともなりかねない危険度の高い下ネタは、とくに異性と席をともにする場で話さないほうが無難だと忠告しておきたい。ましてや「尿」絡みのデリケートな大ネタは、途轍もなくハードルが高すぎる……。


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