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宣言どおり「草野球」デビューのイチロー、さすが!その発想が規格外


写真:AP/アフロ


『スポニチAnnex』によると、今年3月にマリナーズで現役を引退したイチロー(45=現マ軍会長付特別補佐兼インストラクター)が今オフ、草野球デビューすることが9月16日にわかった……らしい。



 



たしか、引退会見で



 




 



「将来はまた楽しい野球をやりたい。たとえば草野球。プロでそれなりに苦しんだ人間でないと、草野球を楽しむことはできないのではないか。そんな草野球をやってみたい。草野球を極めたい」




 



……みたいなことをおっしゃっていた。まさか、本当にやってしまうとは思っていなかった。けっこうびっくりした。



 



現役時代に自主トレをサポートしてくれた友人たちとチームを結成。チーム名は『KOBE CHIBEN』で、イチローはエース兼監督兼オーナー……なんだとか。記念すべき初戦は、兵庫県神戸市にある、かつてはオリックスブルーウェーブの本拠地であった『ほっともっとフィールド神戸』(※正式名称:神戸総合運動公園野球場)──つまり、ちゃんとした球場で年内に行われる予定で、相手チームは野球の名門校である智弁和歌山高校の教職員を中心とする草野球チーム『和歌山智弁』なのだという。



 



普通、イチローが率いる草野球チームと聞けば、プロ野球のOB、アマチュアでもかなりのレベルで活躍したセミプロのような玄人集団を想像してしまいがちだが、同チームに所属する“経験者”は、長くイチローの自主トレで専属打撃投手を務めてきた元オリックスの藤本博史氏だけで、その他のメンバーは「ほぼ素人」クラス……なのだそう。



 



自らデザインした、シンプルかつトラディショナルなスタイルのピカピカなユニフォーム(※背番号は「51」ではなく「1」)を身に纏い、イチローもご満悦。デビュー戦に向け、シアトルで連日、300球ほどの投げ込みを続けている……との情報も届いている。今回の画期的な取り組みに関して、イチローはその根拠を以下のように説明する。



 




「僕は草野球でもしょうもないグラウンドでやりたくない。だから将来的にはリーグをつくりたい。全国から集まったチームが神戸で決勝戦をやる。草野球だって立派な野球。その人口が増えるのは野球界にとってマイナスではない。子供を連れてきてもいいし、僕のプレーが見られたらということもあるじゃないですか。いろいろな可能性がある」




 



「野球で一財産を築いた篤志家の気まぐれ的なお遊び」と言ってしまえばそれまでだが、じつに素晴らしい試みだと、私は心底から惜しみない称賛を贈りたい。



 



なによりも特筆すべきなのは「その他のメンバーはほぼ素人クラス」だということ。しかも使用球が硬球ではなく軟球であること。硬球を使用する「草野球」は、原則として実在しないからだ。



 



軟球だったら、「もしかするとウチのチームも『KOBE CHIBEN』と試合ができちゃうかも…!?」「イチローがつくるリーグに所属できるかも…」……と、全国に何千(下手すりゃ何万?)もある、私が所属するチームをも含む草野球チームすべてが、ちょっとしたリアリティを残した夢を抱くことだってできる。これって、イチローや松井ランクのヒトがやらなきゃ意味ないですから。そして、いずれは『ほっともっとフィールド神戸』が「草野球界の甲子園」的な聖地となってくれたら……我々草野球人のモチベーションも断然アップして、ひいてはイチローが目標として掲げる「野球人口の底上げ」にも、少なからずの好影響を及ぼすのではなかろうか。



 



それにしても、野球を愛すあまり、野球界への貢献を果たすため、よりによって「草野球」に目をつけるとは! さすがイチロー!! 発想が規格外である。


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