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ひょっとしたら、ひょっとする!? F1日本GPでホンダが優勝する可能性




F1日本GPの決勝レースは10月13日(日)に鈴鹿サーキット(三重県)で開催される。2015年からパワーユニットサプライヤーとしてF1に参戦しているホンダにとって、今回の鈴鹿は母国優勝を果たすチャンスだ。強力なパートナーを得たからである。





レッドブル・レーシングだ。昨年はトロロッソにパワーユニットを供給していたが、今年はその姉妹チームにして兄貴分のレッドブルにもパワーユニットを供給することになった。「レッドブル・ホンダ」はシーズン前半こそ低調に推移したが、第9戦オーストリアGPで優勝すると、第11戦ドイツGPでも優勝。第12戦ハンガリーGPでは予選でポールポジションを獲得した(レースは2位)。第15戦シンガポールGPでは3位入賞を果たし、好調をキープして第16戦日本GPを迎える。



 





ホンダF1パワーユニットの開発拠点、本田技術研究所 HRD Sakura(栃木県さくら市)でF1パワーユニット開発総責任者を務める浅木泰昭氏は、第14戦イタリアGPを視察に訪れた。その際のコメントから、母国優勝の可能性を探ってみよう。





──ホンダは第13戦ベルギーGPでスペック4のパワーユニットを投入しました。どういった開発を行ったのでしょうか。

浅木:2018年のスペック3で燃焼の方向性を見つけました。それまで出したことがない馬力を出すと、壊れだします。その、壊れたところを直しながら進化させてきたのが今シーズンです。(第8戦フランスGPで投入した2019年の)スペック3では、ターボを含めてトータルで性能を上げました。スペック4は、ターボは変えずに内燃機関(エンジン本体)の性能を向上させています。





──そのエンジンを鈴鹿でも使うのでしょうか。

浅木:そうですね。競争力が出てきたので、戦えるのではないかと期待しています。ただ、本当の勝負は来年だと思っているので、そこを狙ってやっています。



 





──昨年までのレッドブルは鈴鹿でコンスタントに入賞していますが、そう考えると、今年の鈴鹿も楽観視していいのでしょうか。

浅木:相手がどれだけ伸びてくるかにもよります。自分たちに関しては、今年初めに設定したターゲットには達しています。当然期待はしているし、「いけるんじゃないか」とも思っています。今年中にメルセデスに追いつくのが目標でしたが、可能性はゼロじゃないと思っています。



 



──(過去5年連続チャンピオンで、今季も選手権をリードしている)メルセデスがターゲットなのですね。

浅木:メルセデスやフェラーリに追いつくことがターゲットです。「追いつけるかな」と思ったのは今年が初めてです。過去の伸び代をもとに、今シーズンが始まる前に計画を立てています。予選一発が速いフェラーリを目標にしていいかどうか、よくわからないところがある。技術屋から見て理解しやすいメルセデスをターゲットにしています。



 



──オーストリアとドイツで、今季2勝しています。残りのレースでの勝算はいかがでしょうか。

浅木:レッドブルのシャシーの優位性を維持できれば、非力なうちのエンジンでも何勝かできるんじゃないか、というのが当初の読みでした。(第6戦)モナコまでの様子を見て、今年はちょっと無理かなと思いましたけど、それが急激に回復してきて、(第9戦)オーストリアで勝ったときはほっとしました。



 





──勝てない理由はなくなった……。

浅木:サーキットによって3者(メルセデス、フェラーリ、レッドブル・ホンダ)の得意、不得意があります。(第15戦)シンガポール以降はどこで勝ってもおかしくない状況にはなっていると思います。



 



──そのひとつが鈴鹿だと思っていいのでしょうか。

浅木:ホンダとしては当然、鈴鹿でいい成果を出したいと思っています。(レッドブルの)シャシーはいいわけですから、(パワーユニットの)パワーさえそこそこ出せたら、勝っておかしくないとは思っています。ただ、相手がどれくらい速くなってくるかによります。思った以上に相手が伸びてくると苦しいかもしれないですね。



 



──レッドブル側からはどんなリクエストを受けているのですか?

浅木:シーズン前半で言われていたのは、とにかく予選のパフォーマンスをなんとかしてくれ、ということでした。最近はローンチ(レーススタート時の発進)で失敗しているので、それは一緒にやっていこうという共通認識を持っています。



 



──攻めの姿勢でしょうか。

浅木:攻めたときの結果がイメージできるところまで来たということでしょうか。今までは攻めたところで表彰台の真ん中は見えない状況でした。でも今は、我々のやり方でも勝てるんだという自信が見えてきた。このままで勝てるんだ、という自信ですね。



 



 



ホンダが表彰台の真ん中を狙える状況にあるのは客観的に見ても間違いないし、当事者であるホンダも自覚している。ひょっとしたら、ひょっとするかも……。これほど楽しみなF1日本GPは久しぶりだ。



 




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