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張本勲がTVから干されないのはナゼか…我々に必要なのは「老害」をポジティブとらえる感性!?




『サンデーモーニング』(TBS系)に(スポーツコーナーの)“ご意見番”として出演し、事あるごとに世間の批判にされられている野球解説者の張本勲氏(79)。つい最近では、高校野球の岩手大会決勝で、大船渡高校の国安監督が「故障を防ぐため」と、佐々木朗希投手の登板を回避したことを受け、「そんなの投げさせたほうがいいに決まっているじゃない」と一刀両断し、大炎上。その前近代的な発想に、現役メジャーリーガーのダルビッシュ有投手までもが自身のツイッターに「シェンロンが一つ願いごと叶えてくれるって言ってきたら迷いなく(張本氏が“ご意見番”を努める)このコーナーを消してくださいと言う」と投稿を寄せる事態へと発展した一件は、まだ記憶に新しい。



 



百歩譲って、元プロ野球の名選手だった張本氏が野球について、過激であろうが自由に意見を述べることはわからなくもない。が、氏は同番組で、ほかのスポーツに関しても、ひたすら底の浅い素人レベルの「渇!」を入れまくる。サッカーについて適当な発言をした張本氏に対して、サッカー好きの加藤浩次が『スッキリ』(日本テレビ系)で「おじいちゃんの戯言」と切り捨てたこともあったという。



 



ところが! もはや「テレビ界の火薬庫」的な存在にすら上り詰めた(?)張本氏が、お茶の間から消え去る、つまり「干される」ケースはまずない──こんな内容の記事を『東洋経済ONLINE』が配信なされていた。その根拠とは以下のようなものである。



 




高齢者のユーザーが少ないインターネットの世界では、張本氏らを指して「老害」という言葉がよく使われる。一方、新聞や週刊誌やテレビではその単語を目にすることはあまりない。なぜなら、それらのメディアが高齢者自身を主なターゲットにしているため、その層を敵に回すようなことはそもそも書けないし言えない状況にあるからだ。





 



とくに、高齢者の視聴者が多いテレビのゴールデンタイムのバラエティ番組では、高齢タレントが必要とされる事情がある。バラエティ番組の出演者が若者ばかりになってしまったら、テレビ視聴層の大半を占める高齢者は「これは自分たちが観る番組ではない」と感じて、その番組から離れてしまう。それを防ぐためには一定数の「昭和の頑固オヤジ」を配置して、高齢視聴者の代弁者になってもらうしかないのだ。




 



なるほど……じつに納得な言ではないか。私も今年で57歳。普通に会社勤務していたら、あと3年で定年を迎えるお年ごろであり、腐ってもメディアを通じて主義主張を物申す立場にある者の一人として、そろそろ「老害」の側へとシフトしていくべきなのか、もしくは「若者文化に理解のある柔らか頭のおじさん」をあくまで演じつつ、世代間のギャップを調整するキャラを気取り続けていくべきなのか……そこらへんのジャッジをみずからに下さねばならない時期でもある。



 



そりゃあ、テレビではなくネットを主戦場とするならば……迷わず後者の道を選ぶべきだろう。しかし、「若者文化に理解のある柔らか頭のおじさん」を頑張って演じているつもりが、やはり微妙なズレが積み重なり、いつの間にか「若者文化に理解のある風な昭和の頑固オヤジ」へとなり果ててしまっている可能性だって、十分にありうる。ある意味、開き直ったおじ(い)さんよりもタチが悪い、中途半端で「もっともイタい老害」であって、かくたるこの私もここcitrusでは、すでにそうなりつつあるのかもしれない。



 



いっそ「老害」なる単語の「害」という部分をネガティブにではなく、世論の活性化を促すきっかけとして一石を投じる「フック」だとポジティブに捉える楽観的な感性こそが我々中高年世代にとっては今、必要とされているのではなかろうか?


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