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「もりそば」と「ざるそば」、違いは何? 完璧に説明できたらスゴイかも




■「かけそば」によって「もりそば」は生まれた!



 



「もりそば」と「ざるそば」の違いを理解するためには、そばの歴史を紐解かなければなりません。遺跡から出土した種子や、地層で見つかった花粉から、縄文時代より栽培され、日本人の暮らしを支えてきたと考えられているそばですが、長細い麺状になったのは16世紀頃だとか。



 



それまでは、実をそのまま茹でたそば米や、実を粉にしてこねたそばがき、そばもちが食されていたとのこと。包丁を用いて、切って形にするところから、そば切りとも呼ばれる麺状のそばの起源には、今でも不明点が残っているそうです。しかし、江戸時代に入った17~18世紀頃には、小麦粉をつなぎにする現在の製法が確立されていたんだそうですよ。



 



さて、そば切りが広まり始めた当時は、麺を汁につけて食べていたようなのですが、気の短い江戸っ子たちにとっては面倒だったらしく、麺に汁がかかった状態で提供される「ぶっかけそば」が流行するように。このぶっかけそばという言葉が短くなって、現在の「かけそば」になったと言われています。そして、後発のかけそばと区別するため、汁につけて食べる従来のスタイルのものが、もりそばと呼ばれるようになったのだそうです。



 



 



■庶民的イメージだけど…実はざるそばは高級品!?



 



もりそばは、麺を皿に高く盛り上げる形で提供されるところから、その名が付いたと言われています。では、ざるそばはどのような経緯で誕生したものなのでしょうか。



 



ざるそばが生まれたのは江戸時代中期。とある店が、そばの実の中心だけを使用した御膳そばを、ざるに盛り付けて売り出しました。これには、皿やせいろに盛り付けられていたもりそばと差別化し、高級な品であることをアピールする意図があったのだとか。



 



その頃から、もりそばとざるそばが区別されるようになっていったそうですが、明治時代になると、器だけではなく汁にも差が付けられるようになります。ざるそばに添えられる汁には、高級品だったみりんがふんだんに入れられ、よりコクの感じられる味付けとなっていたとのこと。また、ざるそばの上には彩りとなる刻みのりも乗せられるようになって、それまでよりも高級感のあるメニューになっていたようです。



 



 



■結局のところ、違いは何? 現在の違いとは…



 



さて、気になるのが現代における二つのそばの違いですよね。近年では、上記のように汁で差が付けられることは一般的ではないようで、のりの有無で区別していることが多いようです。



 



また、盛り付けられている器が違っていたり、量で差別化したりしていることもあるそうですが……基本的には、そこまで大きな差はない様子。どちらを選んでも、美味しいそばを楽しめることでしょう。


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