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ダルビッシュも認める「プロウト(プロの素人)評論家」って何だ?




賢明なるcitrus読者の皆さんは「お股ニキ(@omatacom)」ってヒトのことをご存じだろうか?



 



どういう由来なのかは不明だが、ツイッター上のユーザーネームであるらしい。



 



ツイッターを使って、新しい野球の見方を提供する「プロウト(プロの素人)評論家」を自称し、その鋭い視点からの野球観は並みいる「プロの評論家」をも凌駕する──自身の著書『セイバーメトリクスの落とし穴〜マネー・ボールを超える野球論〜』(光文社)も話題に。あのダルビッシュ(※樽美酒じゃないほうの)までがその眼力を認め、複数のプロ野球選手ともひそかに交流を持つ謎の人物……なのだそう。



 



そんなお股ニキさんが『スポニチAnnex』で、我が愛する阪神タイガースの投手から野手までを2日連続で徹底分析! とくに阪神ファンでもないはずなのに、その圧倒的な知識量を背景とする「プロウト」独自の切り口があまりに秀逸だったので、citrus編集部からは「あんましハネないので、なるべく書くのはやめてください」と、やんわり封印を促されている野球ネタではあるものの、氏の素晴らしさをもっとも象徴する“評論”のいくつかを、ゼヒ紹介させていただきたい。



 




(野手の今年ドラ一の近本について)本(=著書)に“赤星の後継者がなかなか出てこない”と書いたんですが、ある意味フラグが立ったというか。赤星より長打力はあるし、守備も良いし、めちゃくちゃ良いですよ。記事と見てると、外国人の打ち方を参考にしているとか見ますし、FBR(※「フライ・ボール・レボリューション」の略。統計上、ゴロは長打になる確率が低くフライの有効性が認知され、アストロズをはじめとするメジャーが取り入れた)も意識してるのかなと。




 




(今年、完全に正捕手へと収まった梅野について)総合力なら梅野が(捕手の)一番じゃないですかね。(中略)フレーミング(※ストライクゾーンとボールゾーンのギリギリに来たボールをミットを動かしたり、体を寄せるなどして審判からストライクコールを引き出す捕手の技術)も良いし、ブロッキングも梅ちゃんウォールがあるので。(中略)とくに目につくのは、キャッチャーから見てボールが右側に逸れた時、内野手で言うところの逆シングルになるのにミットで止めてしまうところです。あれでドリスの150キロ台のワンバンを止めてしまうのは半端ないです…。




 



現在は2万人のフォロワーがいるというお股ニキさん──メジャーのトレンドをも積極的に取り入れた造詣の深いコメントが数々の共感を呼んでいるいっぽう、「素人が偉そうに…」と“野次”を浴びることも少なくはないんだとか……。しかし、氏の“つぶやき”の根底には選手へのリスペクト、それに昨今の「データ偏重の野球観」に対する、ちょっぴりのアンチテーゼをかいま見ることができる。プロ野球選手というのは、いわば「野球のトップエリート」、ドラフトに指名されただけでも天才中の天才なのだ。そして、その“プロ上がり”の天に選ばれたヒトたちが語る「できて当たり前」的な野球論は、ときに我々素人にはピンと来ないケースも切実にあったりする。せっかく、SNSがここまで発達し、シロウト・クロウト問わず自由に公へと向けて発言できる環境が整いつつあるのだから、こういった「誤解を恐れない等身大の、でも上質な見解」を、もっとマスコミの方々も重箱の隅をつつくようにツバをつけまくって欲しいと私は考えるのだが、いかがだろう。



 



それにしても「プロの素人=プロウト」って、いいキャッチコピーだなぁ……。一ライターとして、まさに私が目指している境地である。今度、ボクも原稿で使わせていただきやす! お股ニキさん、ごめんなさいm(_ _)m


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