J CASTニュースによると、4月11日放送の『ビビット』(TBS系)で「食品ロス」問題を扱うなか、タレントのテリー伊藤(69)による発言「奥から取ることが悪いのかな?」が、インターネット上で議論の火種となっている……らしい。

 

「奥」とはスーパーマーケットの陳列棚の奥のこと。手前のものほど賞味期限の近い商品が並ぶ傾向にあることを前提に、「奥から取れば“新鮮”なものが食べられて良いだろう」というのがテリーの理屈。いっぽうで、食品は賞味期限が近い品から廃棄されていくため、テリーの言いぶんに対し「そんな人が多いから、手前の商品が売れ残って廃棄になる」との声もあがったという。ちなみに、農林水産省の公式ウェブサイトには、

 

賞味期限とは「おいしく食べることができる期限」であり、開封品は期限に関係なく早めに食べるよう勧めているものの、基本的には「この期限を過ぎても、すぐ食べられなくなるわけではありません」

……としている……のだそう。番組中のおおよそなやりとりは、以下のとおりだ。

 

(司会の)真矢ミキ「自分でもやっていたんですが『スーパーで(陳列棚の)奥から商品を取る』のは、ちょっと得した感じがしますけど、あれをみんながやると賞味期限がどんどん迫ってきて(廃棄を)増やしてしまうんですよね。自分たちにできる小さいことといえば、『まずは手前から取ろうよ』ということですよね」

 

テリー伊藤「でもさ、奥から取ることが悪いのかな? そこにあるんだから、新鮮なものを取るというのは、たとえば自分の子どもに食べさせたいと思うのは僕は普通だと思う」

 

真矢ミキ「それ全員でやったらですよ? どんどんどんどん(賞味期限の)浅いものが残って…」

 

テリー伊藤「それを消費者が悪いっていうのは何か…」

とりあえず、まずは自分について語っておくと──私は、躊躇なく「手前から取っちゃう派」だったりする。が、エコ意識の高い方々には申し訳ないけど、「食品ロス」だとか、そういった倫理的な部分に触発されての行為ではなく、単に面倒くさいから手前の商品を取っているだけ……にすぎない。したがって、たまに「奥から取っちゃう派」の女性と一緒にスーパーへ買い物に行ったときも、「マメな子だなぁ…」と感心するはするものの、その彼女に違和感も嫌悪感も抱かない。

 

ただ、仮にスーパー側が「なんらかの事情で賞味期限の近い商品を先に売り尽くしたい」のなら、賞味期限の遠い商品と並列しなきゃいいのに……とは思ってしまう。

 

当たり前の話、スーパーにはいろんな考え方の持ち主が寄り集まるわけで、「商品は手前から取ってください」との強め語調な注意書きもなく、賞味期限のバラバラなものが混在しているかぎり、ヒトによっては「より新鮮なもの」を選り好みしてしまうのも人情……って気もしなくはない。たとえば、一人暮らしのヒトが一度じゃ食べきれないたぐいの食品(白菜丸ごととか?)で、一日でも賞味期限が長いものを購入することによって、冷蔵庫の中で眠らせたままにすることなく、廃棄を免れることができる、すなわち結果として食品ロス対策となるケースだってあるかもしれない。テリー伊藤も指摘するように、それをなんでもかんでも「消費者の良心任せ」にするのは、消費者を“買いかぶりすぎ”なのではなかろうか?

 

私は、もしスーパー側が本気で「食品ロス」に取り組むつもりだったら、棚に陳列するのは同じ賞味期限のものだけにするべきだと考える。在庫貯蔵の面で厳しけりゃ、先にも述べた「強めな注意書き」を添えるか、せめて賞味期限の遠いものには布を被せておく……とか。カウンター系の寿司屋やフレンチレストランなどの飲食店に、灰皿が置いてあったら……そりゃあ喫煙するヒトも出てくるでしょ。たばこを吸ってもらいたくなければ、「店内禁煙」を明言化するしかないのである。

情報提供元:citrus
記事名:「食品ロスは消費者のせい?スーパーの商品を“奥”から取るのはダメなのか