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実は無理していませんか? オッサンだって「若者と飲みたくない」と言っていい




つい昨日、『マネーポストWEB』が配信していた「若者の合コン離れ」について、ここcitrusで語ったばかりであるが、その記事のすぐ下に、やはり『マネーポストWEB』が「若者の飲み会離れ」についても言及するコラムを配信していたので、今日はついでに……と言っちゃあなんだけど、それについても触れておきたい。



 



同コラムの筆者であるネットニュース編集者・中川淳一郎氏(45)は、去年150回ぐらいは飲み会に参加し、そのうち(たぶん)130回は自分より若い人しかいない飲み会だった……という。その約130回の飲み会から得た肌感覚から、氏は次のような推論を導き出す。



 




ここ何年も「若者の酒離れ」や「若者の飲み会離れ」が聞かれますが、これにはあまり実感がないんですよね……。



(中略)実際は「若者の飲み会離れ」ではなく、「若者の『職場飲み会』離れ」ではないでしょうか。



(中略)とにかく、飲み会の役割がかつての「無礼講になれる場を作り、職場の交流を深め、仕事への活力とする」ということではなく、「会いたい人と良い時間を過ごす」という形になっているのかな、と思うのです。



(中略)「若者の飲み会離れ」を嘆くオッサンは、ご自身が若者から離れられているだけではないでしょうか。




 



「オレは若者がわんさか寄ってくるイケてるオッサンですよ」アピールが少々鼻につく原稿ではあるものの、昨今騒がれている「若者の飲み会離れ」に関しては、私も中川氏とまったくもって同じ意見である。



 



たしかに、若い世代に「お酒を(あまり)飲まない男女」は、増えている印象もなくはない。しかし、その「増えている」は、あくまで「微増」のレベルであって、日本酒の専門店やワインバーほか、凝り性が通いがちなスポットで一人控えめに酒を嗜む20代……なんて光景もたまに見かけたりする。



 



そして、若い世代のヒトたちは「あまり無茶飲みをしない」印象もある。我々おじさん世代なんかより、“自身の適量”と“自分と相性のいい酒”を熟知しており、こうした“節度”を「飲み会離れ」と表現するなら、それはそれでオッサンたちの「独善的な価値観」は、「時代遅れ」だと断罪されてもしかたない。



 



そもそも、世のオッサンたちに問いたい。アナタは若いヒトたちと本当に心から「飲みたい」と思っているのか? もし「それも仕事のうち」だとか「若い世代の感性や物の考え方も知っておかねば」みたいな、半義務的な動機に突き動かされての“飲みニケーション”だとすれば「もうやめちゃえば?」と私は言いたい。無理はしなくていい。若い世代がオッサン世代との飲み会を敬遠しているんだったら、オッサン世代にだって若い世代とのソレを敬遠する権利があるのだ。



 



20年ほど前も昔、スイスのチューリッヒにある某クラブ(※踊るほうの)に行ったとき、若者に混じって、オッサンどころかオジイサンやオバアサンが楽しそうに身体を揺り動かしていた光景を見て、私は(当時)新鮮な感動をおぼえた。とどのつまりが「社会の成熟」とは、各世代が「やりたいことだけをやる」のを当たり前とし、その結果として生じてくるエイジレスなカオスの状態を指すのではなかろうか。


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