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「ハゲろ!」「ブタになれ!」 アラフォー妻が夫にかける“愛の呪い”の正体




自分の彼や夫には、いつまでも素敵でいてほしい……。誰もがそう思うものだと思っていました。さっきまで。でも今、私の隣で岩盤浴をしている女性たちの会話を耳にし、自分はとんだ甘ちゃんだったと思い知らされました。

 



この女性たちは40歳。共に結婚10年弱、化粧雑貨の販売員をしているとのこと(聞き耳調べ)。女性Aが、後輩に「〝結婚10年も経つと、ダンナさんは空気みたいになっちゃいませんか?”と言われた」という話を始めました。





「そんなことないよねー」と、女性B。

「そうそう、私、ダンナ大好きだもん!」とA。



むっちゃいい話やんけ……! 心なしか、肌をすべる汗がいつもより爽やかに感じられます。と・こ・ろ・が。





「だからね、うちのダンナ最近太ってきて、よし! この調子でどんどん肥えろ! ブタになれ!って思うの」

 



Bが満面の笑みでとんでもないことを言い出しました。でも、これを受けてA、

 



「わかる! うちもいい感じでハゲてきたよ。もうちょっとでズルッといきそう!」

 



嬉々として返すではないですか。何この人たち……?? だいぶのぼせたし、そろそろ出ようと思っていましたが、好奇心が私を岩盤に張り付けました。彼女らの真意を見届けたい……!

 



 



■アラフォー妻、恐怖の“ATM製造”テク?



 



その後、私が聞き取った「アラフォー妻・恐怖のATM製造テクニック」をまとめると、以下のようになります。どうか戦慄をこらえてお読みください。







一つ!「夫にルックスの自信を失くさせよ」



 



時に美麗さは金に勝ちます。いわゆる3B(美容師、バーテンダー、バンドマン)が、お金がなくてもモテるのは、そのルックスによるところが大きい。夫にルックスというアドバンテージを与えないよう、肥満や抜け毛を促進する食事を勧め、妻が選んだ量販店の凡庸な服を与えること。ファッションセンスを磨かせず、美容に興味を持たせないことも重要。これにより、夫は他の女性たちから“対象外”と見なされます。

 



二つ!「金と時間を奪う趣味を持たせるな」



 



趣味は出会いと出費の温床です。たとえそれ自体にお金がかからなくても、交流会やらオフ会やらと出会いや飲みの場が増えるし、その趣味を通じて別の趣味を持つ可能性もある。時間やお金を妻や家族に使わせたいなら、趣味は封じること。特に、釣り、クルマ、ゴルフなどは厳禁。休日はとっとと家族の予定を入れこむべし。



三つ!「自由になるお金は持たせない」



 



給料は家計用の口座振込とし、夫にキャッシュカードは持たせない。与えるなら、決まった額を現金で。もしもに備えてクレジットカードは持たせてよいが、明細はしっかりチェックする。自由に引き出せるお金があると気も大きくなるので、これは大切。



四つ!「自分は小ぎれいにする」



 



夫と一緒に自分も不細工になっては台無し。ダイエットや美容を頑張って、常にルックスで夫より優位に立っておくこと。「お前みたいな不細工を相手にしてやる美人は私だけ」的な格差を思い知らせるように。

 



……ようするに、夫を完全に武装解除させ、他の女性の興味を削ぎ、「でもそんな無力なアナタも私はまるごと愛してる!」という関係性を築く! というのが彼女らの流儀のよう。それも、(一応)愛ゆえに。

 



世の中、いろんな愛の形があるし、男性が進んでこのレシピに従うなら、一向に構わないと思います。思うんですが……本当にええんか?

 



私だったら、好きな男性にはいつもヤンチャでイキイキしていてほしい。上手に人間ATMを錬成できないのは、そんな性分だからでしょうか。

 



なぜかすっかり冷えた身体をさすり、私はそっと、浴場を後にしました……。


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