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プロは“タダ”で仕事はしない。しかしその対価は「お金」とは限らない




喜怒哀楽、心に響くコンテンツをお届けすることを志すウェブメディア『grape(グレイプ)』が『自転車店で「お金かかるの?」といった母親 息子の言葉に「素晴らしい」の声』なるタイトルのコラムを配信していた。このキャッチだけじゃあ、なにがなんだかよくわからないのだけれど、内容をかいつまめば以下のとおりである。



 




福岡県で自転車店を経営している某男性のツイートが話題になっている。



 



投稿者がツイッターに綴ったのは、母親と小学校高学年ほどと思われる息子が来店した日の出来事。



 



母親は自転車を店に運び入れ、「パンクしているか、見てもらえませんか?」と声をかけてきた。



 



投稿者が、確認作業をするにあたって料金が発生することを母親に伝えた(穴がない場合でもタイヤを元に戻すために10分程度に時間を要するから)。



 



それを聞いた母親は驚いた様子で「えっ、お金かかるんですか?」と言った。



 



すると、そのやりとりを隣で見ていた息子が母親に「お店だよ。当たり前じゃん」と言った。



 



投稿者はその息子を見て「大人になるにしたがって失う大切なものを、子どもたちは持っている」と改めて投稿者は考えさせられた。




 



見方を逆にすれば、



 



「大人になるにしたがって自然と身についてしまう“なあなあ”という曖昧でややこしい人間関係をまだ知らない子どもの目には、物事の本質がクリアに映る」



 



……といった表現もできなくはない。いずれにしろ、最近ネット上でも論議されている「プロへのリスペクト」「プロのタダ働き」的なテーマに一石を投じる“問題作”だと言えよう。



 



ところで、私は一応、文筆(※「分泌」ではない)とイラストを生業とする者の端くれではあるが、そんなプロフェッショナルな私は、よく合コンやキャバクラとかで職業を明かすと「じゃあ私の似顔絵描いて〜」だとか「だったら私の卒論書いて〜」……などと無理難題を吹っ掛けられたりする。そして、そういうときの私は、必ず「いや、プロはギャラが発生しなきゃ描かない(書かない)もんなのだよ」と、キラキラOLやらバイトでキャバ嬢をやっている女子大生やらを相手に、きちんと釘を刺すようにしている……なんてことはまったくなく、コイツがまたほいほいと紙製のコースターの裏にボールペンを走らせたり、卒論のテーマに則した論文をネット上のどっかから拾ってきてコピペしてから接続詞や言葉尻を微妙に変えてそれっぽく仕上げたりしてしまったりするのだ。



 



「アンタはプロとしてのプライドがないのか!?」と詰問されたら、私は淀みなく「ある!」と答える。だって、それをちょちょいとヤルだけで、もしかするとデートなり、ヘタすればセックスまでデキちゃうかもしれないじゃないか。それは私の感覚だと通常ギャラの何十倍もの価値がある。しかも、それが「ちょちょい」と描け(書け)ちゃう“仕事”が対価となるなら、コレこそがプロフェッショナルの証なのではなかろーか?



 



私は、この手の女子から吹っかけられる「じゃあ私の似顔絵描いて〜」だとか「だったら私の卒論書いて〜」……などの無理難題に、決して気分を害さない。なぜなら、彼女らはほんの少しだけ、無神経なだけなのだから……。


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