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ウェブライター・ヨッピー氏の「断言型コラム」がキモチいい!




株式会社デジタルコマースが運営を行う成人向け(アダルト)事業『FANZA(ファンザ)』(※2018年8月に名称変更。旧(『DMM.R18』))が発行するメールマガジン『FANZA Magazine』が先日、大々的に発表した“性”に関する統計調査『FANZA REPORT 2018』に、ウェブライターのヨッピーというヒトが、『人はシコり方が9割』なるタイトルのコラムを寄せていた。



 



高尚なるcitrus読者皆さまのなかには「シコり方」なんてお下劣なスラング(?)の意味すら知らない御仁も多かろうが、要は「男性の自慰の手段」のことである。そして、同コラムの前半部分は、一言で説明してしまえば「オナホ最高!」といった内容で、「オナホ肯定派と否定派の確執」みたいな、そこらへんに関する論争は正直、私はどーだっていいのだが、後半部分の「シコる時、オカズの選定にどれくらい時間をかけますか?」、つまり「自慰行為に到ろうとする男性は、疑似対象物を決定するのにどれくらいの時間をかけるのか?」について言及しているくだりは、なかなかに面白かったので、今日はそれをフックにエロエロ、いやイロイロ考察してみたい。あと、「オナホ」とは、TENGAに代表される最新のハイブリッド型のフォルムと機能を擁する「オナ○ーホール」の略語である。



 



ヨッピー氏によると、「シコる時、男がオカズの選定にどれくらい時間をかけるか」で、だいたい「そいつがどれくらい仕事が出来るやつか」がわかるのだという。氏が導き出した“目安”とは以下のとおりだ。



 




【0分】



→いつも同じオカズでシコる、まったく進歩がない原始人。何事にも無頓着で時間にもお金にもルーズ(後略)。



 



【0分〜15分】



→効率厨、もしくは短気。「早くしろよ」が口癖で結婚するとモラハラ夫になるタイプ。店員に偉そう。



 



【15分〜30分】



→ちょうどいい具合。優秀で職場の信用も厚い。



 



【30分〜45分】



→慎重派。失敗を恐れる傾向が強く、事務処理に向く。ただし決断が出来ないので管理職には向かない。



 



【それ以上】



→永遠に決断できないカス。持ち家か賃貸かで悩み続け、結局決められず最終的にはホームレスになる。




 



ちなみに、私が属するカテゴリーは「0分〜15分」。でも、別に私は短気ではないし、店員さんにもほとんど敬語だし、カノジョにはいつも謝ってばっかで、結局のところは全然当たっていないのだが(笑)、そして、逆に「オカズ探しに15分も30分も45分もかける男なんて、はたして実在するのか? 実在するなら、どういう分野に生息しているのか?」が不思議だったりするのだけれど、こういった私のような少数(ときには多数)の“例外”をバッサリ切り捨てて、“オレ定則”を断言してしまう啓発ネタは、読んでいて気持ちがいい。



 



昨今、この手のネタを公に向けて発信する人たちが書く原稿は、炎上を避けたいがためなのか、“例外”を極力排除した「どうにでも解釈できるフワッとしたもの」が多すぎる……と私は思う。



 



かつて、私の友人である某女性ライターが「白ワイン好きの女性は挿入重視・赤ワイン好きの女性は前戯重視」という、とんでもなく大胆で即物的な仮説を、とある媒体で、一刀両断と言わんばかりに提唱なされていた。白ワインは喉ごしがすっきりしていてぐいぐい飲めちゃうから、エッチでもぐいぐい先に行きたがる。赤ワインはグラスをくるくる回して香りを味わい、すぐに飲み込まず口の中で転がすように味を確かめるから、エッチでも同様なねちっこさを求める──そんなかなり乱暴なロジックではあったが、こんなスカッと胸の空くような「投げやりで例外だらけの断言型恋愛・SEXマニュアル」と、たまにはYahoo!ニュースのトップで出会ってみたい……と願うのは私だけであろうか?


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