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2人に1人がおひとり様⁉ 誰もが「ソロジャー」になり得る時代の心構えとは




■「夫婦+子供ふたり」が普通な時代の終わり



 



夫婦に子供2人という家族構成が、我が国の「標準世帯」と呼ばれてきました。しかし、今やこのモデルは日本の総世帯数の5%にも満たず、「標準」とは呼べなくなっています。現在、世帯数のトップは無業の一人世帯に代わっているのです(総務省の調査をもとに大和総研が推計したデータより)。



 



国立社会保障・人口問題研究所の推計によると、2035年には世帯主が65歳以上の高齢世帯のうち、一人暮らしが4割近くになるとか。とくに都市部で高齢世帯の独居の比率が急速に高まるとされています。



 



「単身化」が進む理由として、未婚、離婚、死別などが挙げられ、「厚生労働省の人口動態調査を基に計算すると、2人に1人が老後を単身で迎えるということに等しい」と唱える識者もいます。



 



 



■家も小売業の形態も「おひとり様仕様」へ



 



単身のシニアが増えるこれからは住宅事情も変わります。単身のシニアにとって広い間取りは必要なく、シニア対象の賃貸物件や駅から近いワンルームの賃貸物件の需要が増えることが見込まれます。



 



以前、スーパーで買い物をしていたとき、「お刺身のパックを買いたいけれど、一人では食べ切れないのよね」と高齢の女性が呟いていたのを聞きましたが、小売業で扱う商品が、おひとり様にとって便利なサイズのものや買い物に出向かなくてもよい宅配サービスもより拡大化しそうです。



 



 



■「ソロジャー」ライフを楽しむ知恵と勇気を



 



一方、単身シニアに介護が必要になったとき、離れたところにでも子供や親戚がいれば彼らからの支援を受けられるかもしれませんが、子供や親がいない場合には、自宅で暮らすにしても、施設に入るにしても介護の専門職の支援を受けることになります。



 



介護は社会で担うという理念のもと、日本では2000年に介護保険制度が始まりました。しかし、「社会で担う」というのはタテマエで、その多くはやはり各々の家族が背負ってきた側面があることを当事者として実感しています。しかし、これからは家族という存在に甘えられないケースが増えてくるのです。



 



介護の現場を20年近く取材してきて感じているのは、「パートナーや子供に先立たれひとりで暮らしている方」や、「家族と一緒に住むより、あえて愛犬と暮らすことを選んだ方」など、じつにさまざまな方々がいたことでした。



 



つまり現在一人暮らしではない人でも、将来は望んでも望まなくても「ソロジャー」になる可能性があるということ。シニア世代の仲間入りをする前に、ソロジャーライフを楽しむ知恵と勇気を身につけておきたいものです。


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