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台風接近の高温多湿で痛感! 都会の女子高生が「各停よりも快速に乗りたがる理由」




「うわーマジか。乗るんじゃなかった」



「快速のほうがちょっとでも涼しかったんじゃね」



 



8月最後の土日にめがけ、日本列島を席巻した台風たちは、温帯低気圧に変わった。けど、不快ともいえるほどの高温多湿の強風は、そりゃもう傍若無人。



 



冒頭のやりとりは、8月24日、海沿いを走るJR電車に乗っていたとき、女子高生たちがドア付近で話していたシーン。都心を行く10両編成の電車。それも、JR東日本の最新といえる通勤型車両のなかで。そこでポンコツライター、激しく同意した。「せめて、各駅停車じゃなくて、快速にでも乗っておけば、こんなツラい思いはしなかった」と。



 



SNSもやらない身、都市圏に路線ネットワークをもつ鉄道会社に、届かないこの思いを心のなかでツイートした。「たのむ。客の少ない昼間の時間帯ぐらい、ドアを半自動にしてくれないか」と……。



 



 



■ドア全開で感じる高温多湿な空虚感



 





冒頭の女子高生と、それに同意するポンコツライターは、台風クラスの多湿熱風に耐えられなかった。冷房の効きはけっこういいはずの、最新型10両編成は、片側に4つドアがある。けど、これが「もったいない」と思うほど、冷房が効かない。ドアが閉まり、走り出してやっと冷風が車内に伝わり始めたと思ったら、2分後についた次の駅で、4つのドアがぜんぶ開く。このとき、台風クラスの多湿熱風が、車内の冷気をひとたまりもなく一掃。車内はドアが空いた瞬間に外気と同じに。



 



その日は昼過ぎの14時、ドアが開いても、乗ってくる人は1〜2人、ゼロ人の駅もある。ドアが閉まると虚しいほどに冷房がフル回転し、2〜3分後にまた、わずかな冷気を多湿熱風がかっさらっていく……。



 



 



■開けるドアの数や場所を調整するとか



 





これ、真冬もこの逆で同じ。環境負荷とか、大層なこといえないポンコツライターだけど、なんか、なーんか、エコじゃないよこれ。



 



こうした状況で、せっかく車掌が乗務してるんだから、客の数をみながらドアの開閉を調整することはできないか。たとえば、10両のうち、半分の5両を開ける。飛び石で1・3・5……9号車を開けて、次の駅は2・4・6……10号車を開けるとか。



 



もしくは、各車両の1ドアだけを開けるとか。これを記しているときに乗った電車が、勝浦や安房鴨川を行くJR外房線の6両編成に乗ったとき、大原駅で10分停車中、4つのドアを開けて客の乗降が済んだタイミングで「3か所のドアを閉めます」と車掌。体感できるほど、車内の冷気は保たれてた。



 



じゃあいっそのこと、ローカル線や地方路線でよく見かける半自動ドアを都心でも採用するのもどーよ、と。



 



 



■都心部にも半自動ドアってどうよ



 





いま、湘南新宿ラインや上野東京ライン、常磐線、中央線といった電車は、地方の区間で、半自動ドアを一定期間、採用中。JR東日本水戸支社は、2017年12月から、「常磐線 土浦〜富岡、水戸線 友部〜小山で、ボタン式を通年で実施する」と決めた。



 



ボタン式ってなに? っていう人は「電車 ボタン式 半自動」とかで検索してみると、いろいろ出てくる。「あーっ、このタイプね」なんて思い出す人もいるはず。列車が駅に停車中、車掌がドアをいったん開閉可能にし、客がドア脇のボタンを押して開閉し、乗降するという仕組み。首都圏では、なぜか総武線快速E217系や京葉線E233系、房総方面209系などには、半自動ドア開閉ボタンがついてない。



 



都心部での半自動ドア導入は、いろいろ課題もあるかもしれない。鉄道業界がゴリゴリすすめるホームドアとの連動の兼ね合いもあるし、乗客自ら操作するわけだから、乗降客の数だけ人為的エラーが発生するかもだし。



 



さすがに山手線は導入できない。2分ヘッドで走る過密ダイヤの電車とかに、こんなマイペース作業サービスを組み込んでしまったら、列車はたちまち遅延するだろうし。



 



 



■車内空調も家電みたいに進化するかも



 





ただ、相変わらず妄想は暴走する。たとえば、生体認証がもっとすすめば、ボタンを押さずにも(乗り降りする意思があって)ドアの前に立つだけで、ドア開閉が連動するとか。乗降客がいるドアだけ開閉し、乗降が終わるとドアが閉まるとか。



 



車内空調も進化するはず。家庭用エアコンが、人の気配を感じて風量や向きを変える機能を備え始めた。電車の車内空調も、省エネ高効率タイプの、「人がいるところだけ冷やす」といった快適装備がつくかもしれない。



 



―――なんて妄想オンリーのポンコツライターがまたもゲスっぷり全開になってきた矢先、ひとつのメールが届いた。ポンコツ車の車検見積もり。なんと総額27万円。なんでもシェアする時代。カーシェアも使うけど、いっしょに過ごすこのポンコツだけはまだ手放せないでいる。



 



この見積書を見て思った。シェアってなんだろ、と。今回の半自動ドアも「分担する」「共有する」「助けあう」「譲りあう」というひとつの、シェア。みんなが、地球がいい方向にむかうとき、人間のシェア精神がカギなんかな……とも思うけど、やっぱりいま持つクルマだけは、手放せないでいる。ってクルマの整備よりもまず自分のメンテナンスしろよ! あーん(ナイツ 土屋伸之ふうに)。


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