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あの村上春樹がDJに! 文化人はなぜ「ラジオ」を選ぶのか?


写真:ロイター/アフロ


ノーベル文学賞候補として何度も名前が挙がる世界的作家、あの村上春樹氏(69)がTOKYO FMのラジオ番組に初出演し、DJを務めることが発表され、マスメディアおよび広告業界が、ちょっとした騒ぎになっているという。



 



8月5日に全国38局ネットで放送される予定で、番組タイトルは『村上RADIO〜RUN&SONG〜』! ジャズを中心とする音楽に精通し、いっぽうではフルマラソンに複数出場するなどランニング歴も長い氏が、走るときに携帯しているiPodに入っている曲までも紹介する予定……なのだそう。



 



マスメディアおよび広告業界内がどんな風に大騒ぎになっているのかといえば、東スポによると、こんな風である……らしい。



 




「メディア出演嫌いで知られた村上さんを、ラジオ出演も初だというのに、いきなりDJデビューさせる。そればかりか構成や番組テーマ、選曲も自分でするんです。気合の入れ方がハンパじゃない。TOKYO FMの大金星といっていい」(テレビ関係者)



 



「これまで村上さんは絶対に表には出ないという噂があった。誰かが確認したわけではないんですが、この噂だけが独り歩きしていたんです」(事情通)



 



「寡黙な印象がありますが、本当はものすごい冗舌。自分が興味あることなら何時間でも話し続けられる」(制作関係者)



 



「なんせ世界の村上さんですから、報道や情報番組がコメンテーターやキャスターとしてデビューさせたい。もしくは池上彰さんや林修さんと同じ、最初から番組の看板ポジションでもいい。(中略)村上さんのことだから『ギャラも言い値でいい』と、このご時世に太っ腹のはず。広告業界でもCMに出てほしいと熱望しています」(事情通)




 



さすが東スポだけあって(「村上氏のラジオ初出演」の記載以降は)随所に勇み足感が滲み溢れる、相変わらずのステキな飛ばし記事っぷりだが(※とくに「『ギャラも言い値でいい』と太っ腹なはず」というくだりの「〜はず」の根拠が、「ベストセラー作家だからむっちゃ儲けてるんでしょ」以外に見いだすことができない)、私が予測するに、コメンテーターだとかキャスターだとか、自身の冠番組を持ったりだとかCMに出演したりだとかは、たぶんやらないんじゃないですかね……センセイは(笑)。



 



ならば、なぜ「今回あえてラジオ」だったのか? もちろんのこと、私はご本人と1ミリの面識もないので、あくまで想像の範囲でしかないのだけれど、大なり小なりの親交がある他の文化人のお歴々をざっと思い返してみれば……たしかに、「メディア露出は苦手だけれど、ラジオならいい」とおっしゃる御仁は、けっこう多かった……記憶もなくはない。過去には「B級文化人」なる枠組みで『タモリ倶楽部』に何度かお呼びがかかった経験もある、かくなるこの私も、出演するなら「ラジオが一番!」だと考える一人だ。その理由は、自身の主観をも交えつつまとめてみると、以下のような感じである。



 




  • メディアとしての歴史が古い(=ステイタスが高い)

  • 歴史は古いけど、右肩上がりのメディアではない、しかし根強いファンもまだ実在する…といったバランスがちょうどよい

  • テレビと違って外見や表情に気を取られなくて済むから、しゃべりに集中できる

  • 世間に流通するのが「声」だけなので、このヒト、どんな顔してるの…みたいな謎めいた部分を残すことができる

  •  ↑ゆえに、テレビほど明確なセルフインパクト・イメージ・固定観念を受け手側に与えなくて済む

  • 基本、テレビほど注目度が高くないため、ミスを恐れず、ぶっちゃけ気軽に放言できる

  • かといって、ネットメディアほど無法地帯でもないから、出演側も適度な緊張感とメジャー感を堪能できる



 



くどいようだが、これらは村上氏から直接話を聞いたわけでもない、あくまでゴメス個人の推論にしか過ぎないわけで、じつはもっと深〜い思考を経て、このたびの“初出演”へと到ったのかもしれないが、「RADIO」は「レディオ」より素直に「ラジオ」と呼んでくださったほうが、逆に淡々としていて「オシャレ」だと御大に向け、ささやかにツッコみたいのは、はたして私だけであろうか……?


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