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重曹使いこなし術ーーグレードや温度による違い、セスキ・クエン酸との合わせ技も!



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重曹を使った掃除が定番化している今。重曹の特徴をもっと知って、さらに賢く使いこなしたいと思いませんか。掃除のプロとして様々なメディアで活躍するおそうじペコさんが、重曹についてわかりやすく解説してくれました。重曹マスターになってもっとお掃除上手になりましょう!


ナチュラルな成分でありながら、掃除に大活躍する重曹。便利に使うなら、ちょっとした知識を頭に入れておくとさらにしっかり使いこなせます。

3つのグレードによるおすすめの使い分け法


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市販されている重曹には3種類のグレードがあります。

  1. 薬用の重曹
  2. 食品添加物用の重曹
  3. 主に掃除に使う工業用重曹

それぞれ重曹が持つ特性は同じですが、1と2は純度が高く、口に入れて人が摂取しても問題ないように管理・精製されたものです。3は口に入れることを前提としていないため、純度が低くなっています。

口に入れたり、入浴剤として使用したりなどの場合は1または2を、掃除には3をと使い分けると安全です。1や2を掃除に使っても問題ありませんが、3の工業用重曹は粒子が荒く研磨効果も高いので、クレンザーとしてはむしろ使いやすく掃除に向いています。

温度で効果アップすることも心得て


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重曹の特徴の1つに「熱を加えると変化する」点があります。通常の重曹水溶液はPH8.2のごく弱いアルカリ性を示すのですが、熱を加えるとPH11.2の炭酸ナトリウムに変化し、アルカリ度が上がります。また、炭酸ガスが発生しシュワシュワと発泡します。

重曹を使った煮洗いは、「煮沸による熱」「重曹の発泡力」「炭酸ナトリウムのアルカリの力」の3つの効果が加わるので、コゲつきや酷い油汚れを効率よく落とすことができます。

クエン酸・セスキ炭酸ソーダとの合わせ技で掃除がもっとスムーズに


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重曹と並ぶナチュラル洗剤として人気のクエン酸とセスキ炭酸ソーダ。それぞれ特徴があり使い分けている人が多いと思いますが、実は「合わせ技」もおすすめ。方法を紹介します。

クエン酸で発泡させて汚れを浮かせる

重曹にクエン酸を合わせると反応して炭酸ガスが発泡されます。この泡の力で汚れを浮かせることができるので、手が届きにくい排水口などのお手入れに使用できます。

1. まずは重曹を振り入れる


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排水口に重曹をまんべんなく振り入れる(1カップ程度)。排水管の中までしっかり入れることがポイント。

2. クエン酸も振り入れる

1の上からクエン酸を大匙1~2杯程度振り入れる。

3. 湯を入れる


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湯(50度程度)をゆっくりと回し入れると発泡する。排水管の奥でも発泡するよう全体に注ぐのがコツ。

4. ブラシでこする

発泡がおさまったら、ブラシなどで排水口と届く範囲の排水管をこすり洗いし、水道の水で流す。ぬめりや汚れがスッキリ落ちる。


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注意点

  • 熱湯を使うと排水管を傷めるので、50度程度に加減してください。
  • この方法は泡により軽い汚れを浮かせる作用はありますが、アルカリ性と酸性が中和してしまうため洗浄力は低く、酷い汚れには適していません。汚れの予防的なお手入れ方法です。

重曹掃除の仕上げにクエン酸ですっきりさせる

重曹のアルカリ性と反対の酸性のクエン酸を使用すると中和します。この反応を利用し、重曹掃除の残留成分を中和してきれいに仕上げることができます。


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重曹使用後、しばらくすると掃除箇所が残留した成分で白くなることがある

1. クエン酸水溶液をスプレー


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重曹が残留した箇所にクエン酸水溶液(クエン酸を溶かした水)をスプレーする。軽く発泡してアルカリ成分が中和される。

2. 拭き取る

拭き取るとアルカリ成分が残らずすっきり仕上がる。


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ピカピカに!

セスキ炭酸ソーダと併用して油汚れをしっかり落とす

PH8.2の重曹に比べ、PH9.8のセスキ炭酸ソーダはアルカリ度が高く油汚れに効果があります。酷い油汚れはセスキ炭酸ソーダで緩め、重曹の研磨力をプラスすると、ダブルの力で油汚れをしっかり落とすことができます。

1. まずはセスキ炭酸ソーダをスプレー


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魚の脂で汚れている受け皿と焼き網全体にセスキ炭酸ソーダ水溶液をスプレーし、30分程度放置する。

2. 重曹を振りかけてこすり落とす


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重曹を振りかけ、受け皿や焼き網にこびりついた汚れをこすり落とす。魚の脂はセスキ炭酸ソーダで分解されて汚れが緩み、重曹の粉で余分な油分も吸収され、さらに重曹の研磨力でこびりついた汚れをきれいに落とすことができる。


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汚れもサッパリ落ち、アルカリの力で魚の生臭さも中和される

注意点

コーティング加工してある網や受け皿はアルカリ性で剥がれることがあるので、機器の取扱説明書に従ったお手入れをして下さい。

ちなみに、魚を焼いた後のグリル受け皿の汚れた水は古新聞に吸い込ませてから捨てるのがおすすめ。排水口に流すと排水管に油がこびりつきやすくなるので、なるべく流さないようにしましょう。


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古新聞のほか、拭き掃除などに使ったキッチンペーパーでもOK

重曹使用時の注意点

とても便利な重曹ですが、使い方によっては思わぬ結果を招くことに。注意点は下記の4つです。

1. 使えない素材に注意

アルミ、銅、真鍮、大理石、皮革類、白木、無垢材、畳など天然素材、漆器や塗装、コーティング加工してあるものなどアルカリに弱い素材に使用すると、変色や剥がれなどが起こります。

鍋や食器、家具、家電製品など身近なものに上記の使えない素材が含まれていることが意外と多くあります。(例: 窓掃除でアルミサッシが変色する) 注意しましょう。

2. 熱によるアルカリ度の変化に注意

重曹の煮洗い以外でも、電子レンジでの加熱や熱湯で溶かすなど、熱を加えるとアルカリ度が上がります。高いアルカリを使用することにより素材が変質する可能性も。また、手荒れしやすくなるなど取り扱いに注意が必要になります。

3. 残留しやすい

重曹は水に溶けにくいため、使用後しばらくすると成分が白く残留します。しっかり拭き取るか水で良く洗い流すようにしましょう。

4. 布製品への使用時はテストしてから

また、におい取りのためにカーペットや布製品に重曹を粉のまま振りかけ掃除機で吸引する掃除方法がありますが、掃除機の機能によってはフィルターが目詰まりする、吸引力不足で重曹が残る、毛足が長すぎて重曹が奥に入り込むなどのトラブルが発生することがあります。テストしてから実施するようにしましょう。


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重曹の持つ特徴を理解して、より使いこなせるようになると、掃除がもっと楽しく&ラクになります。きれいな家をキープする強い味方として、重曹を掃除にぜひ活用してください。


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