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9月1日は「防災の日」 災害に備えるために重要な心得を描いた啓発動画を全石連が公開


全国石油商業組合連合会(以下、全石連)と47都道府県石油組合は、関東大震災から100年の節目となる9月1日「防災の日」に合わせて新たな啓発動画を2作品制作し、本日8月30日10時より公開した。これは内閣府が国民の防災意識の向上のために取り組む「災害への備え」コラボレーション事業に賛同した「満タン&灯油プラス1缶運動(満タン運動)」を提案するもので、とくに2作品のひとつである東日本大震災での実話に基づくドキュメンタリームービー「実録!東日本大震災 〜あの時、ガソリンスタンドで何が起こったのか?〜【全編】」は、被災するとこんなことが起きるということを理解し、肝に命じるためにも必ず観てほしい内容だ。

被災すると断たれてしまうライフライン。それは食に直結する電気、ガス、水道はもちろん、燃料であるガソリンや軽油、灯油も同様だ。燃料がなければ物流はストップしてしまう。運ばれて来ないなら自分で食料を手に入れようと考えても、やはり燃料がなければ遠方まで食料を仕入れに行くことすらできない。実際、東日本大震災時にはガソリンを運搬するタンクローリーが200〜300台も津波で流されたため、被災地での給油が困難になったという。また灯油も不足したため、まだ寒い3月の東北で暖房が入れられず、寒さに震えながら燃料の到着を待つ人も多かった。だが実は被災時に断たれがちなライフラインの中で、ガソリンや灯油は一般人が普段から備蓄が可能だということにお気づきだろうか。そう、普段から車の燃料はメーターが半分になったら満タンに、さらに灯油は1缶プラスして備えておけば、いざという時に安心なのだ。それに、もし電気やガスが止まってしまっても、備蓄していた燃料さえあれば食料を温めることができる。人が生きていくために必要なのは“食”。そのために燃料は欠かせない。この動画を観て、その重要性を理解してほしい。

東日本大震災直後、ガソリンスタンドには燃料を求めて多くの車が大行列を作った。

津波で流されたタンクローリー。その数は200〜300台にも及んだ。

「実録!東日本大震災 〜あの時、ガソリンスタンドで何が起こったのか?〜【全編】」

東日本大震災で被災した福島県のガソリンスタンド「パワーステーションたちばな伊達カーステーション」のスタッフが語る、実話に基づくドキュメンタリームービー。

「全石レンが伝える、誰でも簡単にできる災害対策!」

こちらはオリジナルキャラクター「全石レン」ちゃんがナビゲーターを務めるアニメ版啓発ムービー。若い人はもちろん、当時の光景を見ると当時を思い出して辛いという被災された方におすすめしたい。

今回、この動画を観て当時の悪夢をはっきりと思い出した。東日本大震災から12年半。人の記憶は日々薄れていく。それが悪い記憶であれば尚更だ。だが、当時のことを教訓として有事に備えなければならないのもまた当然のこと。同じ過ちを繰り返さないためにも、これらの動画は必ず観て防災意識を持ってほしい。

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