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【ネタバレ注意!?】シン・ゴジラ2回目を10倍楽しく鑑賞するために知っておきたい劇中設定まとめ


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8月19日時点で興行収入が40億円を記録し、引き続き大ヒットとなっている『シン・ゴジラ』。その理由として、作品自体が面白いのはもちろんですが、リピート鑑賞者が多いことも挙げられるでしょう。


本来ならば3時間を超えるほどの分量の脚本を2時間に収めているため、情報量が半端ありません。登場人物たちは早口で喋り倒し。また、シーンもポンポンとテンポよく変わっていくため、画面内の情報を読み取り切れないことも。おかげで2回、3回と観ても新しい発見が……(Blu-rayはよ!)。


そこで、『シン・ゴジラ』を1回観ただけだと「?」が浮かびがちなところをざっと並べてみました。また、作中で描かれている「主要キャラクターの設定」も整理してみました。これを読んでもう1回観ると、内容をより理解できて楽しめるはず!


※映画を未見の方、この記事にはネタバレが多数含まれております。が、初回観賞の助けとなる内容とも言えます。もし「ネタバレ絶対厳禁!」でなければ、ぜひ先にお読みください。



漂流していたプレジャーボートの情報まとめ


まずは、冒頭のシーンを整理しておきましょう。


船名「GLORY MARU」


初代『ゴジラ』に出てきた「栄光丸」へのオマージュ。


船籍番号「MJG15041」


庵野監督が好きな特撮番組『マイティジャック』。その主人公メカである万能戦艦マイティ号(通称:MJ号)は全幅150m、全高41mだそうです。


遺留物


きっちり揃えられた靴宮沢賢治『春と修羅』折り鶴資料ファイル。そして老眼鏡東京湾の海図がありました。


海図には赤い×印がつけられており、それが画面に映った直後、水蒸気の爆発が起きます。つまりこの船に乗っていた人物は、×印をつけた場所で何かを「好きにした」……と解釈できます。


 


矢口蘭堂 内閣官房副長官・政務担当(長谷川博己)


官僚ではなく政治家


筆者は、1回めは思いっきり勘違いして観てしまいました。「官僚が、10年後に政治家に転身する話をしているのかな?」とか思いながら。


実際には、泉(泉修一 保守第一党政調副会長)と同様、選挙で選ばれた「先生」です。しかも、矢口は二世議員のようですね。


作中では「親のコネも臆することなく利用する」と言及されており(赤坂のセリフ)、直後のシーンでそれが示されます。「こんなときに人探しですか」と愚痴る警察庁刑事局長(モロ師岡)に対し、沢口警察庁長官官房長(古田新太)が「(矢口の)先代には世話になった」と答えていました。


赤坂は、カヨコと矢口を同じタイプと評価していました。実際、カヨコは矢口に「あなたの手段を選ばないところ、気に入っている」と話しています。やはり親近感が湧くということでしょうか。


矢口を官房副長官に推したのは東


矢口が官房副長官という役職に就いているのは、東竜太内閣官房長官(柄本明)の推しがあったから(赤坂のセリフ)。先代から後見を頼まれたのか、それとも矢口蘭堂自身を買っていたのか。それを踏まえて矢口と東の絡みを追うとなかなか味わい深いです。たとえば……、


関係閣僚会議での矢口の勝手な発言に「矢口、冗談はよせ!」とたしなめる東。


矢口が車で移動することに「もう出ろ、君たちのほうが時間がかかる。渋滞で大変だろうが、向こうで会おう」と苦労をねぎらう東。それに対して矢口は「はい、這ってでも行きます」と返していました。


 


カヨコ・アン・パタースン 米国大統領特使(石原さとみ)


親がすごいらしい


父親のパタースン上院議員は「カーン合意」の黒幕だそうです(東のセリフ)。カーン合意は作中の設定で、詳細は不明。言葉の意味はわからないものの、父親はかなりの大物政治家っぽいですね。


あと、おばあちゃんは日本人。


大統領補佐官に同行して来日


カヨコは大統領特使として、大統領補佐官に同行して来日しました(赤坂のセリフ)。大統領補佐官は、大統領の側近中の側近です。大統領にさまざまな助言を行う、ブレーン的な存在だったりもするとか。


劇中で、期限を1日伸ばせるかどうかというときに、カヨコが飛行機の機内で話す相手は「カスリー米国政府高官」。米国政府内に核攻撃推進派がいる中で、彼が大統領に進言をしたことが、延期のダメ押しとなったようです。


大統領補佐官は「政府高官」です。ならば、この顔が映らないカスリーこそがカヨコと一緒に来日した大統領補佐官でしょうか? とはいえ、あえてテロップを「大統領補佐官」としなかった以上、別人なのかもしれません。


カスリーはこの段階で、カヨコを日本に残して帰国したようですね。


 


赤坂秀樹 内閣総理大臣補佐官・国家安全保障担当(竹之内豊)


矢口をたしなめる役


「やんちゃもいいが、お前を推した長官のお立場も考えろ」「最適ではなかったが、最善は尽くした。うぬぼれるな矢口」「矢口、夢ではなく、現実を見て考えろ」などなど。


東官房長官が赤坂に「(カヨコは)親からの才能と七光りでのし上がる。君の苦手なタイプだろう」と言っているので、赤坂はそういう恵まれた環境なしに政治家になった人物だと推察できます。


このシーンで、赤坂は「(カヨコは)親のコネも躊躇せず利用する、矢口と同じ政治家タイプ」と評しています。ということは、矢口に対しても苦手意識というか、気に入らない想いを抱えていると考えられます。


「矢口の冗談が現実になれば、受け入れるしかないか」なんて独りごちるセリフもあります。


政治家としての評価


赤坂はかなりの切れ者として描かれています。たとえば、カヨコ・アン・パタースンが日本側の窓口として最初に選んだ人物でした。が、赤坂が断ったので矢口に。カヨコは「ランドウ・ヤグチがベターな選択」と評していたので、つまり赤坂が「ベストな選択」ということでしょう。


「ホワイトハウスとやりあうなら、駆け引きのうまい赤坂補佐官に期待するしかないよ」との官庁職員(?)の発言もあり。


B-2爆撃機がグァムを出撃したとの報が入り、赤坂は国家安全保障担当として横田基地(在日アメリカ空軍司令部)に確認に行きます。結果として生存。泉は、その運のよさも政治家の資質だと評価していました。


最後までゴジラと呼ばない


序盤で「こんなときに名前なんてどうでもいいでしょう」と発言。そして最後まで「巨大不明生物」と呼称し続けていました。


次のページでは泉ちゃんの謎セリフに迫ります!



泉修一 保守第一党政調副会長(松尾諭)


彼が出てくるシーンでは謎のセリフが多かったので、そこを中心にまとめてみました。


首を斜めに振らない連中


謎のセリフその1。矢口の依頼で巨大不明生物災害対策本部の人選を請け負った泉は、「首を斜めに振らない連中」を集めると発言しました。そして集合したのが霞ヶ関のはぐれ者、一匹狼、変わり者、オタク、問題児、鼻つまみ者、厄介者、学会の異端児……。


「首を斜めに振る」=「いかにも官僚的な、YES/NOが曖昧な受け答え」と解釈すると、そういうことをしない「骨太」な人たち(結果として「はみ出し者」に)ということでしょうか。


キンキカライ


謎のセリフその2、「金帰火来」。金曜日の夜に選挙区に帰って週末は地元で顔を売り、火曜日の朝に東京に戻って国会など国の仕事に戻るという意味だそうです。


出世にもえる男


謎のセリフその3、「出世は男の本懐。そこに萌えんとは、君、なぜ政治家になった?」とのセリフあり。「燃える」ではなかった模様。日本語字幕版で確認可能です。


君のキャラには助けられたよ


謎のセリフその4、こちらは矢口の発言。泉さんに対し「君のキャラには助けられたよ」と言っていることが日本語字幕版で確認できます。ヒヤリングだと「君の家来」って空耳しちゃうんですよね……。


金井内閣府特命担当大臣(中村育二)


想定外連発


甘利元大臣に似ている人こと金井さん。想定外をいろんなバリエーションで言います。


「想定外だ、よくあることだろ」「思ったより想定外すぎるぞ」、ちょっと時間があいて「想定外だ、仕方ないだろう」、そして「まったく想定外の大きさだ」と続きます。


そのほか、「やったか!」「いけるぞ!」など、この手の映画では失敗フラグとしてネタにされがちなセリフを放つおちゃめな人物でした。


花森麗子 防衛大臣(余貴美子)


叫び声がすごかった


多摩川でのタバ作戦が終了し、会議室に切り替わった瞬間にすごい叫び声を上げながら机を叩いたのは花森大臣。


その他、豆知識的情報


作中に出てきた気になるものをまとめてみました。リピートの際には、ぜひご確認ください。


前田敦子の出演箇所


アクアライントンネルから人々が避難するシーンに登場する、泥だらけでおびえている女の子。


里見祐介 農林水産大臣


冒頭の会議では「豪州外遊中の為、欠席」とテロップが出ています。


事件発生は11月3日


総理執務室に呼ばれた尾頭さんが見ていた動画に日付と時間が入っています。ちなみに初代『ゴジラ』の公開日は1954年11月3日です。


リエゾン


首相官邸・地下危機管理センターで、「警視庁リエゾン」というゼッケンをつけた人がいました。また、タバ作戦の朝霞の指令室にも「リエゾン」をつけた人が。リエゾン(Liaison)は、連絡係、渉外担当者のことだそうです。


レッドノーティス


警察庁刑事局長(モロ師岡)のセリフに出てきた「レッドノーティス(Red Notice)」は、国際刑事警察機構(ICPO)が加盟国に向けて発する「赤手配書」こと国際逮捕手配書のこと。対象人物の拘束と、申請を出した国への身柄引き渡しについての協力要請だそうです。今回は、そうではないという話でした。


国会前のデモの声


「ゴジラを殺せ」「ゴジラを守れ」「ゴジラは神だ」など。複数のグループがいた模様。


ゴジラの瞬膜


目を保護するための「瞬膜」を閉じるシーンが2回確認できます。瞼はないけど、目を守る必要性は学習した模様。



  • 1回め…自衛隊のF-2が投下した誘導爆弾JDAMがゴジラの顔に当たって爆発する直前。

  • 2回め…背びれが紫色に光り、口を開いたとき。


立川での廃棄PC


立川の災害対策本部予備施設に矢口が到着。このとき、「廃棄」の札が貼られたPCなどの備品が、一瞬映されます。ここに来られなかったメンバーの数を示しているのかも?


コアリション


単語だけメモしましたが、前後の文脈は失念。

有志連合(Coalition of the willing)のことかと。特定の任務や目的のために、諸国が自主的に参加する枠組み。国連の規定に当てはまらない平和維持活動や軍事介入を指す言葉のようです。


未来のビルが作戦参加


これから建つ予定のビルが、かなり重要な役を担ってヤシオリ作戦に参加していた模様。


東京建物「八重洲一丁目東地区市街地再開発事業」(2023年完成予定)

三菱地所「常盤橋街区再開発プロジェクト」(2027年完成予定)


*   *   *


はい、というわけで、わかりにくい点はまだまだありますが(矢口プランってセリフで説明されてもしくみを把握しづらいですよね)、今回はこの辺で。筆者も新たに確認したいことが出てきましたので、また観に行ってきます!


8月25日~9月9日まではIMAXでの再上映も行われますので、みなさんもこの機会にぜひ!


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