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ヨドバシカメラの電源タップ『LEDスイッチタップ』を検証してみた結果



ヨドバシカメラで販売されているオリジナル電源タップ『LEDスイッチタップ 4個口 1M(TSSB-410W)』をガチ検証してみました。


近頃ヨドバシカメラでは自社ブランドの電気製品が増えているようですが、電源タップはかなり強くプッシュされていますよね。とりあえずどんな出来なのか気になるところなので中身をチェックしてみました。(検証者|ハンダマスターかしま)



ヨドバシカメラ|LEDスイッチタップ 4個口 1M(TSSB-410W)|1,710円



ヨドバシカメラのオリジナル商品として販売されている電源タップ『LEDスイッチタップ 4個口 1M(型番 TSSB-410W)』は1,710円(税込)。プラグ差込口は4つ、それぞれにスイッチが備わっている。サーキットブレーカーや雷サージ軽減フィルターなども備えた多機能型。


内部



[写真1]内部全景。



[写真2]サーキットブレーカーと雷サージ軽減フィルタ。



[写真3]電線、サーキットブレーカー、導電部分ははんだ付けで接続されている。



[写真4]導電部分(プラグの受け口)。プラグがここに接触することで通電する。



[写真5]スイッチ部分。LEDランプの基板にははんだが使われている。


電源タップの評価ポイント



  • ボディ強度 …… 電源タップは足元に置くことが多いので、うっかり踏んでも亀裂が入ったりしない程度の強度・剛性(ガワの厚み)が欲しい。

  • 導線 …… 導線は太く低抵抗のものがよい。抵抗値の高い導線は消費電力の大きな機器使用時の発熱や電圧低下の原因となりうる。

  • はんだの使用有無 …… はんだは銅より電気抵抗が大きく、融点が非常に低いため(組成によるが約183〜240℃ほど)、電力配線にはなるべく使わないほうが好ましい。

  • 可動部の有無 …… 電源タップはスイッチやスイングプラグなどは排し、接点の少ない、なるべくシンプルな構造が好ましい。余計なギミックや接点の増加は故障や高抵抗化につながることも。(ショート状態にしたプラグを1箇所差し込み、タップのプラグ両端を4線式抵抗計で電気抵抗を計測)


チェック結果まとめ



結論から述べると、ヨドバシカメラ製電源タップ『LEDスイッチタップ 4個口 1M(TSSB-410W)』は積極的にチョイスするほどの製品ではないだろう。


電源タップはなるべくはんだの使用箇所が少なく、シンプルな構造がよいという視点で評価すると、本品はやや低評価となる。電線〜サーキットブレーカー〜板金部の接続(写真3)、スイッチのLED基板にはんだが使われていた(写真5)。はんだ付けの雑な作業感、底部のフック穴の防塵壁の甘さなども含め、全体的に作りがゆるい印象は否めない。とはいえ、当然ながら本品はPSEの適合品であり、安全性に関しては規定内にある。過電流防止回路も備わっているため、はんだが溶けるような自体(過負荷状態の継続)が起こる前に電源供給は遮断される。消費電力の大きな機器を使う人には安心感はあるかもしれない。


その他の詳細については上記表を参照してほしい。


*    *    *


筆者としてははんだ無しの電源タップを推奨している。たとえば、パナソニック製品(『ザ・タップX』シリーズなど)が入手しやすいほか(さすが老舗の安全設計)、以前に検証したニトリ製『節電タップ』も悪くない。ガチ検証的にもっともおすすめの電源タップは愛三電機製『接地抜止OAタップ横型』シリーズだ。


※本企画における検証方法、結果の評価は編集部独自の基準によるものです。検証結果はすべての商品で同様の結果を保証するものではありません。個体差等により結果が異なる可能性を踏まえたうえで、商品購入前のひとつの検討材料としていただければと思います。また分解等の検証は専門知識を持つ者が行なっております。真似しないようご注意ください。


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