歯周病を知る、治す「歯周病治療ナビ」
©︎科研製薬2022年6月、政府の方針で国民皆歯科検診が閣議決定され、ますます注目度が高くなる「歯周病」。35歳以上の8割以上が罹患していると言われる、 無視できない国民病のひとつです。
そんな歯周病の症状や治療について知ることができるサイト「歯周病治療ナビ」が、2022年10月19日に開設されました。
歯周病の予防には、適切な毎日のセルフケアと歯科医院への定期的な通院が重要です。「歯周病治療ナビ」を活用しながら、生涯自分の歯で過ごせるよう歯周病の予防をしてみませんか?
データでみる「歯周病」
「歯周病」は2001年にギネス記録に登録され、ギネスブックには次の通りに記載されています。
“全世界で最も蔓延している病気は歯周病である。地球上を見渡してもこの病気に冒されていない人間は数える程しかいない。”
©︎科研製薬また、2005年3月「永久歯の抜歯原因調査報告書」(財)8020推進財団調べによれば、歯を失う原因の第一位は「歯周病(42%)」となっています。
さらに、予防先進国に比べ、日本は歯科の受診率が著しく低いことも問題のひとつ。
©︎科研製薬歯の残存率を比較すると、日本は80~84歳で男15.1本、女15.5本(2016年調査)に対し、スウェーデンは80~89歳で男19.2本、女19.3本(2015年調査)。1989年(平成元年)より厚生省(当時)と日本歯科医師会が推進している「80歳になっても20本以上自分の歯を保とう」という「8020運動」にもあるように、 「自分の歯で食べられる」ために必要な歯の数20本を保てるのが理想的です。
日頃のケアが大事
歯周病は、歯ぐき(歯肉)や歯を支える骨などが溶けてしまう病気。 歯と歯肉の境目の清掃が行き届かないでいると、炎症を起こして赤くなったり、腫れたりします。
歯周病予防のための一番の基本はプラーク(歯垢)コントロール。プラークがなければ基本的には歯周病にはなりません。
しかしながら、歯ブラシだけでとれるプラークは最高60%程度。デンタルフロスや歯間ブラシなどを使いケアすると効果的です。さらに、歯科医院に定期的に通って口腔衛生指導や、歯石除去、歯の周囲のプラーク除去など、自分ではケアしきれない部分をチェック。歯のケアを習慣づけることが重要です。
©︎科研製薬「歯周病治療ナビ」では、「歯周病セルフチェック」をすることができます。
三四郎の2人もチェック。相田さんも小宮さんも、それぞれ4カ所にチェックがついています。DUOデンタルクリニック院長・大月 基弘先生によれば、1カ所でも当てはまる項目があると歯周病の可能性があるとのこと。
小宮さんも相田さんも、「虫歯がなくても定期的に歯科検診へ行くようにしたい」と語りました。
大月先生によれば、「歯周病の症状が出た時には重症になっていることが多い。症状が出ていないうちからケアをすることが大事。」とのこと。
歯周病は非常に身近な病気ですが、毎日の歯磨きや歯科検診など、日頃のケアをしっかりと行うことが歯周病の予防につながります。一生自分の歯で過ごせるように、今のうちから意識することが大事なのですね。
歯周病治療ナビ:https://shishubyo-navi.jp/
[Photos by 科研製薬,Sayaka Miyata]