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表情に出る「老い」への対策 キーワードは「筋肉老化」と「アミノ酸」そして運動!


「最近、目の下のクマが目立ってきた…」「表情に覇気がない・・・」歳を重ねる際の悩みは様々かと思いますが、こんな悩みを訴えられる方も、多いのではないでしょうか?

11月21日に東京にて行われた第1回『アミノ酸プライムミックス研究会』プレスセミナーでは、こうした顔面のたるみと筋肉老化という関係など、様々な観点から加齢による筋力の衰えの実態、アンチエイジングに関する研究結果などが発表され、加齢に追従する筋力の老化に対する向き合い方などの課題が提起されました。

■いつまでも健康な生活を送るために キーワードは「筋肉老化」

アミノ酸というキーワードは、人体を構成する要素で重要なもののひとつである筋肉に関わる大きな鍵として上げられるもの。この日はまずこの研究会発足の背景を、山王メディカルセンター女性医療センター長の太田博明先生よりレクチャーいただきました。

太田先生

超高齢社会と呼ばれている現在ですが、女性の2人に1人、男性では4人に1人が90歳を超える寿命をもち、さらに今の子供たちは、より多くの人が100歳を超えるだろうといわれています。そんな長寿が広がる中で、実際に“介護不要”とされる、いわゆる「健康寿命」と呼ばれるもの、そして本当の寿命である「生命寿命」の関係を調べると、平均的には75歳を超えた段階で88%の人たちが、何らかの介護や支援を受ける必要があるようになる傾向にあるといいます。

この“介護や支援を受ける”期間、すなわち「生命寿命」から「健康寿命」を差し引いた期間になりますが、8〜12年ほどの期間になります。人生の期間でいえば10%程の長さになるわけですが、当然人生を全うするには、「生命寿命」−「健康寿命」≒0としたい、ということは、誰でも考えられるでしょう。

「要介護」「要支援」となる要因は何か?男性ではメタボリックシンドロームからくる脳卒中、女性はロコモティブシンドロームからくる関節疾患などの症状がトップで、これに続き高齢による衰弱「フレイル」という状態(生活機能が全般に衰える状態)となっています。これらへの対策は、高齢になってからより、若い頃からの体作りが必要となるとともに、筋肉が合成されるプロセスに大きく着目することが必要不可欠であると考えられます。筋肉合成には、たんぱく質の中でも特にアミノ酸が関与しています。複数種類存在するアミノ酸は、それぞれ作用が異なり、個々のアミノ酸の持つ作用に着目して開発した素材が「アミノ酸プライムミックス」です。この考え方は漢方と似ています。複数の生薬を組み合わせて様々な効果を得るというのが「アミノ酸プライムミックス」。筋肉合成、免疫力向上、胃の不調・食欲改善、疲労感軽減といった「アミノ酸プライムミックス」の研究がされています。研究結果に基づいて、データを提示しながら、世の中に広く「アミノ酸プライムミックス」を発信していこうというのが、研究会の趣旨です。

■表情に如実に表れる「筋肉老化」

また、国際医療福祉大学 三田病院 の放射線診断センター准教授の奥田悦子先生からは、「顔のたるみと筋肉老化の関係」について発表が行われました。

年を取ると体の筋肉量は減少しますが、同じことが顔にも起きています。顔面には30もの筋肉が存在し、その微妙な動きで様々な表情を作り出します。加齢による変化としてしわやたるみといった形態の変化が現れてきます。具体的にはほほがたるみ、目元が膨らみ、ほうれい線が深くなるなどの変化が現れるわけですが、この目元が膨らむという現象に関して、CT,MRIによる若年者と高齢者の診察結果を確認したところ、眼球を押さえる支持組織が弱まって、眼球周辺の脂肪分が目元の方に集まっていると思われる状態が高齢者に確認されています。これも加齢による筋力の衰えの一部であると考えられます。

目元周辺にある眼輪筋の厚さを比較すると、20代の若年者の眼輪筋は2~4mmあるのに対し、50代以上になると1~2mmしかありません。目元の膨らみは、若年者がほとんど出ていないのに対し、60代では5~7mm、ひどい人は9mm近くも飛び出しているという結果でした。

■筋肉とたんぱく質、アミノ酸との関係

こうした筋肉老化に対する有効なアプローチについてですが、まずアミノ酸と筋肉の合成について知る必要があります。筋肉は、常に合成と分解を続けており、食後には合成、空腹時などには分解が優位になるなどしながらも、トータルでその差はゼロとなるよう、筋たんぱく質の出納バランスはうまく保たれるような格好になっています。

筋肉の材料としてたんぱく質が知られていますが、たんぱく質はそのままの形で筋肉に吸収されるわけではなく、消化器官からアミノ酸に分解され、吸収されます。吸収されたアミノ酸は血液によって全身に運ばれ、筋肉中のアミノ酸の量が増えることで、筋肉合成のスイッチがONになります。

研究では、20種類あるアミノ酸の中でも筋肉合成に特に影響を与えるものの存在も明らかになっています。それがロイシンです。食事でたんぱく質を摂取すると血中のロイシン濃度は安静時の2倍程度に高まります。一方で、ロイシンを直接摂取した場合には安静時の4倍までロイシン濃度が高まります。

さらに、筋肉合成に効果的なロイシンなど複数のアミノ酸を最適調合した素材「Amino L40」3gと「ホエイプロテイン」20gの筋肉合成効果を比較した実験では、ほぼ同じ変化を示しました。つまり、「Amino L40」は、プロテインよりも少量で効果的に筋肉の合成を行うことがわかっています。

■運動とアミノ酸 そして健康を保つために

「Amino L40」は様々な食品メーカーの商品に配合され、相次いで発売されています。

ロイシンによる効果は、摂取する前に行う運動によってさらに持続することができ、1回のレジスタンス運動(筋力トレーニング)の効果は運動後から2日間持続するという研究結果も出ており、アミノ酸の摂取及び運動が、アンチエイジングやフレイルなどへの対策として重要な意味をもつことを示しています。

奥田先生

また、この日は奥田先生による「筋肉老化によるたるみ改善エクササイズ」と題され、簡単なエクササイズで顔の筋肉の気になるポイントをトレーニングするという発表も行われました。たとえば眼輪筋の鍛錬としては、両目をギュッと閉じて10秒、そしてパッと開いて10秒という動作を繰り返すというもの。簡単な動作ではありますが、通常の筋力トレーニングと同様に“自分がこの筋肉を動かしている”と意識することがポイント。続けることで、その効果はてきめんな様子でもあります。

いつまでも健康で若々しくいたい、おそらくみなさんもそう思われていることでしょう。健康だけではなく、見た目の若さのポイントも筋肉です。筋肉は加齢と共に減少し、年を取ってからでは鍛えづらくなります。みなさんも、今から将来に備えて筋肉を貯める生活を始めてみてはいかがでしょうか?

MyAge(マイエイジ) 2018 春号
Fujisan.co.jpより
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