『相続』。それは誰かの子供として生まれたからには、将来必ず訪れる、い や、もしかしたら明日にでも直面するかも知れない...人生の一大事。

 

「まだ、若いから関係ない」「うち、財産ないし」などと思っていると、いざというときに、とんでもない損をすると、1級ファイナンシャルプランニング 技能士で相続診断士の井元章二氏は警告します。

 

『相続』は、親が亡くなってから考えるものではない? -誰しもが避けては通 れない『相続』のあれこれについて井元氏に伺いました。

 

『相続』はライフプランニングの要

 

ファイナンシャルプランナーは、お客さまの人生設計の観点から、資産の防衛やリスクの早期発見や対策を考える専門家。貯蓄、投資、保険、年金、税金、 不動産、相続などについて長期的かつ総合的な視点でさまざまなアドバイスや資産設計を行います。なかでも『相続』はとても身近で重大なことです。親が亡くなる、離婚する など、環境が変化しない限り深く考えないかも知れませんが、相続を抜きにして人生設計をたてることは出来ません。

 

我々、ファイナンシャルプランナーは資産設計のご相談を受けるなかで、相続に関係する重大な問題や課題をたびたび発見します。

 

よくある例が、祖父母の代から土地の名義が変更されてないなど、不動産に関係するものです。名義を書き換えず放置すれば相続権利者が増えて、どなたが 相続するにせよ、相続するのに大変な労力が必要になります。このような問題 は、親が亡くなって初めて気がつくことが多いのですが、相談者にとって現在進行形の問題であり資産運用の大きな障害になります。

 

資産の病巣を見つける、人間ドッグのようなもの

 

弊社(フィナンシャル・デザイン株式会社)では、まずは無料でコンサルティ ングをおこなっています。ファイナンシャルプランなど、なんとなく敷居が高 い気がして相談しづらいと思う方が少なからずおられるからです。難しく考えることはありません。わたし達は人間ドッグに通いますよ ね? それと良く似た感じで人生の青写真を描いたり予測したりすることが大切 なのです。

 

例えば、人間ドッグに行って重大な病巣が見つかったとします。そこで初めて専門医に相談し入院や手術をおこないますよね。問題がはっきりしないのに入院や手術をすることはないでしょう? また、緊急性がなくても、尿酸値や血圧が高めと診断されれば、将来の健康リスクを回避するために生活習慣を改め ます。

 

それと同じことで、資産運営に関して重大な問題が見つかれば、我々は、その問題に一番適した公認会計士さんや弁護士さんをご紹介しますし、不安要素や課題を見つければ、回避できるようにアドバイスします。

 

フィナンシャルプランナーの強みは、幅広くご相談を聞いて最適なライフプラ ンを設計することです。専門家は、専門外の事についてあまり考えません。弁護士さんは弁護士さんの視点で、公認会計士さんは公認会計士さんの専門分野の範囲で問題を解決しようとしますから、それが必ずしもベストな解決方法と は限らない場合もあります。

 

いちど相続で揉めると、戻れない

 

相続診断士20年以上の経験から申し上げると、残念ながら『相続』で揉める と、どんなに仲の良かったご兄弟や親戚でも元の関係に戻ることはありませ ん。意地や欲などの感情が入り乱れて修復不可能になってしまいます。信じられないかも知れませんが、たった100万円ですら揉めてしまうのです。 例え兄弟同士で決着がついても配偶者が関わると話が複雑になる。つまり、相続は親と子供だけの話でなく、あらゆる人に関係するものだということです。

 

相続問題で親戚、兄弟が疎遠になってしまうのはとても残念で損なことです。さらに、揉 めた挙句に、きちんとした財産分与がされないのはもっと問題です。そうなら ないために色々な手を打っておく必要があります。

 

財産だけでない。借金や負債も相続する

 

ちなみに、相続するものは財産だけではありません。貯蓄、投資、保険、年金、税金、不 動産、そして借金。あらゆるものが相続の対象です。例えば、親に借金が10億 あったとして、財産を相続したとしても払いきれる額でないとすれば相続を放棄できます。ですが『生命保険』だけは受け取ることができます。また、相続対策の一つとして『贈与』という方法がありますが、この仕方を間 違えると痛い目にあうことがあります。

 

なにより、遺言は形式的なものでなく、なぜ、そのような遺言を残すのか理由 をしっかり示して、書いたご本人の意見を入れ込むことが大切です。文章にすることで相続時の問題点などが浮き彫りになることもあり、整理して考える面でも効果があります。

 

相続する側としては、親が健在なのに亡くなった後のことを考えて行動するな んて...と思う方もいるかも知れません。しかし、相続はご本人が誕生したとき から存在するもの。しっかりとリスクヘッジをすることが大切なのです。

 

三世代、100年に渡る資産運用を

 

実は、私自身20年前に死ぬような体験をしました。生還できたのは奇跡だった と思っています。人は簡単に命を落とすものだと知った私は、それを機に勤めていた銀行を退職。相続でお困りの方の手助けをしたいとファイナンシャ ルプランナーとして新しい一歩を踏み出しました。

 

信託銀行などは担当者が3~5年で代わってしまいます。組織が大きくサラリー マンである以上、仕方のないことですが、担当者の性格や知識によって、 それぞれプランやアドバイスが変わり、その都度、信頼を一から築いてゆかな ければなりません。資産運用は、一度、ご相談を引き受けたならば長くお付き合いをし、最後まで責任をもってフォローすることが大切と考えます。

 

資産や人生は、独りのもで はありませんから、その時ばかりが良くても、なんの解決にもなりません。「100年に渡る資産運用をめざし、孫の世代まで財産を守ってゆく」のが、弊社の理念なのです。

 

フィナンシャル・デザイン株式会社では、個人の資産運用から企業の資産運用 まで、さまざまな相談をお引き受けし解決にあたっています。「遺言はどう作れば良いですか?」「息子に経営を継がせたいが、どうすればスムーズか?」 「会社に行ったら、突然パソコンに触るなと不当な解雇を受けた」などなど、 たくさんの問い合わせがあります。

 

まさか自分がこんな目に...! と思うようなことが起こりうる。まさに人生はド ラマの宝庫です。将来、する側、される側として必ず訪れる『相続』は、人生 設計とは切っても切り離せないもの。しっかりと将来を見据えて、大切な 人生と資産を守りましょう。

 

 

フィナンシャル・デザイン株式会社

代表取締役 井元 章二

1級ファイナンシャルプランニング技能士

AFP(アフィリエイテッド・ファイナンシャル・プランナー)

相続診断士

 

1990年 みずほ銀行(旧第一勧業銀行)入行

融資業務・ファイナンシャルプランニング業務に従事

2004年 アリコジャパンにコンサルタントとして入社

主に、相続対策等のコンサルティングを行う

2007年 MDRTアリコ会執行部役員に就任

2008年 『AIGコーポレートトレーナー』に認定

2009年 フィナンシャル・デザイン株式会社設立、代表取締役就任

 

情報提供元:マガジンサミット
記事名:「親が亡くなってからでは遅い?相続問題をフィナンシャル・デザイン株式会社 井元章二氏に聞く