夏休みの宿題の定番といえば、読書感想文でしょう。本を読んで感じたことを、どのように表現するかは、多少の慣れが必要ですが、それ以上に正しい日本語を知らないと、間違いだらけの恥ずかしい文章になってしまいます。社会人になってから語彙力不足を痛感しないためにも、この機会に親子で正しい日本語の表現を見直してみるのはいかがでしょうか。

 

同じ意味が続く「重複表現」に注意する

書くときによくやりがちなのが重複表現です。「頭痛が痛い」「あとで後悔する」に象徴されるように、同じ意味の表現が続いているのは、好ましくありません。

 

×炎天下のもと、試合が行われた

〇炎天下で、試合が行われた

 

×不快感を感じる(ex △△を覚えるetc

〇不快感を覚える

 

×まず最初に、一番最初に

〇まず、最初に、一番に

 

×いまだに未解決

〇未解決、いまも未解決

 

×はっきり明確に

〇はっきり、明確に

 

「意味の誤解、勘違い」は恥ずかしい結果に……

会話では誤った意味合いで使われることも多々ありますが、文章中では正しい意味合いで使われないと、思わぬ恥をかいてしまうものです。一生の恥か一時の恥か、気づいたときにはそっと教えてあげましょう。

 

話のさわり(触り)

×話の最初の部分、要点

〇話の最大の聞かせどころ、

 

やおら                      

×急に、突然 

〇ゆっくり

 

失笑

×笑えないくらいあきれた様子

〇おかしくて噴き出すこと

 

浮き足立つ

×ワクワクして落ち着かない様子

〇不安で落ち着かない様子

 

煮詰まる

×考えても答えが出ず、どうしていいかわからない状態

〇議論や相談によって結論が出そうな状態

 

ジンクス

×縁起がいい言い伝え、物事

〇縁起の悪い物事

 

小春日和

×春の暖かな時期

〇秋から冬になるときの暖かい時期

 

檄を飛ばす

×相手を励ます、活を入れる

〇自分の考えや主張を広く伝えて同意を求めること

 

情けは人の為ならず

×情けをかけるのは、その人のためにならない 

〇情けをかけると巡りめぐって自分のためになる

 

役不足

×自分の実力では荷が重いこと

〇自分の実力に見合わず、役割が軽いこと

 

憮然

×腹を立てて黙り込んでいる様子

〇失望してどうしようもない様子

 

気が置けない

×気を使ってしまう、油断できない

〇遠慮することのない、心から打ち解けることができる

 

話し言葉から変わりつつある言葉

言葉は時代とともに変化するものです。清少納言が『枕草子』の中で日本語の乱れを嘆いたといいますが、現代も話し言葉をきっかけに少しずつ変わっていくのかもしれません。

 

×全然ある

〇全然~ない

 

「ら」抜き言葉

×食べれない

〇食べられない

 

「せ」入り言葉

×読まさせていただく

〇読ませていただく

 

言葉は常に進化するものです。とはいえ、間違いは間違いできちんと指摘しなければいけません。とくに読書感想文は国語の授業として、親子で関われる数少ない機会です。日頃のコミュニケーション不足を埋める意味でも大切にしていきたいものです。

 

情報提供元:マガジンサミット
記事名:「【大丈夫!?】夏休み読書感想文 親も間違ってしまう「日本語表現」