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選手兼任に自信!? 新日本プロレス棚橋弘至新社長「同時にやってこそ逸材」「僕は疲れないので大丈夫」


新日本プロレスは、2023年12月23日に新たな代表取締役社長として棚橋弘至選手の就任を発表。19年ぶりとなる選手出身の社長となり、多くファンから驚きの声が上がっています。

1999年に新日本プロレスに入門し、「太陽の天才児」「100年に一人の逸材」として2000年代の低迷期から業績を回復させた立役者になった棚橋選手。東京スポーツ新聞社制定プロレス大賞に4度受賞するなど、日本を代表するプロレスラーとして、リング上で眩い輝きを放っています。

2023年12月26日に都内で開かれた就任記者会見に登場した棚橋社長は、「新日本プロレスの社長になるのは、いつしか僕の夢となり、目標になってました」と語り、「東京ドーム大会を超満員にする」「地方大会でのタイトルマッチを増やす」「スポンサーとのパートナーシップの強化」という3つの方針を掲げました。

「11月に(社長就任の打診を)木谷(正明)オーナーから受けた」という棚橋社長。「僕も現役、IWGP世界ヘビーのベルトも取っていない」と選手としての欲がありつつも、「同時にやってこそ逸材じゃないか」と考えて社長就任を決意したといいます。さらに「僕はプロレスというジャンルは、社長を殴れる唯一の競技だと思っているので、集中的に狙われるかもしれないですけれど、”社長だぞ!”と言わずに、プロレスという競技で勝負していきたいと思います」と述べて、集まった報道陣を笑わせました。

会見に同席したオーナーの木谷高明ブシロード代表は、「コロナ禍が一区切りついて、これからは動員を増やす段階」とした上で、棚橋社長について「経営者はネアカでないとダメなこともある。苦労を厭わない、明るい、頭脳明晰、資質は十分だと思います。いきなり思いついたのではなく、前々からいずれはと考えていました」と述べて全面的なサポートを約束。2020年より3年2ヶ月務めた大張髙己前社長は、「社長と選手というよりも、コロナ禍をともに乗り越えてきた戦友であり同志。経営状況の共有もしてきたし、新施策の相談もしてきました」と語り、既に経営者目線で携わっていたことを窺わせました。

木谷オーナーやブシロードグループ、スタッフからの信頼に対して、棚橋社長は「光栄です」といいつつ、「経営者の血液型はO型が多いと本で読んだ。僕もO型なので、しめしめと思っています」とニヤリ。ただ、「僕はA型です」という木谷オーナーの発言に恐縮する一幕もありました。

プロレス業界では、選手と社長の両立に苦労するケースは多くの例があり、ファンとしても気になるところ。棚橋社長は「レスラー生活と事務所仕事(の両立は)、続けてみなければわからないですが、周りにサポートしてくれる心強いメンバーもいます。僕は何より疲れないので大丈夫だと思います」と強調。「現役であることのメリットは、地方の番組に出たり、雑誌やWeb、いろいろなところに取材してもらったり、自分自身が日本全国走りまわって営業できることだと思います」といい、積極的な露出を厭わない構えを見せます。

2023年10月には映画『アントニオ猪木をさがして』が公開され、作中でその想いを語っていた棚橋社長。「猪木さんが亡くなられて、映画に出させて頂いたタイミングで社長という重責を担うことに」と運命を感じているような表情を見せた後、「猪木さんが思い描いたプロレス会場はイメージすることしかできないですが、新日本プロレスが超満員になっているのを見て、『おう、やるじゃねぇか』と喜んでくれると思います」と話した姿が印象的でした。

2024年1月4日の東京ドーム大会では、NJPW WORLD認定TV王座戦としてザック・セイバー・jr選手との一騎打ちが控えていますが、選手兼社長としての第一戦としても注目が集まりそうです。

新日本プロレス公式サイト
https://www.njpw.co.jp/ [リンク]

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