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ネタバレおすすめシーンは?映画&舞台連動ムビ×ステ『仁義なき幕末』松田凌・和田琢磨・矢崎広・本田礼生 撮り下ろしインタビュー


映画と舞台を完全連動させるプロジェクト【東映ムビ×ステ】の第五弾、映画『仁義なき幕末 –龍馬死闘編-』の後日談となる、舞台『仁義なき幕末 –令和激闘篇-』が開幕! 映画と舞台のキャスト陣の撮り下ろしインタビューをお届けします。

脚本・毛利亘宏氏(「風都探偵 The STAGE」)×監督・橋本一氏(『相棒』『探偵はBARにいる』)が描く、運命に翻弄される漢たちの物語! 松田凌さん(舞台『東京リベンジャーズ』)×和田琢磨さん(舞台『刀剣乱舞』)待望の初共演で、令和ヤクザがタイムスリップし、坂本龍馬や新選組、幕末志士らと交わり歴史が変わる!? 現代と幕末を飛び越えた新感覚の時代劇となっています。

タイムスリップした幕末で坂本龍馬にりなり代わるヤクザの若頭・村田恭次役の松田凌さん、恭次の右腕だったヤクザ・大友一平役の和田琢磨さん、舎弟・高梨明役の矢崎広さん、幕末の時代で新選組・沖田総司を演じる本田礼生さんに、映画の撮影エピソードや舞台に期待することなどお話を伺いました!

※インタビュー内に映画のネタバレ箇所があるのでご注意ください!

――まずは、映画の撮影を振り返ってお話をお聞かせください。

松田:皆さんは橋本監督と話したりしました? 芝居について何か言われたことありますか?褒められたり。僕は本当に1回もなかったので、気になって……。これは監督にすごく感謝しているんですけど、すごくシビアな目で見てくれていたんですよ。
褒めるというか、監督の気分がノッているときってわかるじゃないですか。自分がやっているときはあまり聞けなくて、でも他のみんなのシーンでは結構あった気がしたので、褒められたりしてたのかなって。

矢崎:そんなにテイクを重ねたシーンはなかったから、それが答えかも。結構一発OKが多かった。血糊とか、これ絶対決めなきゃいけない、みたいな緊張感も含めてOK出してたんだと思う。

松田:切腹シーンがあったじゃないですか。そこは監督が「(矢崎さんが)こんなに泣くと思っていなかった」と言っていましたよ。広くんが涙が止まらなかったと言っていたじゃないですか。だから、すごく集中して気持ちを入れてくれていたんだろうなって。

和田:あと「血糊を吐くのがみんな上手い」って言ってたね(笑)。監督が「だからさ、ノッちゃってさ!」って。

本田:でも、凌くんと監督の様子を見ていて、やっぱり大事に作ってらっしゃるな、と思いました。特に凌くんのシーンは重みなど綿密に話し合っているのだろうと顕著に感じました。

松田:そうかな?

本田:僕が(松田さんと和田さんの)2人が喋っているところに入っていくシーンで、そこは質感まで大事にされているなと。

松田:俺の力量も足りなかったと思うんですけど、教えてもらいながら撮ったシーンも多かったですし、褒められたの1回だけでしたね。それ以外はなかったです。

――どの場面ですか?

松田:「わしか?わしは坂本龍馬ぜよ」だけです(笑)。「おい!松田くん!いい顔してるよ!!お前が主役ってわかる!」って。でも、色々あってそのテイクは使えなくなっちゃって……絶対にそのカメラテストのときのほうが良かったですね(笑)。

――殺陣もやはり多かったですが、新選組を演じられた本田さんはいかがでしたか?

本田:僕は京都の太秦撮影所での撮影が初めてなのと、舞台作品と違って屋外で殺陣をするのは地面や、砂埃だったりが大変なんだ、とそんなところから勉強になっていました。当たり前なんですが、地面は硬いんですよ。だから足の爪を痛めてしまったりと予想外の出来事が起きたりしました。その他にもいろんな環境があって、シンプルにとても勉強になりました。

――和田さんは松田さんとずっと共演したいと思っていたと公式コメントでおっしゃっていましたが、その理由はなんでしょう?

和田:舞台「刀剣乱舞」を観に行ったときに、素敵だなと思ったので。これは計算してやっているのか、直感のような役者としての勘でやっているのか聞いてみたいなと思って。“きちんと計算してやっている”とおっしゃっていたので、あの自然さや動きを計算してやっているけれど気持ちをちゃんと載せられるんだ、と役者として魅力的だと感じて共演したいなと思いました。

――松田さんは、ムビ×ステシリーズは前回の『漆黒天』にも出演されていましたが、今回主演ということで心持ちは違いましたか?

松田:心持ちというか、僕は映画の中で主演を務めるということがこんなにも大変なんだなと改めて思い知りました。本当に下手くそだと思って、自分の芝居に落ち込むようなことしかなかったです。
でも、すごく楽しかったのは覚えています。自分の知らないものをいっぱい知って、出会いたい人たちとお芝居をやらせてもらって、楽しさしかなかったです。

舞台と映画、どちらも一番の魅力があると思うんですけど、映画は一生残る。舞台は刹那的なものでそのときにしか観れないものがある。
僕は、今回の作品はずっと残ると思ったんです。だから、恥ずべきものには絶対にできないし、東映さんで「仁義なき」というタイトルを入れて、幕末もので。本当に自分の全部を懸けてやっていたつもりですけど、映画って難しいなと。久しぶりに主演をやらさせてもらって思いました。
前回『漆黒天』で、主演の荒木宏文さんが楽屋にこもって大の字で台本を広げて考えていたんですけど、その気持ちがわかりました。お芝居以外にも考えることが多すぎて!

矢崎:こういう男だから主役をできるんだと思いました(笑)。悩みながらですけど挑戦し続けて、そこを監督がすごくジャッジしてくださった現場だなと思うので、チャレンジもいっぱい詰まっている作品ですけど、同時にすごく楽しい現場だったので、真剣さと楽しさが伝わればいいなと思います。

和田:また同じ座組で何か作りたいなと思わせてくれるような素敵な時間でした。

矢崎:それは本当にそうですね。またこのメンツで何かやれたらいいな、と思える現場でしたし、僕は舞台には参加できないですけど、早速その想いのまま舞台を作れるというのは「ムビ×ステ」という企画の素晴らしいところだと思います。

――皆さん印象に残っているシーンやおすすめのシーンを教えてください。

矢崎:冒頭の俺が「指を詰めろ!」と言っているシーンはまさに「仁義なき戦い」の世界に入ったような感じがして、男としての憧れが僕らも思う存分出せたのですごく幸せなシーンだし、思い入れも強いです。

――本当に明が可哀相だなと思いました。明は舞台にも出れずなんですね……。

矢崎:そうなんです、明は可哀相ですよね。もし、舞台に出ていたら、誰よりも怨念が強いと思います(笑)。

本田:僕が印象に残っているのは、もう広さんの切腹シーンです。そこは避けては通れないと思います。

和田:僕は最後に凌くんと僕と鈴木勝吾くんと3人で数の多い殺陣を屋内から始まり外に行って展開するシーン。あれは動きがあって楽しかったですし、観ていても迫力があって面白かったなと思います。

――今回ならではのアクションでいうと、刀はもちろん銃も使うので、その難しさなどはありましたか?

和田:でも僕は新選組のように上手に刀を振れなくても良い役だったので、そこは現代人っぽく敢えて荒っぽくやっていました。

松田:僕はずるい言い方をしてしまうと各々のラストシーンですかね。自分もしっかり演じさせていただかなきゃなと思いましたし、各役それぞれの最期は全部と言ってしまうとわがままなんですけど、見どころだと思います。注目していただきたいところです。

――今、最期とおっしゃいましたが、舞台は映画の後日談で、幕末の志士たちが令和の日本にやって来るというストーリーなんですよね。なので、映画ではそれぞれの最期が描かれたはずなのにどうなるのか、と気になります。

松田:実は、他に撮ったシーンがあったんです……!でも、そのシーンは無くなっていました(笑)。

――そうなんですね!(※この時点ではキャストはまだ舞台台本を未読)

松田:だから、その撮ったシーンがなぜなくなったのかは、舞台で答えを知れるのかな?とか。それが反映されているんだったら、僕はどういう形で出るのかはなんとなくわかっています。

本田:そうだったら僕も(沖田総司)そうだし、という感じです。

――だから、舞台に明は出ないのに、本田さんは出演するんだ?と。

松田:でも、そういう役柄が多いんですよ。勝吾くん演じる役柄とかも、みんな命を絶ってしまっている役が多いので、生まれ変わりとかまるっきり変わっている可能性もありますけどね! あとは、もう(脚本を手掛ける)毛利様の頭の中にしか(笑)。

和田:もしかしたら、みんなゾンビになって、ゾンビをやっつけるという話かもしれないし(笑)。

矢崎:毛利さんならそれあり得るからね。そういうときあった(笑)。全員倒したのに、全員復活するって。「全員倒したのに!?」って(笑)。

全員:(笑)。

――ムビ×ステは奇抜な設定も多いので、あり得ますよね(笑)。

和田:そういうエンタメ色もあっていいんじゃないですか。

矢崎:舞台ならではの派生の仕方だったり、面白い展開がこの企画のいいところだと思うので、ぜひいろんな妄想を膨らませて楽しみにしていただければな、と。お客さんの期待はたぶん越えていくと思うので!

――映画は謎めいたままで気になって仕方がない終わり方でしたが、舞台版で期待することは?

本田:この方々と舞台で一緒に芝居が出来るということです。本当に楽しみで、それに尽きます! 先輩方と舞台をご一緒できるのが一番の楽しみです。

和田:芝居に対しての向き合い方や取り組み方が比較的近しいメンバーが集まっているような気がするので、いつもの舞台以上にクリエイティブに作っていけるんじゃないかと思っています。脚本はどちらも毛利さんなので、面白い感じで考えてくださっていると思います。

松田:広くんにももちろん出て欲しかったですけど、その想いも俺らがわかって舞台に持っていけると思いますし、新たに参加されるキャストの皆様含め、お芝居や演劇に対しての情熱や想いがちゃんと一丸となれるんじゃないかなと思っていて。毛利さんや琢磨くんを筆頭に俺らの出来うることを全部やって、広くんが言ってくれたように期待を越えられると信じているので、映画も観ていただいて、舞台も観なきゃ損だったなと思えるくらいにします!

――楽しみにしています!ありがとうございました!

舞台『仁義なき幕末 –令和激闘篇-』は5月7日まで池袋・サンシャイン劇場、5月18~21日まで大阪・梅田芸術劇場 シアター・ドラマシティで上演。
※矢崎 広さんはナレーションを担当されています!

5月19日Tジョイ梅田にて実施の映画『仁義なき幕末 -龍馬死闘篇-』の大阪舞台挨拶は抽選受付中(5/11まで)。

[撮影:周二郎]

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※Otajoとガジェット通信は姉妹サイトです。

作品情報

映画『仁義なき幕末 –龍馬死闘篇-』
3月25日(土)絶賛公開中
脚本 : 毛利亘宏(少年社中)
監督 : 橋本 一
出演 :
松田 凌 和田琢磨
矢崎 広 鈴木勝吾 赤澤 燈 荒川ちか
石黒英雄 本田礼生 小野健斗 岡 宏明 江戸川じゅん兵
本宮泰風 / 剛力彩芽

舞台『仁義なき幕末 –令和激闘篇-』
4・5月 東京・大阪 上演
4/27(木)~5/7(日) 東京・サンシャイン劇場
5/18(木)~21(日) 大阪・梅田芸術劇場 シアター・ドラマシティ
作・演出:毛利亘宏(少年社中)
出演 :
和田琢磨 松田 凌
水谷果穂 石黒英雄 本田礼生 小野健斗
木津つばさ 吉田メタル 荒川ちか
岡 宏明 柏木佑介 赤澤 燈 鈴木勝吾

ムビステHP : toei-movie-st.com/jinbaku
@2023 toei-movie-st

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