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企業に眠るデータを活用する上で役立つインフラサービス「インサイトガバナー」説明会に突撃してきた


2月8日から株式会社インサイトテクノロジーがDXインフラ整備ソリューション「Insight Governor(インサイトガバナー)」の提供を開始した。文明最先端に興味津々なライター・モトタキが製品リリース説明会に突撃した。

インサイトガバナーとはどんなサービスなのか

文字通り、企業には眠ってしまっている膨大のデータがある。そのデータを社員が安全かつ適切に活用することを実現する為の機能を備えた基盤となるサービス。それが「インサイトガバナー」だ。単一のサービスで5つの機能を駆使することができる仕様だ。

データを適切かつ迅速に利用することができれば、それは業務の最適化も可能とする。しかし、今現在の企業の仕組みではそれを活用するのは難しい状況にある。解決すべき課題とはなんなのか。

個人情報保護の強化に合わせて求められる「センシティブデータディスカバリー」

近年、「データ保護の法令強化」が盛んだ。ヨーロッパではGDPR、カリフォルニア州ではCCP、中国でも個人情報保護法が制定された。2022年には日本でも個人情報保護法は改正個人情報保護法となり厳しさは増した背景がある。

GDPRでは何千億もの制裁金が科された事例もある。個人情報が保護される事自体は喜ばしい世の流れではあるが、データ活用をする側としては気をつけなければならないことが多くなった。インシデント管理、コンプライアンス管理、リスク管理をきちんとしなければならない。

だが企業のデータは分散化されている。企業で作られるデータは常に一元管理するように作られるわけではなく、様々な部署の業務に合わせて作られたデータがある。それを活用したいわけだが、まずそもそもに状況的にデータがあちこちにある。

その中でも守るべきデータは存在しており、それを探さなければならない。その探し出すプロセスをセンシティブデータディスカバリーと呼ぶ。ここを適切化して効率的にすることで、データ管理をスムーズにして、時間をかけずにリーガルリスクの低減を実現するのだ。

データ活用推進をする上での利用者から見た課題とは

そもそも、データ活用はどのようにされているのか。顧客データや経理データ、電子メールのような会社の活動の機微なデータを分析で使う事が増えてきている。そのデータを取り扱う人を分析すると、データ分析が専門ではない人がデータ分析をするケースが加速的に増え続けているのがわかった。

データ利用者としては分析に使うデータの種別が非常に増えており、欲しいデータがどこにあるのかを探すのも一苦労な状況だ。データの形式も違うことが多く、分析に必要なデータが足りなくて使おうとしても1か月は待たされるようなこともしばしば。

なぜ、そんなに時間がかかってしまうのか。先程も伝えた通り、個人情報保護が強化されたのもあり、情報システム部門は法令遵守してデータ提供をする必要性がある。守るべきデータを抜けもれなく確認し、それでいて利用者全員が参照できる仕組みの整備や運用をしなければならない。これには多くの時間と手間が必要となる。

また業務データのシステムを扱う業務部門に関しては、データ活用をしてもらってもいいが営業業務に影響が出るのは困る、セキュリティ対策はデータ利用者に任せたい、等の想いがある。これにもデータ利用者は対応する必要がある。

インサイトガバナーはこうした課題を解決することを目的としたサービスだという。

インサイトガバナーはいかにして課題を解決するのか

「日本語に強いAIが組み込まれたサービスが欲しい」、「変化する状況に合わせて常に更新していけるサービスが欲しい」、「監査や匿名化を一気通貫に組み込んだサービスが欲しい」。そんな声を聞いて、必要なのはベースとなるインフラサービスだと気づき、その役目を担うために生まれたのがインサイトガバナーである。

インサイトガバナーは、点在するデータを常時棚卸しができるので、ITスキルのない社員でもデータの活用が可能だ。日本語に強いAIで名寄せするので、名前のちぐはぐさも生まれない。乱立しているデータソースを統合し分析することによって、誰でもいつでもデータを活用できる状況を作り出し、さらに自社開発のデータベース監査ツールが10年以上シェアNo.1を誇り、データセキュリティに強みを持つ企業である株式会社インサイトテクノロジーの特色を活かしたセキュリティも組み込んでいる。

インサイトガバナーは結局誰が使うことを想定しているのか

インサイトガバナーの概要は分かったが、誰がこれを使うのか。まずはデータ分析を専門としていない一般社員であり、業種は幅広く想定している。現場でエクセルは使えるが特化したスキルがあるわけではない。使いやすいデータが有れば活用したい。そんな人がターゲットだ。他にもいる。

現状では「社内のデータはこの人に聞け」とされているIT部門のベテラン社員である。データ活用のためのスキルは使いこなせて、どのデータがどこにあるのかも蓄積されている。ヒアリングすればすべて分かるのだが、忙しすぎて3日も4日も回答に時間がかかってしまう。

そうした人に、まずは今ある情報をいれてしまってもらう。そうすることでデータ活用の際に手を煩わせることがなくなるのだ。

インサイトガバナーの強みはなにか

業界最多の250種類を超えるデータソースへの接続が可能であり、あらゆる場所のどんなデータでも引っ張ってくることができる。そんなデータをひとつの画面の操作で活用することができるデザインになっている。

取り扱うデータの個人情報をAIが分析して、自分が本当に使って良いデータなのかを判断してくれる。手動での独自タグ付けも可能であり、タグを使った検索をすることもできる。もちろん、権限に応じたアクセス制御もできて、見えないところは匿名加工がされる仕様だ。

データベースの検索条件の共有もできる。詳しい人が使い方をきちんと記載していくことで蓄積されていき、誰でも詳しい人同様に情報を検索できるようになる。そうした文化の形成ができるシステムになっている。

ChatGPTのようなAIを使うことで、データが膨大な言語モデルに対して人間が好ましい結果を判断できる。例えば自由文章であってもAIが情報を分析して、氏名か地名かを判断してくれるのだ。

その精度は人間とほぼ互角であり、速度に関しては3000倍も速い。例えば3万件あるデータを二人で直したら半年かかってしまったケースがある。そうした作業もAIをフル活用してあっという間に直せてしまうのだ。

この技術で名寄せをしていくので、人間が今まで全条件を突き合わせて検索をしていた際に必要な作業量が、ほぼ90%は削減される計算になる。ヒューマンエラーも少なくなり、作業時間も効率化される。

14年間ナンバーワンシェアをしたデータベース監視ツール「PISO」が組み込まれており、データべースのアクセスログを記録し、未知のSQLの検知など不正アクセスへのセキュリティも万全なのも強みだ。

更に唯一SQLが前もって動くのかのテストツールも実装するという。

リリーススケジュールはどうなってるのか

2月8日からv1がリリース。9月のマイナーバージョンアップを経て、2024年2月のメジャーバージョンアップを目指してチャレンジする。販売戦略は法人向け製品や既存の顧客への直販、パートナーチャネル、SaaSの3つのチャネルで展開していく。

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