ノルウェーの第3党・進歩党の副党首であり、右派連立政権で今月から高齢者・公衆衛生省の大臣に任命されたシルヴィ・リストハウグ氏の発言が議論を巻き起こしています。

栄養、生活習慣、アルコール、タバコなど、人々の日常生活に関わる多くの政策分野に責任を負う彼女は、今月初めの党会合で、「公衆衛生に関する私の考えの原点は単純明快だ。私は“道徳警察”になるつもりはないし、人々に生活習慣を教えるつもりはない。私は人々が基本的な選択するための情報を得るのを助けるつもりだ」と発言したそうです。

地元紙のインタビューに対しても、「人々は好きなだけ赤身肉を食べたり、喫煙したり、飲酒したりすることを許されるべきだ。行政府は何かと教化したがるが、人々は何が健康で何が不健康か十分に知っている。何をすべきで何をすべきでないかを教えるのは政治の役割ではない」と回答。

また、現在もたまに喫煙するという彼女は「多くの喫煙者が社会の隅に押しやられ不可触民のように感じていると思うが、馬鹿げている。確かに喫煙は健康を害するが、年寄りが好きでやっていることなのだ。私たち政府がすることは、選択できるように情報を提供することだけだ」と喫煙者に同情を寄せました。

ノルウェーの地元紙はこの発言に対する癌協会事務総長やフィットネスセンターのトレーナーの批判的な声を取り上げて伝えていますが、一方、海外のネット民の反応はというと、割と理解を示す人が多いようです。

この発言を聞いた人たちの反応

・タバコを吸ったり何か不健康なことをした医者から免許を取り上げていったら医者は0人になっちゃうよ
・完全に彼女の態度を支持する。お前らの母ちゃんじゃないんだから
・私は喫煙者ではないけど、非喫煙者が上から目線で喫煙者をいじめようとするのは本当に嫌い。他人は他人。政治に対する批判は中身のあるものにしてくれ
・保険大臣は健康的な暮らしを実践している必要はなくて、保険サービスを管理し組織していればいい。喫煙者であることはそれと矛盾しない
・喫煙は不健康な習慣ではあるけれど、それが即ち彼女が健康ではないという意味ではないしね
・まぁベルギーの保険大臣と比べれば何の問題もない

・少なくとも田舎の屋外で吸ってるじゃないか。これがギリシャの保険担当副大臣な

・4年前のデンマークの科学大臣は創造論者だったぞ
・アメリカの最高司令官はリアリティショーの有名人なんだが
・パソコンを使ったことがないサイバーセキュリティ担当大臣がいるって言ったらお前らひっくり返るな

よく見られたのは「Live and let live.(互いに干渉せず、寛大に)」という意見。ちゃんと政治家としての仕事をしてくれてさえいれば、思想や人格に多少の問題があってもそこには目をつぶるという人が多いようです。少し問題があっただけで人格否定に走りがちな日本との一番大きな違いかもしれません。

またそれとは別に、自分の国の政治家を自虐して、この程度なら問題ないとする人も(笑)。でもまぁ、さすがにパソコンに触ったこともないおじいちゃんに国のサイバーセキュリティが守れるとは思えませんが……。本人に限ってはサイバー攻撃を食らう心配などないでしょうけど。

画像とソース引用:『nrk.no』及び『reddit』より
https://www.nrk.no/norge/folkehelseminister-listhaug-blaser-i-_moralpolitiet__-_-la-folk-royke_-drikke-og-spise-rodt-kjott-1.14539286[リンク]
https://www.reddit.com/r/europe/comments/bm0347/norways_new_minister_of_health/[リンク]

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情報提供元:ガジェット通信
記事名:「タバコを吸いながらペプシを飲むノルウェーの公衆衛生相の発言が物議を醸す