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「何となく仕事がはかどらない」ときに見直したい3つのこと


初めまして! ヘルスコーチ&フィットネストレーナーの井戸本結実と申します。日本人の健康リテラシーを底上げすることをミッションに、ブログ「Health Literacy」にて健康について発信しております。


これからBusiness Lifeにて、忙しいビジネスパーソンに役立つ疲労回復のコツ、生産性UP方法、ダイエットの秘訣などについて記事を書かせていただきますので、よろしくお願いいたします。


「何となく仕事がはかどらない」3つの原因


それでは早速ですが……

何となく仕事がはかどらない日ってありませんか?


あの資料とあのタスクを今日中に終わらせたいな~、と思っていたのに、気付いたらもう退社時間になっていた!などなど。


そんなとき、仕事を効率化するためにしているつもりだった「あのこと」が、実は脳パフォーマンスを低下させ、生産性を下げる原因になっているということも。


あなたも該当していないか、チェックしてみましょう!


 


【仕事がはかどらない原因1】マルチタスクをしている



「マルチタスクができる人」と聞くと、なんだか仕事ができる人に聞こえますよね。ですが、脳科学的な視点からみると、マルチタスクは逆に生産性を下げてしまう原因になるのです。


スタンフォード大学の研究によると、「マルチタスクをする人は、タスクを一つずつこなす人よりも集中力がなく、記憶力も悪い」ということが分かっています(1)。


脳は一度に一つのことしか処理することができません。私たちがマルチタスクだと思ってやっているのは、実はタスクを切り替えているだけのこと。マルチタスクではなく「タスクスイッチング」と呼んでもいいくらいです。


例えば、仕事で文書を作成しているときに、メールの通知が来たとします。メールを開き、返信をしてから、また文書作成に戻ります。

一見、「マルチタスカ―」の効率よい仕事ぶりのように見えますが、文書作成への集中をやめて、メールを返信し、また文書作成への集中に戻らなければなりません。


ここで「スイッチングコスト」が生じます。一度、集中状態に入っていたものを別のことに邪魔され、また集中状態に戻らなければならないので、脳の負担になり、時間のロスにつながります。いっそのこと、文書作成中はメールの通知はオフにするべきです。


 


【仕事がはかどらない原因2】スマホやSNSの通知をオンにしている



仕事中でも、スマホのバイブが鳴ったり、SNSアプリのアイコンの右上に赤い通知が出ていたら、気になって開いてしまうものですよね。


そんなあなたは、スマホやSNSの思うつぼです。

私たちがSNS上でいいね!したり、されたり、シェアしたり投稿したりすると、毎回ドーパミンという脳内神経伝達物質が放出されます(2)。ドーパミンはいわゆる「報酬系」のホルモンで、誰かに褒められたり、プレゼントをもらったり、ハグされたり、嬉しいと感じるときに分泌されます。


ドーパミンが出ると、脳はもっとドーパミンが欲しくなり、その行為を繰り返します。SNSのいいね!でドーパミンが出ると、さらにSNSを使いたくなります。


このように、SNS会社は脳科学者を含む専門のチームを雇い、いかにユーザーが依存するか緻密に研究し、サービスを最適化していると言われています。ユーザーがSNSを使う時間が長ければ長いほど、その会社は広告収入を稼げるからです。


仕事で行き詰まったとき、何となくスマホを手にして画面をなぞっていませんか? それは、あなたの脳がドーパミンを欲しがっている証拠です。


集中を要する仕事をするときは、スマホをサイレントモードにしましょう。SNSはもちろんメールも四六時中見ないようにして、チェックする時間帯を決めましょう。


 


【仕事がはかどらない原因3】休憩を取っていない



「休憩も取らずに缶詰で仕事する」なんて、すごく一生懸命やっている感じがするかもしれませんが、これもまた非効率です。


椅子に座ったまま、同じ姿勢で何時間も動かないでいると、血流が滞ってきます。姿勢もしばしば猫背に、顎が前に突き出てストレートネックになってきます。そうすると呼吸も浅くなってきてしまいます。すると、脳に行き着く血流や酸素が滞り、生産性が下がることになります。


2時間ダラダラと作業するよりも、30分間シャキッと集中して適度に休憩を取った方が、効率が上がります。30~45分に1回は、歩き回る、トイレに行く、水を飲む、深呼吸をするなど、軽い休憩を取るようにしましょう。


また、座ってばかりいることは、健康にも悪影響を与えます。たとえば心臓への負担。1700人を対象におこなったある研究では、「1日のほとんどを座って過ごす人は、トロポミンというたんぱく質の蓄積につながる」ということがわかりました(3)。トロポミンは、心筋細胞がダメージを受けたり壊死したときに高値になるたんぱく質です。


運動と生活習慣について研究しているマーク・ハミルトン博士によると、たとえ運動習慣があったとしても、日中のほとんどを座って過ごしたら、運動をしなかったことと同じとのことです(4)。


デスクワークをしていると、あちこちから仕事が飛んできて、気付いたら何時間も座ったままだったということもありますよね。そんなときは、アラームをセットしたり、デスクの見えるところに「休憩をとる!」といったメモを貼るなどの工夫をしてみましょう。


 


まとめ-今日からできる!「仕事がはかどらない」ときの3つの解決策



1:マルチタスクはやめる。1つの作業に集中しましょう。


2:スマホをサイレントモードに。SNSやメールはチェックする時間帯を決めておきましょう。


3:こまめに休憩を取る。30~45分に1回、歩き回る、トイレに行く、水を飲む、深呼吸をする、などをしましょう。



以上3つを実践して「仕事がはかどらない」を解決し、生産性の高いビジネスパーソンを目指しましょう!


 


<参考文献>

(1)Stanford University. Media multitaskers pay mental price, Stanford study shows

(2)American Marketing Association. Social Media Triggers a Dopamine High

(3)San Francisco Chronicle. Why sitting may be bad for the heart

(4)Men’s Health. Why your desk job is slowly killing you


 


井戸本結実

ACE(American Council on Exercise)認定ヘルスコーチ&パーソナルトレーナー。

PR会社で激務をこなす中、アレルギーやPMSの悪化、気分の落ち込み、慢性頭痛、異常な疲労などを経験したことから、自分の健康と向き合い始める。食事・運動・睡眠のバランスのとれたライフスタイル改善を実施すると、悩んでいた症状が劇的に改善。以後、日本人の健康リテラシーを底上げすることをミッションとし、ブログ「Health Literacy」にて健康情報を発信している。自重筋トレを毎朝の習慣にしており、インスタグラムでは家でできる筋トレビデオを公開している。

 


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