株式会社リクルートライフスタイルの外食市場の調査・研究機関「ホットペッパーグルメ外食総研」が、2019年9月11日(水)に特別イベント「外食産業におけるキャッシュレスの今とこれからを考える」を開催した。

本イベントは、「ホットペッパーグルメ外食総研」が、最新の消費者行動の解説とともに、外食産業においても大きなテーマとなる「キャッシュレス」についての現状と今後について取り上げたイベントとなっている。

社会変化に伴う外食市場の大きな流れと増税前の事前準備

「ホットペッパーグルメ外食総研」 上席研究員 稲垣氏は下記のように語った。

2018年度外食市場、中食市場の概況

2018年度の外食市場・中食市場ともに前年度比プラスの結果となった。

近年の外食市場の大きな流れとして、女性の就業率の上昇や、男性の子育て参加、働き方改革などの社会の変化に伴い、一緒に食事をする人や、場所、内容、タイミングが変化しているのが現状。

増税に伴う消費者行動

増税前に6割以上の人が何かしらの準備をするという傾向が見られる。
日用品の買いだめ、物品の購入の前倒し、そのほか増税前の事前準備としてキャッシュレス決済の準備としてポイントのたまるカードやアプリの作り始める人が2割程度いるのは、今後に期待できる。

キャッシュレスをまずは体験してほしい

経済産業省 商務・サービスグループ キャッシュレス推進室長 津脇氏、「ホットペッパーグルメ外食総研」上席研究員 稲垣氏、『Airペイ』サービス責任者 塩原氏の3名による、「キャッシュレスに向き合う外食産業」についてのパネルディスカッションが行われた。

日本のキャッシュレスの現状と課題

ホットペッパーグルメ外食総研の「キャッシュレス・消費者還元事業」についての消費者アンケートの結果より、6割くらいの人が普段の外食でお店を選ぶときに「ポイント」意識しているという結果に。特に20代、30代の男性がポイントを気にする割合が高い傾向にある。
キャッシュレス消費者事業については8割弱の人が認知している。20代、30代の女性はポイント還元について知らないという人が3割程度いるのが現状。

自分がポイント還元される支払い方法を持っているかという質問に対しては、50代、60代の男性はポイントが還元される支払い手段を知っているという方が約3分の2を占めていた。これは日本のキャッシュレスの支払いがクレジットカードの比率が高く、保有率が高い世代のためと考えられる。

こういった現状を踏まえ、日本のキャッシュレスの課題について3名がそれぞれの立場からの意見交換を行った。

経済産業省 津脇氏
キャッシュレス化が進んでいる国では40%〜60%の比率で普及している中で、日本は約20%のキャッシュレス化に留まっている。
来年になりますがオリンピック、パラリンピックがあり、そのあとは万博があるということを考えると訪日観光客も増えている今、キャッシュレス比率を上げて、キャッシュレス体験、消費体験を増やしていくことが大切。

今回のキャッシュレス・ポイント還元事業は、消費者の方にはポイントを使ってみよう、という感覚でキャッシュレスを体験してほしい。事業者の方にも端末無料、手数料も設定を低くすることでまずはキャッシュレスを店舗に導入してほしいというのが思いとしてある。

Airペイ 塩原氏
多種多様な決済手段はあって然るべき。ゆらぎを許容していくことが重要だと考えている。
決済手段に幅広く対応していれば対応しているほど、事業者にとっては大きなメリットになる。

世界各国でキャッシュレス化が同時的に起こっているからこそ、テクノロジーの力を借りながら、飲食店のキャッシュレス化における移行フェーズを効率化させていきたい。

ホットペッパーグルメ外食総研 稲垣氏
消費者の目線では、10月以降3人に2人がポイントや還元を気にしてお店を選ぶという結果が出ている。ポイント事業を知っている人の8割は、今後何かしらを気にしてお店を選ぶ人が増えてきているのではないかと推測できる。お店を決める前、入る直前に自分の持っている決済サービスのポイント還元があるかを気にしている。

・キャッシュレスが変える外食の未来

テクノロジーの力を活用することによって効率化をはかり、マーケティング力、接客力を生かすことによって外食産業の生産性を高めていく必要がある。

経済産業省 津脇氏
キャッシュレス化を一つのきっかけにして、業務の効率化、今までサービスと一言でくくってきた付加価値をどのように向上していくかというところに進んでいくと、本当のキャッシュレス化に繋がっていくのだろうと感じる。

Airペイ 塩原氏
Airシリーズによりテクノロジーの力で現場の業務効率を上げていきたい。

経済産業省 津脇氏
キャッシュレス元年としてなかなか来ない面白い一年が繰り広げられると感じている。
外食産業に置いてどこまでキャッシュレス化が進むか、そのさきの生産性、やりたいサービスの付加価値をどのように与えることができるかを体現できる1年にしていきたい。

ホットペッパーグルメ外食総研とは

「ホットペッパーグルメ外食総研」は、外食市場の変化や兆しを見つけ発信することで、外食産業の発展に貢献することを目的に活動している組織。

研究員のご紹介

稲垣 昌宏(いながき まさひろ)
担当:カスタマー動向、調査分析

毎月東名阪の3圏域で1万人を対象に調査する「外食市場調査」をメインに消費者動向から外食市場動向を分析・予測。観光に関する調査・研究、地域振興機関「じゃらんリサーチセンター」研究員も兼務し、「食」と「観光」をテーマに講演などを⾏っている。

有木 真理(ありき まり)
担当:外食文化、トレンド

食のトレンドや食文化の発信により、外食文化の醸成やさらなる外食機会の創出を目指す。自身の年間外食回数300回以上。ジャンルは立ち飲み~高級店まで多岐に渡る。地方の営業部長を兼任しているため全国の食に詳しい。

竹田 クニ(たけだ くに)
担当:社会変化、業界・⾏政動向

地域活性事業のプロデューサーとして事業受託、講演活動などを⾏う。現在は外食産業に関わる調査企画、執筆、講演などのほか、外食産業の生産性向上をテーマに各種業界団体との連携協働、農水省など中央官庁への政策提言活動も⾏っている。

※リリースより引用

『Airペイ』とは

『Airペイ』は、カード・電子マネー・QR・ポイントも使えるお店の決済サービスです。2019年10月1日より実施される「キャッシュレス・消費者還元事業」
の加盟店支援事業者としても登録されています。

主要国際ブランド6種のクレジットカードと、「Suica」「PASMO」などの全国の交通系電子マネー9種、「Apple Pay」などの決済手段に対応しています。ま
た、『Airペイ』のオプションサービスとして、中国最大級のモバイル決済アプリ「支付宝(アリペイ)」「WeChat Pay」をはじめ、国内サービスの「LINEPay」「d払い」、「PayPay」に対応できる『Airペイ QR』や、「Tポイント」「Ponta」「WAON POINT」といった3種類の共通ポイントサービスに対応できる『Airペイ ポイント』など、業界最多水準(全26種類)の決済手段に対応しています。

いずれもiPadまたはiPhoneと専用カードリーダー1台でカンタンに利用することができ、今後もあらゆる決済サービスに『Airペイ』ひとつで対応できるよう推進していきます。

Airペイ体験の様子はこちら

情報提供元:BITDAYS
記事名:「外食産業におけるキャッシュレスの今とこれからを考える【イベントレビュー】