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中国メーカーDreamworld、スマホ接続型ARグラスのデモ動画公開。予定価格は$350以下!しかし課題も


海外メディアUploadVRは、2017年5月9日の記事において、「Dreamworld Galss」を紹介した。


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ARグラス「Dreamworld Galss」とは?


製造メーカーは中国メーカー


同メディアは、このほど開発中のARグラス「Dreamworld Glass」を試用する機会を得て、その一部始終を記事として掲載した。


同グラスを開発したのは、中国メーカーのDreamworld Visionで資本金は$2,000,000(約¥230,000,000)で、社員は10人程度のスタートアップである。社員数はともかくとして、資本金はほかのARグラスを開発しているMicrosoft、Magic Leap、Metaといった競争相手とは比較にならないほど小額である。ちなみに2016年にMagic Leapが調達した資金は$793,500,000、Metaが$550,000,000である。


同メディアは、同グラスの外見画像を撮影しないという条件で、開発中のデバイスのデモを体験した。


形状


画像がないので言葉によってしか説明することができないのだが、外見上の同グラスのいちばんの特徴はAndroidスマホに接続して使用することだ。


Androidスマホに接続するという特徴から、同グラスがデバイス単体で描画処理およびホログラム投影を行うようなオールインワン型ではなく、描画処理をAndroid OSで実行するタイプであることが推測される。


スマホ接続型であることが影響しているためか、同グラス本体自体はHololensやMeta 2に比べると小型かつ軽量であるそうだ。


デモ動画とその体験


同メディアは、みっつのデモ動画を作成し公開した。ひとつめは、ヒトの脳の構造をホログラフィックに表現するものだ(余談だが、Meta 2のデモ動画でもヒトの脳がテーマであった。ARグラスのデモはヒトの脳が定番になるだろうか)。



同グラスは起動すると、メニューホログラムが表示される。メニューは、親指とほかの指を近づけるような、あるいはアヒルの口が開閉するようなジェスチャーをすると選択できる。このジェスチャーが言わば(PCにおける)「クリック」あるいは(スマホにおける)「タップ」として機能する。


デモメニューを選ぶと、上の動画が始まる。動画ではヒトの脳が前頭葉、側頭葉といった部位に別れることが確認できる。注目すべきところは、ホログラムが常に視線の正面にあるわけではなく、空中の一定の位置に固定されていることだ。動画をよく見ると、ユーザーの視線が大きく動くと脳のホログラムが(ARグラスに内蔵されたカメラが撮影した)画面から見切れることが確認できる。


ふたつめの動画は、同グラスを使って2D動画を視聴したものである。



動画視聴時には、ふたつのモードが存在する。ひとつは、2Dスクリーンがホログラフィックに投影されて、背景のリアル・オブジェクトが透けて見える通常モードである。そして、もうひとつは2Dスクリーンの背景が黒くなって、背景のモノが透けて見えないVRモードである。上の動画では、このふたつのモードの両方が確認できる。


みっつめの動画は、同グラスの視線トラッキング機能をテストした動画である。



上の動画では、ひとつめの動画とは異なり、ユーザーの視線の移動に合わせてホログラムの描画位置を再描画していると思われる。このユーザーの視線に連動した再描画処理が、視線トラッキングである。


動画をよく見ると、ホログラムの脳に対して回り込むように見ていくと、ホログラムが小刻みに揺れているようにも感じる。また、描画のフレームレートがほんのわずか落ちているせいのか、若干「カクカクした」ホログラムになっている。


長所と問題点


デモを体験した結果、同メディアは同グラスの長所と問題点を指摘している。


長所は、視野角が広いことだ。この視野角の広さは、2D動画を視聴したデモ動画において、視野いっぱいに動画が表示されていることからも確認できる。一般にARグラスの弱点は、視野角の狭さにあると言われている。現在もっとも完成度の高いhololensでさえ、視野角は50°程度だとされている。Dreamworld Glassは50°より大きい視野角を実現していそうだ。


問題点は、視線トラッキングの処理能力だ。この問題点は、引用したみっつめのデモ動画からも確認できる。また、デモ動画では確認できないが、同メディアによるとデモ体験中に何度か視線移動時にホログラムがちらついたり、描画が止まったことがあったようだ。


価格とリリース時期


Dreamworld Visionによると、Dreamworld Glassは今年の年末商戦時期に「限られた量を限られた地域」で出荷する予定、とのこと。


そして、価格は$350(約¥40,000)以下を考えていると言う。この価格はHololensが$3,000、Meta 2が$950なのと比較すると、驚きの価格である。


なお、Dreamworld Visionは2017年6月7日から9日に中国・上海で開催されるCES ASIAで公式に発表される予定だ。


ARグラス「Dreamworld Galss」を紹介したUploadVRの記事

https://uploadvr.com/thes-ar-glasses-connect-smartphones-keep-prices-350/


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