海外メディアVRFocusは、2017年4月10日の記事において、ExpediaのVRに関する取り組みを紹介した。
Expedia.com、Hotels.com、Trivagoと一度は耳にしたことがあるだろうホテル予約サイトを運営しているExpediaは、ホテルの予約時に活用するVRシステムを開発中だ。
開発中のVRシステムとは、ホテルを予約する前に宿泊候補となるホテルの部屋をVRヘッドセットを使ってバーチャルに体験する、というもの。
同社が目指しているVRシステムは、単にホテルの部屋に固定した360°カメラによる撮影画像を見せるだけではなく、部屋のドアを開いたり、さらにはバルコニーに移動して部屋から見える風景を確認できるものが考えられている。なお、VRヘッドセットにはVIVEを使う予定だ。
現在、テスト段階のVRシステムをシンガポール・オフィス等の一部に導入している(下の画像参照)。
同システムに関して、同社プロダクト＆デザイン部門のシニア・ヴァイス・プレジデントArthur Chapinは、以下のように述べている。
もしあなたがクルーズによる旅行を計画しているとして、クルーズ旅行の予約に大金を支払う前に、VRを使ってそのクルーズを確かめることができたら、クールだとは思いませんか？
実のところ、同社は業務に最先端テクノロジーを導入することに積極的なことで知られている。昨年12月には、同社アメリカ地区で、Amazon echoを活用した音声トラベル支援システム「Expedia skill Alexa」によるサービスを開始している。ちなみに、テクノロジーを業務に活用する研究開発費として、同社は昨年10億ドル(1100億円)を投資している。
観光業は、ゲーム以外でVRとの親和性が高い分野として、早くから注目されていた。今後は、Expediaのような大手旅行会社がVRを活用することによって、VRがさらに生活のなかに溶け込んでいくのではなかろうか。
ExpediaのVRに関する取り組みを紹介したVRFocusの記事
https://www.vrfocus.com/2017/04/expedia-invite-you-check-out-your-hotel-room-before-you-book-with-vr/
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