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腕そのものをコントローラーにする技術がVRの操作を一変させるかもしれない


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コーネル大学に所属する3人の学生が、安価に腕の動きをトラッキング可能なシステムを研究している。この研究については、Hackadayでも取り上げられた。


3人はウェアラブル、VR、センサーに関心を持っており、それらの組み合わせとして今回のプロジェクトを行ったという。彼らの技術は、ゲームやフィットネスアプリケーションの入力装置として期待される。


このシステムでは、三つのセンサーを手首、肘、肩に付ける必要がある。各センサーは加速度、角度、磁場を測定して、動作を正確にトラッキング可能だ。類似するトラッキングシステムは既にいくつか存在するが、そのいずれもが仕組みや想定する利用法において今回のシステムとは異なるという。



YouTubeで公開されたデモンストレーション映像を見る限り、入力の遅延はほとんど見られないか、ごくわずかである。位置には少しズレが見られるものの、トラッキング精度も素早い動作を要求しないVRゲームでは十分活用可能なレベルに仕上がっているようだ。コンテンツ作成に使うモーショントラッキング用ではないことを考えれば及第点である。


今後の課題として、加速度誤差による大きなズレが発生する点と磁力を用いた補正が上手く機能しなかった点が挙げられている。加速度の誤差は位置情報の測定に使用するソフトウェア面のアップデートによって改善できる可能性もあるという。磁力による補正は研究中に一定の改善が見られている。


学生の研究なので、プロトタイプ制作の費用にも制限がある点を考慮しなければならない。企業が時間と費用を投入してこの技術を洗練すれば、腕だけでなく全身をコントローラーとして使えるようになるかもしれない。


ただし、高精度なセンサーにコストをかけて開発するのは、彼らの目的には反するかもしれない。ハイエンドシステムとは異なる安価なソリューションを求めて研究されたものだからだ。


いずれにしても、期待される技術であることは間違いない。特に肩から指の一本いっぽんまでを全てトラッキング可能となれば、VRによるシミュレーションを行う医療分野などでの活用が見込まれる。


彼らの研究論文は、コーネル大学電子・コンピュータ工学部のサイトで公開されている。そちらではセンサーからの入力データを処理する計算式やソフトウェアのコード、関連する図も掲載されている。


 


参照元サイト名:Cornell Engineering Electrical and Computer Engineering

URL:http://people.ece.cornell.edu/land/courses/ece4760/FinalProjects/f2016/dns55_exw2_dns55/dns55_exw2_dns55/dns55_exw2_dns55/index.html


参照元サイト名:Hackaday

URL:http://hackaday.com/2017/01/31/your-arm-is-the-ideal-controller/


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