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「幻肢痛VR遠隔セラピーシステム」2021年度グッドデザイン賞を受賞!


株式会社電通国際情報サービスは、同社のオープンイノベーションラボが株式会社KIDSと共同で企画・開発を手掛けている「幻肢痛VR遠隔セラピーシステム」が、2021年度グッドデザイン賞を受賞したことを発表しました。



「幻肢痛VR遠隔セラピーシステム」とは?

「幻肢痛VR遠隔セラピーシステム」は、VR技術を活用して四肢を欠損あるいは神経が断絶したことで生じる痛み「幻肢痛」に苦しむ患者のリハビリ支援のために開発されたものです。

離れた場所にいる幻肢痛患者とセラピストが、同じVR空間内で位置関係や動作を共有しながらコミュニケーションをとることができ、患者がセラピストを対面訪問しなくても、どこでもセラピーを受けられるようにする仕組みになっています。

上:相手との位置関係を自在コントロールする仕組み 下:VR空間における視界イメージ

現在、幻肢痛のリハビリを補助できるセラピストの数は全国的に少なく、患者の居住地域によってはセラピーを受けるために長距離の移動を要する場合もあります。

このシステムは、一人のセラピストが遠隔地にいる複数の患者を同時に施術することを可能にし、患者の居住地を問わず、より多くのセラピーの機会を創出することができるようになります。

さらに、VR空間で患者同士がコミュニケーションを図ることができることから、患者同士の横のつながりも生まれ、これまでにない関係構築をサポートすることも可能です。

詳細:遠隔で技術伝達を可能にする全身トラッキング型遠隔VRコミュニケーションシステム〈INNOLAB〉

今後の展開について

オープンイノベーションラボは、幻肢痛VRセラピーを患者向けに行うKIDS社と共同で、複数の幻肢痛患者の遠隔セラピーの実用化に向けた検証と、より多くの人にVRセラピーが届く仕組みを展開する計画を進めています。

幻肢痛について

幻肢痛は、事故や病気で手足を欠損または神経を損傷した患者に現れる症状です。

手腕や足の切断、感覚を失ったにもかかわらず今まで通り手足が存在(幻肢)するように感じられ、その幻肢が激しく痛む感覚を覚える症状で、とくに腕を失った場合に出やすいとされており、多くの患者が実際にはない四肢の痛みに苦しんでいます。



グッドデザイン賞審査委員のコメント

審査委員による評価コメント

VRを使ったセラピーということで、一見テクノロジーの側面が印象に残ります。

しかし本当に重要なのは、セラピスト不足の問題を抱えるなかで、患者同士のコミュニケーションを可能とし、助け合えるリハビリ環境を生み出したということであり、その点を評価したいと思います。

また、当事者によってプロジェクトが立ち上げられ、進められているという、当事者研究の事例としても意義があり、ネットワークづくりなどのノウハウをぜひ他の疾患にも応用できるよう広く公開してほしいと願います。

引用元:プレスリリース

詳細:GOOD DESIGN AWARD

まとめ

「幻肢痛VR遠隔セラピーシステム」が今回、2021年度のグッドデザイン賞を受賞しました。

このシステムは幻肢痛患者のリハビリ支援のために開発されたもので、遠隔地にいるセラピストとVRを通じて対面でき、日本が抱えるセラピスト不足による問題の解決の一助になっています。

こうしたVRシステムを使うことで、誰もが公平に医療を受けられることが期待できますね。

ソース:プレスリリース[PR TIMES]








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