「これはまったく新しいコミュニケーション・プラットフォームです。

あなたが友人とオンライン上で共有できるのは大切な瞬間だけではありません。

体験や冒険をまるごと共有できるのです。」

フェイスブックがオキュラス社を買収した2014年以来、VR業界の技術革新はどんどん進んでいて、様々な産業でのVR活用事例も増えてきました。

とはいえ、VRはまだまだ完全に普及しているとは言いがたく、一般に向けてはどちらかというとゲームやアトラクションなど娯楽と捉えられがちです。

しかし、フェイスブックのマーク・ザッカーバーグは、VRを単なる現実逃避のための娯楽ではなく、日常生活の一部として人と人とをつなげるものと捉えていました。

4月10日に発売された「フューチャー・プレゼンス」では、テックカルチャー誌WIREDのシニアエディターとしてVRの展開を見てきたピーター・ルービンが、

「人と人とをつなげる」

という視点から、VRの最前線の生の声を取材し、VRがどのように私たちの世界を変えていくのかを紹介しています。


「フューチャー・プレゼンス」とは?

 

「フューチャー・プレゼンス」では著者のピーター・ルービンが、

・ドキュメンタリー制作者

・ミュージシャン

・ポルノ俳優

・大学教授

・セラピスト

といった多彩な業界の人たちにインタビューをしていくことで、我々が抱きがちな「仮想現実=ニセモノの世界」という概念を根底から覆し、人間がVRと共生する将来の姿を予測します。

さらに、VRが感情・認知・心理などに関わる「人間的な部分を探求できる」テクノロジーであることを紹介しています。

VRとAIの違いはどこに?

VRが実現する新しい人とのつながり「フューチャー・プレゼンス」の日本語版解説を担当した松島倫明氏は

「VRはAI以上に、僕らの世界を激変させる」

ことができると語ります。

また、本書の中ではVRの父と呼ばれるジャロン・ラニアーも、

VRは「AIと正反対のもの」であり、「AIは偽り(フェイク)なものです。人々から大量のデータをとって、のちにさまざまに改変された形態で再生します。一方、VRには『人々』が存在します」

としています。

AIは確かに世界を変えることができる可能性はある一方、実現する世界はある種ディストピア的な、限りなく人間性が必要のない世界になってしまいます。

しかし、VRは現実と本質的には同じ世界を作り出します。

つまり、あくまでも主人公は人間であって、そこにいる人と人との間にはしっかりとした人間的なつながりが存在しているのです。

「フューチャー・プレゼンス」の著者ピーター・ルービンとは?

「フューチャー・プレゼンス」の著者ピーター・ルービン

「フューチャー・プレゼンス」の著者ピーター・ルービンは、WIREDの雑誌・オンライン版シニアエディターとしてカルチャーからデジタルプラットフォームまで幅広いトピックを担当している人物です。

彼とVRとの関わりは2014年フェイスブック社に買収されたオキュラスの特集を筆頭に、VR業界について様々な記事を執筆したことから始まりました。現在では、テック系のメディアでパネラーとしても活躍しています。

また、ニューヨーク・タイムズ、GQ、ローリングストーンズといった数多くの媒体にも寄稿していることでも知られています。



「フューチャー・プレゼンス」の概要

「フューチャー・プレゼンス」商品画像

「フューチャー・プレゼンス」の基本的な情報についてまとめました。

目次

「フューチャー・プレゼンス」のもくじ

「フューチャー・プレゼンス」の内容をざっくり理解するために、目次を紹介したいと思います。

・はじめに バーチャル・リアリティーへようこそ

・第1章 プレゼンス / その正体、ありか、保ち方

・第2章 山頂にひとり / “こちら”と“あちら”

・第3章 ハリネズミのジレンマ / 感情を刺激するソーシャル・プレゼンス

・第4章 共感と親密さ / 優れたストーリーに必要な“ほかの誰か”

・第5章 何をするのか、誰とするのか / すべてを刷新するソーシャルVR

・第6章 そこにない星空 / ソーシャルメディア、親密さ、体験の記憶

・第7章 レックルームの打ち明け話 / VRで育む友情

・第9章 ポルノ改革プログラム / “普通の”エロを取り戻せ

・第10章 僕らの行く先 / ヘッドセットの要らない未来

・おわりに 2020年を振り返るとき / 2028年の社会生活を予測する

・日本語版解説(WIRED日本語版編集長 松島倫明)

商品情報

作品名:フューチャー・プレゼンス 仮想現実の未来がとり戻す「つながり」と「親密さ」

著者 / 翻訳者:ピーター・ルービン / 高崎拓哉

出版社:ハーパーコリンズ・ジャパン

発売日:2019年4月10日

ページ数:352ページ

まとめ

ロサンジェルスの飢餓

2012年、インディーズ映画の祭典サンダンス映画祭で1本のVRを使った短編映画が公開されました。

「ロサンゼルスの飢餓」というタイトルのCGアニメーション映画で、実際にロサンゼルスのフードバンク(ホームレスなどのための食料配給所)で起こった事件を題材にしています。

真夏暑い日に食料を受け取るための長い行列に並んだ男性が倒れてしまい、救急車で運ばれていく様子を描いた約2分半のごくごく短い映画です。

しかし、この「ロサンゼルスの飢餓」を観た多くの人がとても大きなショックを受け、あたりをはばからず号泣する人さえいました。

VRによってダイレクトに悲しみを感じる

普段ならフードバンクに並ぶ人のことなど気にも留めないセレブリティが、彼らのために涙を流したのは、「ロサンゼルスの飢餓」を映画という作り物、人ごととしてではなく、VRの世界で実体験として感じることができたからです。

当事者として体験すれば、映画の登場人物の気持ちを汲み取り理解する必要がありません。自分ごととして感じたまま共感することができるのです。

以上のように、VRには従来のメディアにはないほど、他人に対する見方を変え、人と人とをつなげる力があります。

「フューチャー・プレゼンス」ではほかにも、友情や恋愛、結婚、セックスをはじめとした「人と人のつながり」がVRによって体験の制約がなくなったときどう変わっていくのかを取り上げています。

世界最大級のカンファレンスSXSW(サウスバイサウスウェスト)でも新たに注目され、再び関心が寄せられているVR業界についての最前線と将来像についてまとめられています。

まだVRのことはよく知らない方はもちろん、精通している方まで、是非手にとっていただきたい1冊です。

ソース:『フューチャー・プレゼンス 仮想現実の未来がとり戻す「つながり」と「親密さ」』刊行[PRTimes]









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情報提供元:VR Inside
記事名:「VRユーザー必見!VR最前線を紹介!「フューチャー・プレゼンス」4月10日刊行!