ホログラム株式会社は2018年12月3日(月)、MRを体験するためのホログラスとして、ダンボールを活用した低コストなスマホ装着型MRグラス「だんグラ」を開発したことを発表しました。
低コストホログラス「だんグラ」とは
「だんグラ」は、MRを体験するための表示装置として開発されたホログラスです。
ダンボール紙を素材として開発されており、MRグラスでありながら低価格で購入が可能です。
・ダンボールの筐体
・ミラー
・WWMRレンズ(特許出願中)
・ハーフミラー
から構成されており、スマホをセットして投影される画像と実像を重ね合わせて、歪みの少ないクリアなMR画像に変換されます。
WWMRレンズとは
WWMRレンズとは「W」2眼凸レンズを、「W」2枚重ね合わせた「MR」複合現実のために専用設計されたレンズのことです。
だんグラの特長
「だんグラ」には両サイドに静電式画面タップスイッチが2個搭載され、コントロールのしやすさも特長のひとつです。
また、レンズスロットにセット済みのWWMRレンズを取り外せば単眼グラスとしての使用もできるため、視覚の発達期にある13歳未満でも利用ができるようになっています。
ダンボールを主な素材としたホログラスということで「だんグラ」と命名され、環境にやさしく低コストで誰でも手軽にMR体験をすることが可能です。
未来のMR技術を世界に提案するという課題にチャレンジすることを目的に、クラウドファンディングMakuakeにて新製品の発表および支援募集が実施されています。
クラウドファンディング終了後には、学生やプログラマーへ向けて、VR・AR・MRコンテンツを同時開発できるSDK(開発支援プログラム)として、だんグラ用ソフト開発を支援する「ホログラAPI(アプリケーションプログラム インターフェース)」をオープンソースとして公開することが目標とされています。
だんグラの使用方法
1.専用アプリをダウンロードします。
2.アプリ起動後、だんグラのスマホスロットに手持ちのスマートフォンを装着しMR体験。
3.無料でMRコンテンツを楽しむことができます。
「だんグラ」製品概要
価格:標準価格 5,500 円(税別・送料別)
クラウドファンディングMakuake価格 3,000 円(税込・送料込み)
出荷状態:組立られた状態で出荷。購入者の組立作業は不要。
対応機種:iPhone 6s以降(ARKit搭載 最新iOSにアップデートを推奨)
Android(ARCore対応 2019年夏対応予定)
製品詳細ページ:だんグラ オフィシャルサイト
まとめ
つい先日、2025年の大阪万博開催が決定しましたね。
万博のコンセプトのひとつでもある「未来社会の実験場」では、会場内の5ヶ所に『空』(くう)と呼ばれる大広場が設置され、AR・MR技術を活用した展示やイベントなどを行い、そこを来場者の交流の場にするという計画が挙がっているようです。
それに添って、未来のMR技術を世界に提案するというチャレンジのため、大阪のベンチャー企業が低コストなスマホ装着型MRグラスの開発を発表しました。
だんグラ用ソフト開発を支援するインターフェイスをオープンソース化したり、公園などでジュラシックパーク風の体験ができるアプリ「ダイナソーワールド」や、プレーヤーが逃げ回ながら戦闘する体感型のシューティングゲーム「ロボットウォーズ」など新たなソフトのリリースも予定されていて、「だんグラ」の世界展開を見据えた今後のチャレンジに期待です。
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情報提供元:VR Inside
記事名:「ダンボール製MRグラス「だんグラ」開発!手軽にMR体験!」